花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名久井おろし

2020年11月24日 | 学校
名久井農業高校のグラウンド。
霜が降りて真っ白になりました。
角度によっては朝陽が当たりキラキラ光ってきれいです。
このように辺り一面霜が降りた状態を「霜の衣」といいます。
着物を着たように真っ白になるからだと思います。
さて季節はゆっくりと晩秋から冬へと向かっており
木枯らしが吹き、そのつど木々の葉を落としていきます。
さてみなさんは「○○おろし」という山越えの風をご存知ですか。
よく「六甲おろし」とか「赤城おろし」などといわれる局地的に発生する風です。
青森県にも「八甲田おろし」、「岩木おろし」という言葉があります。
ところが目の前に名久井岳がそびえる南部町には
残念ながら山越えの強い風が吹くことは四季を通じてありません。
それはなぜでしょうか。「おろし」は標高が低い丘でも発生するといいますから
標高615mと名久井岳が低いだけが理由ではないと思われます。
しかし地形が関係しているのは間違いありません。
名久井岳は八甲田連峰や岩木山に比べると小さな山。
また山は壁のように連なっていないため、
もしかしたら吹いてくる風がみんな山を越えずに
周囲を回ってきているのかもしれません。
以前、農場の先生方が以前と風の吹き方や霜害の場所が変わってきた話していました。
開墾して樹木を伐採したり、工事で道ができたりすることで
風の流れが変わり、冷気がたまる場所も変化しているのかもしれません。
もし名農気象班がまだ存在していたら、
そんな局地的な微気象を観測しては地域農業に貢献していたかもしれません。

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