goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

秋の新作か

2020年12月12日 | 生物生産科
学校内の無人販売所。何種類かの瓶詰めが販売されています。
おそらくジャムだろうと思って近づいてみると
一番右は予想どおりリンゴジャムですが、その他はいつもと違います。
真ん中の瓶は「サツマイモバタージャム」とラベルに書かれています。
ここ最近、バターを入れたジャムが人気です。
果物を砂糖で煮詰め、最後にバターを入れて混ぜ
瓶詰めするのですが、まるで果物味のバター。
リンゴバターが有名ですが、それをサツマイモで作ったようです。
お値段はリンゴジャムより100円高い300円。
数が少ないところから、どうやら売れているようです。
ところが左端の瓶詰めを見てもっとびっくりしました。
なんとオイスターソースではありませんか。
材料を見ると確かに牡蠣、醤油、味醂などが入っています。
こちらはずいぶん残っています。ジャムと違って調味料は
高校生にとってちょっと手が出にくいのかもしれません。
しかしお値段は100円と格安。
ソース瓶じゃなくジャム瓶に入っているあたり
ちょっと使いにくそうですが、もしかしたら隠れた逸品かもしれません。
名農でこのような加工品製作を学べるのは生物生産科。
この加工品も生物生産科の実習で製造されたものではないでしょうか。
常に新商品開発にチャレンジするあたり頼もしい存在です。
コメント

リスペクト

2020年11月13日 | 生物生産科
先日、校内で秋の名農らしい農産物を見つけました。
ご覧ください。名前は「南部太ネギ」。知る人ぞ知るご当地野菜です。
今から10年ほど前、在来種である南部太ネギは生産者が激減し
なんとたった一軒の農家だけが自家用として細々と採種しては栽培していました。
減少した理由は、南部太ネギの長所である柔らかさ。
時代とともに自給自足のための食材から、
現金収入を得るための商品となった南部太ネギは柔らかいため
輸送で傷つきやすいのが逆に欠点となり、流通から姿を消したのです。
しかし柔らかで甘い美味しさは変わりません。
そこで立ち上がったのが名農生物生産科の野菜研究班。
農家さんと連携しながら地道に種子を増やすとともに
新しい栽培法を考えて地元に普及を図っていきます。
すると町はもちろん、地域の料理店も新メニューを開発し、彼らを応援し始めます。
昔と違い、そこでしか食べられない在来種こそ価値があるといわれる時代。
名農の活動により、南部太ネギは鮮やかに復活。今や地元名物となりました。
このような野菜班の取り組みは高く評価され、東京の伊勢丹で販売されたり
人気番組「DASH村」でTOKIOのメンバーとともにテレビで紹介されました。
農業高校の王道である農業研究に地域を巻き込みダイナミックに取り組む野菜班と
かたやLEDを導入するなど斬新な活動を展開するフローラは両極。
しかしこれが功を奏し、名農プロジェクトの両輪として大活躍しました。
いつも思うのですが、農業の原点である経営プロジェクトが充実していてこそ
フローラのような自由奔放な異端児が映えます。もしこの逆だったら
農高としての評価は、今ほど高くなかったのではないでしょうか。
あらためて彼らの活動に敬意を表したいと思います。
そんな野菜班が大切に育てた南部太ネギ。
今年も美味しくいただきたいと思います。
コメント

dancyu

2020年11月06日 | 生物生産科
第1農場を散策していると倉庫の扉が開いています。
中を覗いてみるとこんなものがたくさん入っていました。
これは豆。さやがついたまま乾燥しているところから
ダイズと見ましたがどうでしょう。
どう考えてもこのさやはアズキではありません。
いったいダイズで何を作るつもりなのでしょう。
豆腐、味噌、それとも納豆?
今まで豆腐も納豆も授業で作ったことがあります。
数年前は名農でも味噌を作っていたはずです。
現代の農業は6次産業というように生産と同じぐらい加工販売が重要。
したがってほとんどの農業の先生は
なんだかんだいって、みなさん何か食品を作られたことがあるはずです。
決してみんな料理が得意なわけではありません。
でも男性なので作れませんでは済みません。
男子でも厨房に入らなければならないのです。
ちゃんと生徒にお手本を作って見せ、さらに指導しなければならないのです。
これを知らずに農業の先生になった人はびっくり。
総合産業である農業のダイナミックさを感じるはずです。
とはいっても真面目に加工を教えるばかりではありません。
課題研究で取り組んだ納豆作りは、黒豆、緑豆、花豆など
ありとあらゆる豆で挑戦。面白いことにみんな納豆になりました。
10種類もの納豆は文化祭で披露され、大いに盛り上がったものです。
課題研究は時には、エンターテインメントの要素も必要なのです。
さてこの豆はいったい何になるのでしょう。楽しみです。
コメント

秋の点描

2020年10月28日 | 生物生産科
名農祭のカウントダウンが始まっています。
しかし今年はコロナの影響で校内展示は中止。
したがって一般公開もなく、農産物の即売だけが行われます。
ということは悲しいことに名農祭の準備はといっても
やることは主に野菜など農産物の収穫と調整だけ。
目標がひとつなので、ある意味みんな一生懸命作業に取り組んでいます。
ご覧ください。キャベツを満載したトレーラーが
トラクターに牽引されています。
おそらく収穫された野菜を貯蔵庫に運んでいるのだと思われます。
秋の名農はキャンパス内は農産物でいっぱいです。
実習服を着て紅葉した木々のトンネルをくぐり農場に向かう名農生。
収穫の秋を迎えた名久井農業高校らしい風景です。
この新鮮野菜は名農祭で朝9時から販売されます。
皆さんのご来場をお待ちしています。
詳しくは本校ホームページをご覧ください。
コメント

もうええわ

2020年08月13日 | 生物生産科
先日、学校の玄関にこんなものが置かれていました。
よく見るとズッキーニではありませんか。
それもかなりの大物。人の膝下ぐらいの長さと太さがあります。
それ以上にびっくりするのが、書かれているメッセージ。
価格ではなく「ご自由にどうぞ」とあります。
おそらく収穫販売する前に夏休みとなってしまい
その処分のために皆さんに振る舞ったのだと思われます。
よく野菜が安値だからトラクターで潰して廃棄する映像を見ますが
それよりは食べ物を大切にしているような気がします。
しかしなかなかなくなりません。これには理由があります。
大きすぎるのです。イタリア料理で花のまだついた状態の
花ズッキーニを食べるように、バナナよりちょっと大きい程度がベスト。
大きすぎるとタネの部分が増えたり、
中には腐敗が始まっているものもあるからです。
なんでもちょうどいいサイズというのがあるのです。
誰も持っていかないと処分に困るだろうと思い1本いただきましたが
ぜひ美味しそうなサイズで収穫して欲しいものです。
そんなことを思っていたら翌日、またまた超巨大なズッキーニが陳列されています。
今度は黄色。もうええわ。
コメント