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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

新苗

2024年10月18日 | 環境システム科
環境システム科といえば水耕栽培。
いろいろなタイプの栽培装置が備えられています。
その中でもこれは変わり者。
一般の水耕栽培のように平なベッドはなく
円柱が縦に立って並んでいるだけです。
実はこの装置、面積あたりの株数を増やす立体栽培なのです。
植え付けられているのはイチゴ。秋は苗の定植時期なので
来年収穫される苗が今植えられているのです。
品種は今年と同じなら「よつぼし」。
日本で2番目に誕生した種子繁殖型の品種です。
しかし1番目は実用化されなかったため
このよつぼしが事実上、初の実用化品種。
世界でも種子繁殖型イチゴは数品種しかないという変わり者です。
種子繁殖のいいところは圧倒的に繁殖能力が高いこと。
ランナーで増やせるのは1株でせいぜい30〜40株。
それに比べて種子は数千。何倍も増やせるのです。
また今までの栄養繁殖のイチゴはクローンなので
親がウィルス病に侵されていると、最初から罹患した苗になります。
その点こちらは大丈夫。種子繁殖では伝染しないからです。
でも欠点もあります。それは「よつぼし」はF1。
したがって野菜の種子同様、毎年種子を購入する必要があるのです。
種苗業者にとってもいい苗のようです。

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