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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ゆるキャラ

2020年01月13日 | 
なにやら怪しげなものを見つけました。
アウトドアブランドのロゴマークにやけに似ているこのデザインは
ニンニクで町おこしをしている田子町の物産品にプリントされていたもの。
よく見ると町のゆるキャラである「たっこ王子」をモチーフにしています。
最近、どこの町村でも町をPRするゆるキャラがいます。
名農のある南部町にも「なべ丸」というゆるキャラがいて
町の名物でもある「鍋条例」を普及するために活躍しています。
この条例は毎月22日を鍋の日として位置付け、家族や仲間で鍋を囲みながら
コミュニケーションを深めよう目的で設けられています。
「フーフー」しながら食べるという意味から22日なのです。
さらに毎年、秋には「あおもり鍋自慢」イベントを開催するなど
町のゆるキャラのなべ丸は大活躍のようです。
さて調べて見ると、お隣の町のゆるキャラであるこの「たっこ王子」は
現在、東京ドームで開催されている「ふるさと祭り東京2020」で
町が育種したニンニクの新品種PRのため出張中だそうです。
こちらも大忙しのようです。
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落花生、ピーナツ、南京豆

2020年01月09日 | 
第1農場のビニールハウスの中で見つけた落花生。
気がつきませんでしたが、まだ名農でも栽培しているようです。
昔、1年生に初めて栽培のノウハウと研究の手順を教える際、
よく教材として選ばれたのがこの落花生でした。
なぜなら子供は、お菓子としてピーナツがみんな大好きです。
また大豆などと違い、土の中に実をつけるという珍しい特徴もあります。
そんな理由からよく栽培していたものです。
ただひとつだけ難点があるとすれば加工法。
ジャガイモやトウモロコシなら茹でるだけで食べることができますが
落花生は煎らないと、お馴染みのピーナツにはなりません。
昔は煎る装置が学校にあって、それを使ってみんなで煎って食べたものですが
もう古くなって廃棄されたのか最近はこの装置を見たことがありません。
また大豆なら簡単に豆腐に加工できますが、
落花生は苦汁を入れても凝固しません。
大豆の豆乳を混ぜたり、でんぷんで固める必要があるのです。
このようにちょっと加工が難しいので最近は落花生ではなく
トマトなど一般的な野菜を選ぶようになっているようです。
教科書では落花生、子供達はピーナツ、年配の方は南京豆。
みんなに愛されているこのマメをまた栽培してみたいものです。


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こいつぁ春から縁起がいいわえ

2020年01月07日 | 
またまた例の面白いものをお店で見つけました。
これは南部せんべいで赤飯を挟んだもので
「せんべいおこわ」といわれる食べ物です。
2枚のせんべいが容器になるだけでなく
最後はそれすら食べて無くなってしまう究極の携行食で
先人は農作業の合間に食べていたといわれています。
しかしどうしても納得いきません。なぜなら赤飯はもち米で作るもの。
低温多湿で冷害が多発するこの地域では、お米は貴重なため
神様やご先祖さまにお供えするもので、日常的に食べるものではありません。
いろいろ考えていたら、昔の墓参りを思い出しました。
墓参りの際、さまざまな食べ物を持っていきますが
このせんべいおこわも、お墓のお供えとしてあがっていたのです。
墓参りなら赤飯をあげるのは当然。
しかもせんべいがお皿代わりになるので
そのままお墓に置いていくことができます。
このような風習が近年になってイネの品種改良が進み、
県南地域でもお米がとれ、普段でも食べられるようになった際、
「せんべいおこわ」の優れた機能が
農家の携行食として応用されたのではないでしょうか。
こんな地域に残っている食文化や風習を探ってみるのも
面白いプロジェクトになるはず。
まだ覚えている人がいるうちに、誰か挑戦してみてはいかがですか。
さて今も昔も変わらないのは赤飯はおめでたい時に食べるという風習。
実は本日、南部町の名士が集まり公民館で新年の会合が催されます。
その際、昨年、町の栄誉を高めた方を町長さんが表彰してくれるのですが
なんとバブルボーイズとハンターズも選ばれました。
もちろん南部町在住のメンバー限定で、7名中3名が受賞対象です。
表彰の後は大人は酒席となるようですが、高校生の彼らは参加できません。
その代わり大きなお弁当をくれるようです。
もしかしたら赤飯かもしれませんね。
新年早々、表彰とは「こいつぁ春から縁起がいいわえ」!
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見る目がない

2020年01月02日 | 
みなさんはキクイモという植物を知っていますか。
おそらく健康番組で紹介されたのだと思いますが、
地下部にできるショウガのような塊根にイヌリンが豊富に含まれ
血糖値の上昇を抑えることから糖尿病にも効果があると最近話題です。
このように地元の産直でも売られているくらいです。
今から40年ほど前、名農生とキクイモの研究をしたことがあります。
当時は馬淵川の土手に雑草のように生えていました。
それを収穫して年配の方に教えてもらって料理をしたのですが
みなさん、塩漬けしか教えてくれません。
おそらく先人は保存食としてこんな食べ方しかしなかったのだと思います。
そこで教わった漬物を作りましたが、カリカリした歯ごたえは良いものの
そんなに美味しいものではありませんでした。
結局、翌年からはもう別の研究に取り組んだと思います。
あれから何十年たった今、キクイモの機能性がこんなにも話題となっています。
食べ方も煮たり、蒸したりすると甘くてなかなか美味しく
いろいろな料理にアレンジ可能。
見る目がなかったことを後悔するばかりです。
ただそんなキクイモも現在、外来種として問題になりつつあります。
食べて駆除する活動でも始めましょうか。



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お節の定番

2020年01月01日 | 
あけましておめでとうございます。
みなさん、これがクワイ(慈姑)です。
芋の下半分が青い色をしているこの種類は「青クワイ」と呼ばれています。
芋から芽が出ていることから、昔から「目でたい」縁起物として
お節料理の定番といわれています。
しかし私たちの住む地域では食べる習慣がないので
お節の定番といわれてもピンとこないのが本音です。
煮物にするといいますがどんな味がするのでしょう。
さてこのクワイは昨年、ハンターズの男子1名が一人で栽培したものです。
2年前、フローラJr.が一度、温室でバケツ栽培に挑戦しましたが
水を替えたり、酸素を送り込むことをしなかったため
あっという間に水からドブのような悪臭が発生。
慌てて外に出して地上部が枯れるまで放置しましたが
小さい芋が少し採れただけ。完全に失敗でした。
フローラが失敗した研究ネタを磨き直して
宝物にする活動をしているハンターズにとって、この失敗研究は宝の原石。
そこで今年度は春から水耕装置を使って栽培し
このように見事成功し、収穫したのです。
現在、彼は2月上旬に行われる農業クラブの上級位検定を受検するため
この研究を冬休みに一人でまとめています。
もちろん他のメンバーも同じように取り組んでいるはず。
しかしコンピュータの画面上でなかなか仕上がり具合がわかりません。
また意外と誤字脱字も発見できないものです。
そこで冬休み中ですが、彼らが1度出校する日があるので
その時にプリントアウトすることにしています。
始業式は1月15日。長い冬休みでも忙しいハンターズです。
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