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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

青いリンゴ

2020年08月12日 | 
先日、津軽地方にいく機会がありました。
途中の道の駅ではご覧の通り、もう夏リンゴが並んでいました。
左から「さきがけ」、「花祝」、「メルシー」と名前がついていますが
お恥ずかしいことに初めてお目にかかるものばかり。
さすがは日本一のリンゴ産地。
太平洋側の南部地方では見ることもない品種がずらりと並んでいます。
これにはちょっと感動します。
2009年、フローラの前身であるアップルガールズは果実を遮光した白いリンゴを考案し
全国版のテレビや雑誌に引っ張りだことなりました。
その時、彼女たちが試した品種がつがる、シナノゴールド、そして祝でした。
彼女たちの白いリンゴは今もマスコミによってときどき紹介されますが
その時使われる写真のリンゴは「つがる」。9月に収穫したものです。
ところが祝という品種はは8月に採れる少し酸味のある品種。
ビートルズのアップルレーベルで使われているグラニースミスにそっくりの青リンゴです。
つまり初めて彼女たちが目撃した白いリンゴはつがるではなく、祝なのです。
この花祝という品種は名前が似ているので、
もしかしたら祝の血を引き継いでいるかもしれません。
お盆には夏リンゴをお墓に供えるこの地方。
コロナが終息したら、食べたことのないいろいろなリンゴに会いに
ぜひ日本一の産地へおいでください。
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高まる緊張状態

2020年06月28日 | 
ここはハンターズの本拠地である馴化温室脇のブルーベリー。
大きな鉢がたくさん並んでいます。
そもそも別の研究班が植えたものらしいのですが7〜8年前にその班は解散。
指導された先生も異動され、名農にいらっしゃいません。
すると当時の住人であったフローラは気になって仕方ありません。
食べたいのだけれど、自分のものではないので罪悪感を感じ食べられず
ただ鳥に食べられるのをいつも見ていました。
するとある時、勇気あるメンバーがとうとう誘惑に負け禁断の実を食べてしまいました。
するとどうでしょう。それを見た他のメンバーはいつの間にか、
季節になるとみんな食べるようになったではありませんか。
きっとみんな我慢していたんでしょうね。
一度食べてしまうと、もうこのブルーベリーはフローラのもの。
不思議なもので、そう思った途端に欲が出てきます。
鳥に食べられたくないのです。
鳥は美味しい実を知っていて、ちょうど熟してくるとクチバシで突きます。
そこである年のメンバーがブルーベリーを覆うように、園芸用ネットをかけたのです。
確かにネットがかかった木には引っかかるのを嫌ってか寄り付きません。
しかしネットは短く、無防備な木もあります。
すると鳥たちはそちらを狙ってきます。
鳥が食べる前に口に入れると未熟で美味しくありません。
とはいっても熟すのを待っていると鳥が一足早く食べてしまいます。
どちらが先に手を出すか。一触即発の緊張状態が続いています。
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さくらんぼ祭りスタート

2020年06月25日 | 
南部町といえばフルーツの里。
リンゴ、ウメ、モモ、ブドウなど初夏から秋まで
美味しい果物が地域の産直センターに並びます。
なかでも皆さんが楽しみにしているのはサクランボ。
たくさんのお客様が県内外から産直センターに足を運んでいます。
南部町あげてのさくらんぼのお祭りは、6月20日から7月19日までの予定。
品種の早晩生を上手に活かして約1ケ月も開催するのです。
一番の主力品種「佐藤錦」はまだ出始めですが、
これからどんどん出てくると思われます。
もちろん今年全国デビューする500円玉ぐらいの大きなジュノハートもこれから。
6月27日頃から収穫できるかもしれないとニュースが告げています。
しかし、こちらはデパートでの販売らしく
高値で数量限定ということもあり、なかなか地元民の口には入りそうもありません。
とはいえサクランボの季節到来。南部町は活気付いています。
ただ気になるのは平年よりも少ないといわれる収穫量。
品種によってはすぐなくなってしまうものもあるかもしれません。
もし南部町にもしいらっしゃることがあったら
ぜひ売上数億円という全国のカリスマ産直センター、
その名も「チェリーセンター」に一度寄ってみてください。
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農業高校のお米

2020年06月20日 | 
これは5kgのお米袋。お米にしては珍しいブラックのパッケージです。
「心を米て育てました」と遊び心の入ったネーミングも目を引きます。
これはお隣の三本木農業高校のお米。
三農といえばタレントのりんごちゃんや阿武咲が有名ですが
全校生徒どころか近隣の子供達や三沢の米軍基地内の
高校生を招いた全校田植えも有名です。
このお米はそんな田植えのおかげで収穫されたもので
学校内の直売所で毎週販売されています。
野菜はもちろん、お米や卵などの農産物も並ぶので
市民の皆さんから大人気です。
直売所の名前はサンファーム。お米の右上についています。
ネーミングを決めたり直売所の立ち上げから絡んでいたので
この名前を見ると、とても懐かしく思います。
もちろんサンファームの由来は三農のサンと
太陽をいっぱい浴びて育った農作物だから太陽のサンという
2つの意味をひっかけてつけましたが、
アルファベット表記は太陽を優先してSunFarmだった気がします。
記憶違いだったらごめんなさい。
さて五所川原農林高校や柏木農業高校も学校米があり
販売されていますが、残念ながら名久井農業高校にはありません。
かつてはありましたが、生徒数の減少などもあり
水田がなくなってしまったからです。
そんなことからお米を見るとちょっと羨ましくなります。
毎年テレビで取り上げられる三農の名物行事「全校田植え」ですが
今年はコロナの影響もあり、今年はどうしたのでしょう。
ちょっと気になります。
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白いイチゴ

2020年06月19日 | 
毎年、実がつくと紹介している白いイチゴ。
ホワイトディライトというイチゴです。
アルペンイチゴとか高山イチゴなどと紹介されることもあります。
野生に近いためか、親指の先ぐらいの小さな実です。
しかしこれがジューシー。
赤いイチゴと比べても遜色ありません。
また色とは別に、面白い特徴があります。
それはランナーが出ないこと。
まったく出ないことはないようですが、
10年近く栽培していますが、見たことがありません。
かつてTEAM FLORA PHOTONICSは
園芸科学科時代、育種に取り組んでいたことがあります。
バラやキキョウなどいろいろな植物で挑戦してきましたが
このイチゴも、研究対象として手に入れたもの。
なんと種子から育てました。
研究していたメンバーはすでに卒業してしまいましたが
鉢植えのホワイトディライトは季節になると
律儀に実をつけ、彼らを思い出させてくれます。

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