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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

根強い人気

2020年06月10日 | 
地元のコンビニでまたまた見つけました。
高校とコラボした商品です。
学校はご存知、秋田県の金足農業高校。
甲子園で大活躍したのをきっかけに
コンビニと連携してざまざまな商品を出しています。
今回は塩パンケーキだそうです。
それにしても金農の根強い人気に驚きます。
さて金足農業高校は5学科ある大きな農業高校です。
かつては青森県でも1学年7クラスの大きな農業高校がありましたが
最近は少子化で学科の数がどんどん減ってきています。
三本木農業高校も21年度から農業が4学科と減ります。
しかし普通科が2クラスできるので学年では6クラス。
1学年2クラスの名農から見たら
やはりとても大きな学校であることは変わりません。
現在の名農は1つの学年4クラス時代のもの。
数年後は完全に学年2クラスの学校になります。
空いた教室の有意義な利用法が求められます。
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雌雄鑑定

2020年05月02日 | 
地面の中からニョキニョキと出てきたのはアスパラガス。
これは紫色のムラサキアスパラガス。
アントシアニンが多い品種で最近、目にする機会が増えてきました。
インスタ映えするし、食卓が楽しくなると人気ですが
大きくしようとしばらく放っておくと緑に変わってしまいます。
また茹ですぎると、これまた緑になってしまうので注意が必要だそうです。
さて皆さんはアスパラガスが雌雄異株なのを知っていますか?
ホウレンソウやイチョウの木のように雄と雌の株があるのです。
見分け方は意外と簡単。穂先が膨らんでいるのが雄、
しまって尖っているのが雌だそうです。
ところで日本で多く生産されているのは雄雌どちらでしょうか。
答えは雄。雄株はあまり茎は太くありませんが、数多く出てきます。
逆に雌の茎は太いのですが、出てくる数が少ない。
どっちもどっちですが、収量を考えると雄に軍配が上がるようで
8割ぐらいは雄だという調査結果もあります。
アスパラガスはそろそろ旬。
スーパーマーケットに行ったらぜひ雌雄鑑定してみてください。
ただそのためだけにお店に行くことは禁止。
不要普及な外出は避けましょう。
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コラボ商品

2020年04月07日 | 
面白いものを見つけました。
これは青森県のパン屋さんが販売しているイギリストーストというパンです。
昔からあるので県民食といってもいいくらい誰でも知っています。
時々、イベントとコラボした商品を売り出しますが、これもそれ。
なんと弘前さくら祭100周年を祝ったコラボ商品なのです。
日本にはいろいろな花見の名所はありますが、この弘前公園は特に有名。
なぜなら花の数が他会場のさくらより多く、花のボリュームがあるから。
こんなに花を咲かせるには理由があります。
それはリンゴの剪定技術を活かしているから。
リンゴもさくらも同じバラ科の樹木です。
つまり日本一のリンゴ王国の栽培技術が活かされているのです。
弘前城や岩木山を背景にしたさくらは津軽ならではの絶景。
ぜひ一度訪れて見てください。しかし先日、残念なお知らせが発表されました。
新型コロナウイルスの関係で、なんと弘前さくら祭が中止になってしまったのです。
さらに会場となる弘前公園も封鎖されるらしく
今年は日本一のさくらを誰にも公開できずに終わってしまうようです。
楽しみにされていたお客様はもちろん、準備や管理してきた関係者は
とてもショックだと思いますが、こればっかりはしかたありません。
つまりこのコラボパンも幻の商品となってしまいました。
みなさん、来年の春を期待しましょう。
なお8月開催の青森観光の代名詞「ねぶた祭」も中止で調整に入ったそうです。
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似ているけれど大違い

2020年03月28日 | 
爽やかな黄色い柑橘が2種類。左の名前は「はるか」。愛媛県の特産ミカンです。
パッと見るとなんだかレモンに見え、酸っぱいような先入観を覚えます。
そこで気合いを入れて食べてみると、酸味はなく優しい甘さに拍子抜けします。
なぜならこのはるか、右の日向夏の枝に実った
自然交配実生を接木して、育成された珍しい品種なのです。
皆さんは日向夏という柑橘は食べたことがありますか。
あまり生産量は多くないのですが、たまに青森県の
スーパーマーケットで並ぶこともあります。
この日向夏は果肉がとても酸っぱい柑橘。
ところが柑橘の特徴である白い海綿状のアルベトという部分がほんのり甘いのです。
人間が育種したら、誰もが房の中の果肉を甘くしようと考えます。
間違っても食べない白い部分を甘くするなんて発想は浮かびません。
宮崎県で偶然発見された柑橘で、柚子の突然変異ではないかといわれていますが
詳細は解明されていません。それにしても神様は常識を超えたいたずらをするものです。
さてイメージ的にこのはるかは、日向夏の優しいアルベドの甘さが
果肉に移ったような食味なのです。
現在、遺伝子の分析で日向夏と夏みかんの交雑であることがわかってきたそうです。
機会があったらぜひ一度、食べてみてください。
はるかと日向夏。似て非なるもの。
見た目と味のギャップの違いに驚くはずです。
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ジャガイモの品種といえば

2020年02月20日 | 
皆さんは、ジャガイモといえばどの品種を思い出しますか。
おそらく多くの人はダンシャク、もしくはメークインではないでしょうか。
粉質で粉ふきいもに最適なダンシャク。
粘質で煮崩れしないため煮物やカレーにぴったりのメークイン。
誰もが一度は食べたことのある人気の品種です。
しかしダンシャクは明治時代、メークインは大正時代と
いずれもかなり古い品種なのです。
実はジャガイモには100近い品種があり、
古いこれらの品種より優れた食味を持つものは数多とあります。
この少し赤いジャガイモはベニアカリ。
コロッケにしたら男爵なんてもんじゃなく美味しい品種です。
ところがあまりジャガイモのコマーシャルは聞いたことがありません。
これには理由があります。それは新しい品種のPRをしなくても
メークインなど古い品種が売れるからです。
高い予算をかけてPRしたところで、古い品種に置き換わるだけ。
爆発的に消費が増えることなどあり得ないため
ジャガイモ業界はあえて新品種のコマーシャルをしないのだそうです。
なんだか育種家が可愛そうに思えてきます。
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