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2014年7月に読んだ本

2014年08月03日 20時50分57秒 | 本と雑誌
2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2925ページ
ナイス数:57ナイス

【Amazon.co.jp限定】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア2 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫)【Amazon.co.jp限定】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア2 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫)感想
おもしろいのは、もちろん、おもしろい。ただ、本編に比べると、「ありがち」な感じがしてしまう。求めるものが高くなってしまっているせいもあるのだけれど。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:7月2日 著者:大森藤ノ
RAIL WARS!―日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)RAIL WARS!―日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)感想
キャラ立てはライトノベルらしい感じだけど、手堅いエンターテイメントとしてよく書けているね。アニメ化向きって思えるだけに、アニメも楽しみ。(☆☆☆☆☆)
読了日:7月3日 著者:豊田巧
RAIL WARS!〈2〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)RAIL WARS!〈2〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)感想
キャラクターやストーリーがお約束でもエンターテイメントとして成立するという見本のような作品。伏線とか教科書通りで絶対にひねらないところとかゲーム的と言えるかもしれない。どこで楽しませるかのツボが大切ってことね。(☆☆☆☆☆)
読了日:7月3日 著者:豊田巧
RAIL WARS!〈3〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)RAIL WARS!〈3〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)感想
前半の展開はかなり強引に感じたが、後半のアプト君は盛り上がった。ここは特に映像で見てみたいよね。アニメに期待。(☆☆☆☆☆)
読了日:7月4日 著者:豊田巧
RAIL WARS!〈4〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)RAIL WARS!〈4〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)感想
ちょっとワンパターンになってきて、飽きてきたかなあ。どんなご都合主義でもいいんだけど、読んでるさなかはそれを忘れさせてくれる「芯の部分」が欲しい。高山はともかく、桜井や岩泉がなあ・・・。「軽い」ならいいけど、「薄く」感じてきたのが辛いところ。(☆☆☆☆)
読了日:7月4日 著者:豊田巧
RAIL WARS!〈5〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)RAIL WARS!〈5〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)感想
アニメ1話を見てがっかりし、原作読んでも更にがっかり。主人公が絶体絶命のピンチに陥ると、空からご都合主義の神様が降りてきてなんでも解決してくれる。そんな手抜きを平気でできるようになると、ストーリー性はゴミ以下になる。鉄オタなら別かもしれないが、個々のエピソードが特段おもしろいってわけでもなし、ストーリーで見せ場作れないんじゃ読む価値がなくなってしまう。残念。(☆☆)
読了日:7月8日 著者:豊田巧
MM9-destruction- (創元日本SF叢書)MM9-destruction- (創元日本SF叢書)感想
やはり1巻の気特対の活躍を描いた頃の方が良かった。物語そのものの出来が悪いわけではないが、新鮮味は感じられない。「ウルトラQ」の限界みたいなものなのか?神話世界を生かすなら、もっと奇抜で突飛な展開があってもよかったような。(☆☆☆☆☆)
読了日:7月15日 著者:山本弘
忘れ物が届きます忘れ物が届きます感想
大崎梢にミステリは期待していない。と言うと言い過ぎになるが、短編ミステリでは著者の良さがあまり感じられなかった。ミステリの定型に押し込んでいるような印象も受けた。「野バラの庭へ」なら、告別式あたりで終わっても良かったのでは。(☆☆☆)
読了日:7月19日 著者:大崎梢
校閲ガール校閲ガール感想
校閲とは渋いところを・・・と思ったけれど、校閲である必然性はあまり感じず。おもしろく読めたので、いいんだけど。「人は見た目が9割」なんて本もあるけど、実際に身だしなみやファッションを含めて外見でその人となりは表れているとは思う。それを読み取る力があれば、だけど。主人公はそういうリテラシーはかなり高い感じ。ただそれで「イケメン」に一目惚れすることに納得できるかというと微妙な感じもして・・・。この世にいい男は「イケメン」か「オカマ」しかいないという真実を照らし出しているとも言えるけど(笑)。(☆☆☆☆☆)
読了日:7月23日 著者:宮木あや子
ゴースト≠ノイズ(リダクション) (ミステリ・フロンティア)ゴースト≠ノイズ(リダクション) (ミステリ・フロンティア)感想
ミステリと思って読んだら、ただのライトノベルだった。そう悪くはないが、もう少し終盤の見せ方に工夫が欲しかった。全体の構成やキャラクターの立て方など、ケチをつけたくなる要素はいろいろとあるが、凡庸というのが最大の欠点。なにかコレってのがあれば良かったのだけれど。(☆☆☆☆)
読了日:7月25日 著者:十市社

読書メーター

10冊。半分が『RAIL WARS!―日本國有鉄道公安隊』。お気楽なエンターテイメントで、3巻くらいまではメリハリもあって良かったのだけど、徐々に読むのが辛くなってきた。TVアニメもアレだし、いろいろと残念。




奇天の本棚 - 2014年07月 (7作品)
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7冊。

読んだ本はさておき、『ああっ女神さまっ』が完結したことを知って感慨深かった。全48巻。30巻過ぎくらいまでは追いかけていた。
ハーレム系ラブコメは、『うる星やつら』を起点に『ああっ女神さまっ』と『天地無用!魎皇鬼』によってスタイルが確立したと思っている。メインヒロインが一人か二人かで、作品の構造がかなり異なる。

ヒロインが一人のパターンは、『翔んだカップル』『タッチ』などのラブコメの王道にサブヒロインを増やしたもの。男性主人公を描きやすいが、ヒロインが空気化しやすい。
ヒロインが二人のパターンは、『きまぐれオレンジロード』が代表作。三角関係がメインとなるため、ストーリーの展開は広がりやすい。男性主人公が空気化しやすい一方、ヒロイン同士のやりとりは描きやすい。

ハーレム系ラブコメは、数多くのヒロインが登場するといっても、メインクラスは一人か二人というものが多い。『ああっ女神さまっ』はあくまでもベルダンディが特別な存在であり、『天地無用!魎皇鬼』は魎呼と阿重霞の二人がメインとなっている。

3人以上を等価にメインヒロインに据える作品は多くない。『涼宮ハルヒの憂鬱』は3人がほぼ等価だが、この作品では主人公とヒロインの一対一の関係があるだけで、ヒロイン同士の繋がりが希薄だ。
『ハヤテのごとく!』の場合はメインとサブの境界が曖昧なのが特徴だろう。主人公との関係よりもヒロイン同士のやりとりで展開させるユニークな印象を受けている。

このあたりをもう少しまとめて記事を一本書きたかったが、最近の傾向に疎いのでなかなか難しい。とりあえず『ああっ女神さまっ』を最後まで読めたらいいな。




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
RAIL WARSですが、ここ見て初めて「ああ、アレか」... (名無し)
2014-08-03 22:03:35
前にちょっとだけ気になって、そのまま放置していた本でした。
まさかあの出版社からとは……。

というか、感想を書いていく過程でどんどん奇天様の感想が変化していくのに続巻の難しさという物を、こう、自分も同じような感じ方をする作品があるだけに、思い返させられます。
ラノベとかは特に続巻というスパンを前提としてキャラの掘り下げや全体の構造を作り上げていく面があるために(ここは続く余地、みたいな)、そういう部分で掘り下げが楽しくないと辛かったりするんですよね。
キャラエピソードの追加と相関関係が基本ですけど、それにしても惰性になるとだれてきますし。
投稿時の作品が入魂作だというのはよく聞きますが、それは恐らく、テーマがその中に全体のレベルで突っ込まれてるからなのかもしれません。
とはいえ、バトル物なんかだと、続かないと作者の技量が見えてこない作品もありますが。

MM9は完結後に様子見してたんですが、そろそろ揃えた方がいいかなって気分ですw
ベタなエンタメとしてでも、一巻のバランスは丁度良かったかもしれませんね。
題材的にも「怪獣と戦う組織があったら?」のガジェット化は作者らしさが出てますし。
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あ、ちなみにハーレム関係のまとめについては期待... (名無し)
2014-08-03 22:06:01
女神様と天地無用は探して追った方がいいのでしょうけど、流石にあれだけのコンテンツ数だとさらえるのが困難すぎて(汗)。
まあ、ハーレム系の変遷、みたいな切り口でなければアニメ関係の本にありそうな言及素材かとは思うのですが……。
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>RAIL WARS (奇天)
2014-08-04 22:55:49
「鉄オタ」的部分以外はもともと「浅さ」が感じられた作品でしたが、初期のころは苦境を乗り越えるエンタメ的な「熱さ」があったのですが。
苦境をイージーな展開で乗り越える術を一度使ってしまうと、もう元の「熱さ」は感じられなくなります。
一度でも安易な手法に逃げたら、もうその書き手への信頼は失われてしまいます。

>MM9

1巻は「ベタなエンタメ」とは程遠い存在でした。パトレイバー的な手法は既に確立されていますが、設定がユニークでしたし、ウルトラQのような独特の味わいがあったと思います。
神話世界観の設定と、そして、なによりストーリー性の導入が2巻3巻を普通の作品にしてしまいました。

>ハーレム系

これまでにも何度か書いたと思いますが、『ああっ女神さまっ』を読めたら何らかの感想および位置づけは書いてみたいですね。
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アニメを一話見てがっかり、というところが気にな... (名無し)
2014-08-05 20:40:30
一巻からアニメになっていくと思うので、そのへんの「熱さ」みたいなものがどう減衰したのか、という話になるのでしょうかね。

>MM9
ウルトラQは未見ですが、MM9の一巻で憶えた感想は、「空想科学~」をちゃんと形にして物語にしたら、でしたね。
パトレイバーは思い浮かべませんでしたが、考えてみたら原作からするとそっちになるのだろうなというのはわかりますね。

一話完結形式のシークエンス消化的なストーリーが「特撮物」っぽいな、という感じでしょうか。
未知の存在と戦うメソッドが確立された世界観、という点が好きでしたね。
個人的には、だからというか「設定部分の個性的な在り方」より、全体のエンタメとしての部分が割と「普通に読める」というか、それをしてベタ(テンプレ)っぽく読めるな、と感じたかもしれません。

世界観を突き詰めていくと、「軽い、レイヤーとしてのガジェット」を掘り下げることになるのは、どんな作品にも共通して言えることかもしれませんが。
全体に通底するストーリーを設定し、キャラの相関関係を物語の軸に絡ませていくことになると、やはりストーリー性というものは生まれてしまう物なんだろうなと。
いや、ニュアンスは判りませんが(苦笑)。
一巻のラストバトルなんかにしても、あの時点では完璧にウルトラマンのオマージュやら何やらをまとめて作者の味にしてるんですよね。

>ハーレム系
男主人公と多数ヒロインの関係などについてはこちらで何度か読ませて頂いてますね。
全体の位置付けというか、変遷的なものを、ハーレム系すら「テンプレ化して」、ある意味では廃れつつある今を見ると、その流れもやはり一時的なものだったのだろうなというか。
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>RAIL WARS (奇天)
2014-08-06 20:31:35
アニメは「熱さ」がどうとかいうレベルではなく、根本的に未熟だったという問題ですね。何を押さえ、どう見せるかという基本の部分で成立していませんでした。1話でこれだと2話以降良くなるとも思えず、放置していますが・・・。

>MM9

ウルトラQは、ウルトラマンのいない怪獣ものです。戦って解決できないため、一話一話のストーリーを作るのが難しいと思います。子供向けとしては分かりにくい作品だったかと。
MM9の1巻は、パトレイバー的に公務員による怪獣の対処という組織の中の個人のエピソードの積み重ねでしたが、2巻以降は明確なストーリーが中心で気特対は隅に押しやられてしまいました。
あのストーリーを1巻のような連作短編形式で描くことは無理があります。ストーリーと形式のどちらを取るかで、ストーリーを取ったわけですが、MM9ならではの雰囲気は消えてしまいました。

>ハーレム系

ラブコメがもはやジャンルとして確立したように、ハーレム系もラブコメの主流としてゆるぐことはありえないと思います。最近のコミックのラブコメには疎いので、進化しているかどうかは分かりませんが、ラノベの方は安定って感じで見ていますが。

『ああっ女神さまっ』を読み終えたので、なんらかの形でまとめ記事を書きたいとは思っています。
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ありがとうございます。 (名無し)
2014-08-08 01:42:52
RAIL WARSは一応、見れるときにちょっとでもアニメだけでも見て見たいですけどね。
この場合は「熱さ」が残ってるという初期のラノベ原作が適当かもしれませんがw

>MM9
ああ、わかりやすい説明だなとw

ストーリーが「出てくる」事で感じる違和感というか、それまで決まったシークエンスと構成になっていた物語が、「決まったフレーム」の外に出るしかない状態が生まれるかどうかなのでしょうね。
テルマエ・ロマエの最終二巻なんかもでしたけど。
一巻通して大きな枠をテンプレへと落としていく(最初に作った構造へと合わせていく)のは、それはそれで作者にとってストレスなのかな、というのも感じはしますけど。
パトレイバーに関しての手法説明、腑に落ちました。
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