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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

勘違いが止まらない

2021年03月15日 | 環境システム科
これは環境システム科のガラス温室。
立体スタイルの水耕装置でイチゴが栽培されています。
近づいてみるとあたたかな環境のためか白い花がたくさん。
収穫も近いと思います。さて農作物を食べるのには旬がいいといいます。
旬の作物はおいしいのはもちろん、栄養分が豊富だからです。
しかし現在、青森県では妙な勘違いが定着しつつあります。
旬とはもっともその作物が多く収穫される時期。
青森県であれば本来、太陽をいっぱい浴びた露地のイチゴは初夏に実ります。
ところが現在、イチゴは高値で出荷できる温室栽培が定着したため
収穫量が多いのは春。もしくは冬になりました。
そのため青森県はイチゴの旬は冬から春という資料を作って
子供たちの教材用に配っているのです。
果たして北国の青森県が石油ストーブを焚いて無理やり作っている
早春のイチゴを旬と呼ぶには、さすがに違和感を感じます。
ビタミンなど調べてみたら絶対太陽を浴びた本来の旬の方が
おそらく多いのではないでしょうか。
旬を大切にしてきた農業が近代化した施設園芸を進めた結果、
自ら旬を狂わしている。
子供たちには本来のイチゴという植物の正しい旬も伝えて欲しいものです。

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