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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ベリーズ工房

2021年06月20日 | 
この緑色の丸い果実がなんだかわかりますか?
これはスグリ 。昔、庭先で摘んで食べたことのある方も多いと思います。
実はこのスグリ 、古臭い食べ物のように感じますがそうでもありません。
西洋スグリはグースベリー、房スグリはカーラントと呼ばれ
健康維持機能を持つことから現在、人気のジャムになっています。
西洋ではスグリがジャムの最高峰だといわれるそうです。
青森県、特に青森市は黒房スグリの産地。
黒房スグリという名だとピンときませんが
カシスといったらジュースにも使われるので皆さんご存知だと思います。
でもこのスグリは房スグリではなく西洋スグリのグースベリー。
違いは枝にトゲがあるかないか。グースベリーにはトゲがあるのです。
グースはガチョウですが、ガチョウが好んで食べる果実という意味ではなく
このスグリで作ったソースがガチョウやアヒルなどの肉料理に
ぴったり合うことから名付けられたといわれています。
さてこの西洋スグリの持ち主はチームフローラフォトニクス。
LEDを照射して機能性を高めたジャムを作ろうと6〜7年ほど前から
育てている実験材料です。研究はすでに終えていて、ブルーベリーなど
これらの果実に含まれるポリフェノールを増やすことに成功し
いくつかの大会で受賞しています。現在は実験に使ったスグリやルバーブが
ブルーベリーと並んで栽培され、後輩のハンターズが時々管理しています。
先日、まだ熟していないこの実を口にして大騒ぎしていたメンバー。
昔の子供と違い、悲しいかな馴染みのない果実になったようです。
この技術を用いた新商品開発の取り組みはまだ。
機会があったら来年でも挑戦してみたいと思います。
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カウントダウン

2021年06月17日 | 
先日、近くの産直センターに寄ってみました。
するともうサクランボが並んでいるではありませんか。
品種は「紅さやか」。山形県で育種された早生種です。
ちょっと小ぶりですが、濃い赤色が目を引きます。
美味しい品種とのことですが、皆さんまだ様子見なのか
まだ手にとっている方は多くないようでした。
さて南部町が町をあげて開催するのが「さくらんぼ狩り」です。
今年は太宰治の命日である桜桃忌である6月19日から7月11日まで。
入場料は大人1000円、小学生700円、3歳から就学未満までが300円で
佐藤錦などの美味しいサクランボを観光農園で食べ放題で提供しています。
毎年、県内外からたくさんのお客様が来園されるビッグイベントですが
もしかしたら今年はコロナでいつも通りにはいかないかもしれません。
とはいってももうカウントダウンが始まっています。
詳しくは南部町のホームページなどでご案内しています。
南部町は県立自然公園を有する町。
したがってサクランボ狩り以外にも
キャンプ場やバーベキューなど野外で楽しめる施設がいっぱい。
そんなPR動画もあるので、ご興味ある方がぜひご覧ください。

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自然色とナチュラルカラー

2021年06月15日 | 
ラディッシュ、つまり二十日大根です。
これは環境システム科2年生が農産物の販売についt学ぶために育てたもの。
今年は順調に育ち、先日収穫となりました。
それにしても鮮やかな赤で美味しそうです。
さてこのような自然の色をなんというでしょう。
まずは「自然色」。人工的に色彩を施していない自然のままの色。
次は「天然色」。 万物が自然に備え持っている色彩。
二十日大根の赤は確かにどちらにも当てはまります。
しかし日本には「ナチュラルカラー」というカタカナ語があります。
こちらはどうでしょう。ナチュラルカラーとは1970年代に流行した色。
オイルショックが起き、環境問題が問題となった時代で
ファッションでも自然派思考が強まりました。
そこで自然素材の色、つまりナチュラルカラーがトレンドになったのです。
その色とはオフホワイトや淡いベージュなど穏やかな色たち。
これがもうちょっとブラウン系になると「アースカラー」と表現するようです。
ファッション界ではナチュラルカラーやアースカラーはいつも人気。
今年の夏の流行色にもなっているようです。
さてこの二十日大根の色は、「自然色」ではありますが
ナチュラルカラーではないとのこと。
ややこしい話です。
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日本一の風景

2021年06月01日 | 
広大な畑で育っている作物。いったい何だかわかりますか?
これがリンゴとともに青森県が誇る特産物であるニンニク。
なんと全国の生産量の66%も占めています。
2位の北海道がわずか4%しかないので、
いかに青森県がニンニク王国であるかがわかります。
収穫は初夏。6月下旬頃から始まります。
収穫前に行う大切な作業があります。
実は茎の中から花茎に当たる「とう」が立ってくるので
それを摘まなければならないのです。
なぜなら「とう」には小さなニンニクがついています。
これを放置したら食べる地下部にいく栄養が取られてしまうのです。
40cmぐらいに伸びた鉛筆ぐらいの太さの茎を摘むのですが
なんとこれを食べると美味しいんです。
例えるとニンニクの香りのするアスパラガスのような感じ。
よく中華料理にニンニクの茎の炒め物が入っていますが、まさにこれです。
畑が広いので一回とう摘みするととんでもない量の摘まれた茎が出るので
農家は全部廃棄。それの事実を実習で体験した生徒が昔、
状態のいい茎を集めては束ね、格安に校内販売していました。
捨てるものを売るなんてしょうもないやつだ思われるかもしれませんが
有利な農業をするための知恵。
積極的に活動する姿は、見習いたいものです。
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違和感

2021年05月22日 | 
先日、今まで見たこともない飲み物をいただきました。
その名も「パインサイダー」。
しかしまったく果汁が入っていないのでジュースとは呼べません。
妙な違和感を感じたのは、パインサイダーの上に書かれている文字。
「やまがた」です。社長の名字?、それとも会社の名前?
答えはまさかの山形県でした。でも山形県でなぜパインでしょうか。
とうとう栽培できるようになったのでしょうか。
しかし突然ひらめいたことがあります。
それはボトルの色。コップに入れて見ませんでしたが
おそらく飲み物自体、黄色だったと思います。
赤や黄色の色素、そして山形県といったら「ベニバナ」。
もしかしたら特産のベニバナで黄色に着色しているのではと思い
裏の表示を読んで見ると大正解。
よく見るとキャップにも赤い花のイラストが描かれていました。
果汁が入っていないうえに色はベニバナ。
特産品を使った商品ではありますが、パインのパの字もありません。
それ以上にやまがたとパインの組み合わせが気になる不思議な飲み物です。
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