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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

りんごジュース

2019年07月21日 | 
先日、懐かしいりんごジュースをいただきました。
懐かしい理由は2つあります。
ひとつ目はこの透明な琥珀色。
現在のジュースは白濁(混濁)しているのが一般的ですが
子供の頃はみんなこのように透明でした。
ところがろ過しない製法を青森県のりんごジュース屋さんが開発したところ
美味しく食物繊維も多いことから広がっていきました。
初めて世に出たのは1958年といいますから60年以上も前の話です。
青森県で製造される約90%は混濁果汁。
したがってこのような透明果汁を飲む機会はなくなってしまいました。
懐かしい理由のふたつ目はストックホルム。
チームは今まで2度、水の国際大会でストックホルムに行きましたが
ホテルの朝食で必ずお目にするのがこの透明のりんごジュース。
すっきりとした飲み口が特徴です。
日本では少なくなりましたが世界ではこちらが主流。
逆に向こうに日本の混濁ジュースを持っていったら
どんな感想をいただけるのか興味があります。
さて透明でも混濁でも果汁100%であることは変わりません。
外国産のオレンジジュースもいいのですが
青森農業のためにりんごジュースをどんどん召し上がってください。
では最後に青森県ならではの自慢をひとつ。
スーパーマーケットで販売されている100%ジュースは
ほとんどが濃縮還元。輸送に便利だからです。
しかし香りが落ちるなどの欠点もあります。
ところが青森県産のりんごジュースはストレート果汁。
つまりしぼった果汁をそのままを詰めているので
産地ならではの豊かな味が楽しめます。
まもなく青森ではねぶた祭りが始まります。
青森に来たらぜひねぶたを見物しながら
混濁のストレート果汁をお楽しみください。
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モテキ

2019年07月21日 | 研究
ハンターズが育てているニンジンが発芽してきました。
アントシアニンを持つ紫色をしたニンジンです。
さてみなさんはニンジンが何科の植物かお分かりですか。
地下部を食べるダイコンやカブはアブラナ科ですが
ニンジンはこれとは違います。
ヒントは葉の形。出たばっかりはわかりにくいのですが
大きくなるとまるでパセリのような葉になります。
つまりニンジンはパセリと同じセリ科です。
そのため独特な香りがあり、
これが理由でかつて子供が嫌いない野菜No.1でした。
しかし最近は香りを抑えた品種も開発されたおかげで
ニンジン嫌いの子供の話はあまり聞かなくなりました。
それどころが野菜ジュースにも加えられ
健康にも良いと美味しく飲まれています。
嫌われ者が一転して人気者へ。
やっとニンジンのモテ期が来たようです。
さてこの紫色をしたニンジンの色素はアントシアニンですが
一般にはオレンジ色をしたものが主流。
この色素の名前はカロテン。
こちらも抗酸化作用のある植物色素です。
ニンジンは英語でキャロットですが
語源はこのカロテンからきています。
さてこのニンジン、もう少ししたら間引き作業を行います。
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