花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

こんなもんじゃない!

2019年01月07日 | 研究
ご覧ください。
これが「金星」というリンゴです。
かつて名農のアップルガールズという女子メンバーが
「白いリンゴ」の栽培法を開発して一躍全国で話題となりました。
しかし最初は「金星のことでしょ」とよくいわれました。
確かにこの金星は薄い黄色の肌をしているので
そう思われても仕方ありません。
ところが彼女たちが育てた本物を
ご覧になった方はわかると思いますが、こんなものじゃありません。
第1案にピュアホワイトという名があがったぐらい真っ白でした。
最終的に東急ハンズさんの提案した「サイレントホワイト」に決定しましたが
皮が薄く、皮付きで食べても口に残らないという利点もあり
大いに実用化が期待されました。
しかしチームフローラが引き継いだ翌年あたりから次第に夏の暑さが厳しくなり、
今ではふじ、つがるなどいろいろな品種で試しても純白にならず
この金星のような薄い黄色になってしまいます。
もうこれでは白いリンゴとは名乗れません。
せっかく期待されたのに、その後展開できずにいる理由がこれなのです。
一時期、遮熱できるアルミの袋で遮光するなどいろいろな予備実験を行いましたが
ちゃんとした結果を得ないうちに休止状態になっている「白いリンゴ」。
もう一度知恵を出しあってトライしたいものです。
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天体ショウ

2019年01月07日 | 学校
2019年1月6日は全国的に日食を見ることができると
昨年末から話題になっていました。
そこで幸い晴れたので撮影に挑戦してみました。
こちらは9時25分ぐらいの様子。
かなり上の部分が欠けているのがわかります。
最大はおそらく10時頃なので
本当はもっと欠けたのだと思われます。
日食が始まると少し日が陰ったように辺りも明るさを失ってきて
今年最初の天体ショウを楽しむことができました。
さてこのような日食を観察する際、
昔は理科の授業でガラス板にロウソクのすすをつけて覗きましたが、
今では目を傷つけるのでやめた方がいいといわれてます。
そこで今回は一昨年、植物のネクターガイドを撮影するために使った
紫外線透過フィルターをデジカメのレンズ前に取り付けてみました。
これは可視光線をカットして紫外線だけ透過する真っ黒いフィルターなので
このように太陽から出る紫外線だけを利用して撮影できるからです。
現在のデジカメはファインダーがなく
液晶モニターに映し出されるタイプが多いので誰でも観測できます。
ただしファインダーのあるタイプは
太陽を直接覗き込まないよう気をつけましょう。
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