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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

クラウドファンディング

2021年07月25日 | 
世の中はクラウドファンディングばやり。
いろいろな企画がたくさんの方の支援を受けて動いています。
ここに小さなスイカの種子がありますが、品種はピノガール。
マイクロシードと呼ばれる通常の4分の1ほどの小さな種子が特徴のスイカです。
実はスイカ、この15年間ぐらいで生産量も栽培面積も25%ほど減少しています。
そういえば昔と違ってスイカを食べる機会が減ってきるように思います。
スイカが敬遠される理由のひとつが種子の存在。
種子が邪魔になり、食べるのが面倒臭いと感じる方が増えているからです。
種無しスイカという選択もありますが、この種苗会社が考えたのは
種子を小さくすること。種無しではなく、種ごと食べられるスイカの開発です。
先日、初めて食べましたがまったく気になりません。
普及するにあたって利用したのがクラウドファンディング。
全国からたくさんの支援をいただいたそうです。
現在は栽培農家も増え、日本各地で購入できるようになりました。
もし見つけたら一度食べてみてください。
ところでブドウの種子が気になるという人もいます。
気にする人は、種子を吐き出して食べますが
種子の周囲は酸っぱいのでどうしても味が悪くなってしまいます。
昔、大学の先生が「ブドウの種子を食べて盲腸になったり
お腹からスイカの芽が出てきた人は誰もいない。
ブドウとは種を吐き出して食べるものではなく、
甘い実を種子ごと飲み込むものだ」と講義されたのを覚えています。
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Fuji Apples

2021年07月22日 | 
ご覧ください。ニュージーランドから輸入されたリンゴです。
6月にも一度紹介しましたが、あれば黄色っぽい品種。
これは真っ赤なので、なんとなく日本のリンゴに
似ているとは思いませんか。それもそのはず。
このリンゴは青森県が生んだ日本を代表する品種「ふじ」なのです。
ふじは甘みと酸味のバランスが絶妙な良食味品種。
さらに保存性も優れています。そのため海外でも人気で、
アメリカやニュージーランドでも生産されています。
リンゴ王国青森県のふじ収穫は11月と晩秋。
季節が逆の南半球のニュージーランドも今が晩秋。
遠い海外でも収穫時期は同じようです。
ただ違うところは大きさ。輸入物は握りこぶし大と小ぶりなのです。
青森県では中国などアジアの国を訪れ
リンゴの販売状況を学ぶ研修を行っている農業高校がありますが
やはり海外では日本のリンゴの味はもちろん、大きさに感動するといいます。
同じ品種でもずいぶん違うものです。
よくアメリカのbaseballと日本の野球は違うといいますが
このリンゴも「ふじ」ではなく「Fuji」なのでしょうか。
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葉が上か、実が上か

2021年07月03日 | 
ご存知、パイナップルです。
昔、パイナップルは、写真のように葉の方が上なのか
果実の方が上なのか職員室で話題になったことがあります。
なぜなら農業高校といえども当時、パイナップルが実っているところを
畑で見たことのある先生は誰もいなかったから。
もちろん北国青森なので栽培している農家もありません。
するとそんな話を聞いていた理科の先生が「葉が上」というのです。
さらに食べる際に切った上の葉を、鉢に植えると根が出てきて
観葉植物として育てられるとも教えてくれました。
そこでなぜ知っているのか尋ねてみると、実は農業系の大学出身。
それも熱帯植物研究室で学んだというのです。
農業は主に理科の生物や化学分野の応用。
したがって農業の大学でも理科の教員免許を取得できます。
そんなことで農業の免許を持っている理科の先生、
理科の免許も持っている農業の先生は思ったよりたくさんいるのです。
もちろん農業の免許を持っている理科の先生は中学校にもいます。
皆さん、あなたの学校の隠れ農業教員、理科教員を探してみください。
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今もかわらず

2021年06月30日 | 
現在、サクランボの収穫真っ最中の青森県南部町。
町の中にたくさんある観光農園や産直センターに行くと
赤い宝石を手に入れることができます。
ここは町の直売所チェリーセンター。
国道4号線沿いにあり大きなサクランボの看板が目を引きます。
実はこの巨大な看板になんとチームを讃えるノボリが掲げられたことがあります。
それが2012年、チームフローラフォトニクスのストックホルム青少年水大賞の出場。
初出場の快挙を祝って、町がこの一番目立つところに作ってくれたのです。
ちょうどこの季節だったので、サクランボを求め来場される
たくさんの皆さんの目にとまったと思われます。
確か2012年はロンドンオリンピックが開催された年。
まるで南部町からオリンピアンが出たかと
勘違いされそうな勢いで、各方面からお祝いされたのを覚えています。
あれからもう9年。同じオリンピック開催年ですが世界はコロナ禍。
しかし思い出のこの場所は、今も変わらず
サクランボを買い求める消費者で賑わっています。
なお昨日は青森県一押しの大きなサクランボ「ジュノハート」の初セリ。
15粒で45万円。いったい誰が食べるんでしょう。
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先駆者

2021年06月29日 | 
ここは南部町の産直「チェリーセンター」。
町の特産であるサクランボを名前にした直売所です。
現在、町はサクランボ狩りの真っ最中。
県内外からたくさんの方が観光農園やこの直売所に足を運んでいます。
先日見学してみましたが、今年は噂通り、品数が多くありません。
今年は花こそたくさん咲いたものの、
その後の低温で実のつきが悪いのだそうです。
とてもデリケートなサクランボ。なかなかうまくいかないものです。
さてこのチェリーセンター。実は知る人ぞ知る名所なのです。
開設されたのは平成の大合併で南部町になる前の名川町時代。
サクランボ狩りは1986年にすでに始まっていましたが
さらに盛り上げようと101人の農家のお母さん方が集まって
1991年にこのチェリーセンターを作りました。
もちろんサクランボだけでなくいろいろな果物や野菜が通年販売されています。
今では当たり前になった「道の駅」の遥か前にできた施設。
毎年、全国から農家の皆さんがお手本にしようと見学に来ていました。
まさに産直の先駆者なのです。
名農に初めて着任したのが1981年。したがって町がサクランボ で
盛り上がっていく様子を目の当たりにしてきました。
2000万円と見積もっていた初年度の売り上げは、なんと1億円以上。
大ヒットでした。果たして今はどれぐらい増えているのでしょうか。
ぜひ足を運んでください。
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