2014年4月の読書メーター読んだ本の数:38冊
読んだページ数:12636ページ
ナイス数:130ナイス
大日本サムライガール 7 (星海社FICTIONS)の
感想これまで順風満帆だったが、大詰め間近となりいよいよ試練のときに。姿の見えない敵とどう戦うかというのは面白そうだけど、それをどう描くのか。早く続きが読みたいね。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月1日 著者:
至道流星,まごまご
福家警部補の報告 (創元クライム・クラブ)の
感想福家の初めてとも言える大きなミスや宿敵になりそうな存在の登場と、シリーズならではの展開が目立つ一冊。いくつかグッとくるような福家のセリフもあるのだが、内面を描写できない作劇上キャラクターの魅力が十分に描けているかというと物足りなさがある。どうしてもスーパーマンになっちゃうんだよね。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月4日 著者:
大倉崇裕
魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)の
感想アニメ放送前に駆け込みで。文章、キャラクター、設定、ストーリー、どれも取り立てて際立っているようには感じない。いかにも、”俺TUEEEE”だし。ただ巧いとまでは言わないが、読者の興味をうまく引っ張る術があって、ライトノベルには珍しい印象を受けた。とりあえず上巻だけ読むつもりが一気に下巻まで読んでしまった(笑)。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月5日 著者:
佐島勤
魔法科高校の劣等生〈2〉入学編(下) (電撃文庫)の
感想”俺TUEEEE”主人公の「謎」でストーリーを牽引する形式は小池一夫的。主人公だけでなく周りまで強いことには辟易する部分もあるけれど、願望充足系エンターテイメントにいろいろツッコミ入れても仕方ないか。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月5日 著者:
佐島勤
世界に通用する セレッソ大阪の「育て勝つ」流儀の
感想『セレッソ・アイデンティティ』より、より現場に近い立場からのセレッソ本。目先の結果ではなくクラブ哲学を貫き通すことを掲げ、その成果が実を結ぼうとしている。Jリーグを盛り上げるためにもセレッソは強くならなければならないと改めて感じた。レヴィー・クルピとのエピソードなど著者しか描けない内容も多く、セレッソファンには必読の書と言えるだろう。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月6日 著者:
梶野智
ノーゲーム・ノーライフ1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです (MF文庫J)の
感想ゲーム系ファンタジー世界観と俺TUEEEE系主人公という組み合わせはよくあるスタイルで、もはや一ジャンルになっている感じ。バトル部分の面白さがウリになるのかと思っていたが、正直微妙。ただキャラクターや設定のシンプルさは悪くはない感じで、もう少し読んでみたいかな。(☆☆☆)
読了日:4月7日 著者:
榎宮祐
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4 小冊子付き限定版 (GA文庫)の
感想いまいちばん続きが読みたくなる作品。この4巻は踊り場的だったが、熱さは相変わらず。チートな成長速度だけど、この主人公なら許せるってキャラ造型だしね。短編も広がりがあっていい感じ。(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月8日 著者:
大森藤ノ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 小冊子付き限定版 (GA文庫)の
感想本編が白兎の成長奇譚であるのに対して、こちらはダンジョンの謎の解明に進むのかな?という感じ。強すぎるアイズだけど、周りのキャラクターとの絡みが良く描かれていて楽しく読める。本編ともども早く続きが読みたいね!(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月9日 著者:
大森藤ノ
魔法科高校の劣等生〈3〉九校戦編(上) (電撃文庫)の
感想俺TUEEEEの限界に挑むって感じの「大物」ぶりはある意味すがすがしいくらい(笑)。魔法理論とかちょっと薄い感じだけど、ラノベだとこれくらいになっちゃうのかな。手を広げすぎて薄さが目立つのが気になるけど、ノリでなんとか読ませているって印象。そのノリが持続できればエンターテイメントとしては十分なんだけど。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月10日 著者:
佐島勤
魔法科高校の劣等生〈4〉九校戦編(下) (電撃文庫)の
感想12章は事後にそれとなく匂わせるような書き方がいいかなと思ったが、主人公のダークさをより印象付ける効果を狙ったのかな。何かあってから動くよりも起きる前に動くのが当然なんだけど、それだと物語にならないしねー(笑)。目立ちすぎる点といい、主人公の性格によって行動が決まるのではなく、物語の要請によって決まっているのが目に付くけど、あんまり細かなツッコミは野暮か。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月10日 著者:
佐島勤
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (1) (電撃文庫)の
感想最近のライトノベルっぽくないファンタジー。怠惰な主人公像は掃いて捨てるほどいるし、どうしてもヤン・ウェンリーと重なる面が多い。ただラストで提示された目的はなかなかユニークで興味深いものだった。このラノで推されるほどとは思わないが、続きを読みたいとは思わせる内容。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月11日 著者:
宇野朴人
魔法科高校の劣等生〈5〉夏休み編+1 (電撃文庫)の
感想なんというか、まあラノベらしいというか。キャラ造型が浅くて学芸会っぽくなっちゃうのは仕方ない。むしろそれでも読ませるものがあると評価すべきなのかも(笑)。最強の兄妹のイチャイチャを楽しむ作品だしね。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月12日 著者:
佐島勤
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (2) (電撃文庫)の
感想「引き」は良かったけど、他は至ってフツー。王道とも言えるが、ありきたりな感じは否めない。1巻に比べても他の作品との差別化に成功しているように思えなかった。優秀すぎる3人にプレッシャーを受けるマシューの存在がこの作品の特徴だけど、引き立て役にしかなってなかったしね。(☆☆☆☆)
読了日:4月12日 著者:
宇野朴人
魔法科高校の劣等生〈6〉横浜騒乱編(上) (電撃文庫)の
感想嵐の前の静けさとまでは言わないが、手強かったのは少女の頑なさくらいという。ボスキャラ的な登場だった呂がぜんぜん強く見えないとか、パワーバランスがどうだろうって感じだけど、魔法設定以外は細かいことを気にしたら負けなんだろうね(笑)。(☆☆☆☆)
読了日:4月13日 著者:
佐島勤
魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編(下) (電撃文庫)の
感想主人公を窮地に陥れ、読み手にストレスを与え、それを解決することでカタルシスを感じさせる手法は今の時代に適さないと思っているが、ここまで主人公のみならず仲間たちまで強いと、それはそれでなんだかなあという気がしてしまう。アニメならこれでもいいかもしれない。どう描かれるか楽しみにしておこう。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月13日 著者:
佐島勤
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (3) (電撃文庫)の
感想なるほど、銀英伝(笑)。引き立て役っぽさがちょっと強いけど。1巻まるまる戦闘だけど、ナナとの交渉を除けば主人公の面目躍如と言えるものは感じず。無双なら無双で不満を感じるわけだから、文句ばっかり言ってもと思うが、絶妙なさじ加減を期待してしまうわけで・・・。銀英伝っぽいから余計にね。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月13日 著者:
宇野朴人
艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! (ファミ通文庫)の
感想奇をてらわないケミストリー系のストーリー。キャラも生き生きと描かれて楽しく読めた。提督を絡めずに、艦娘同士のやり取りがメイン。その点もわたし好みだった。ゲーム自体は3ヶ月ほど放置中だったけれど、再開するきっかけになるかも(笑)(☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月14日 著者:
築地俊彦
艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 2 (ファミ通文庫)の
感想駆逐艦であっても夜戦ならボス相手に十分戦えるのが艦これというゲームなんだよね。その前提があるからこそ成立するストーリー。1巻からのキャラの成長もうまく描かれている。細かいところは気にせず、ノリで楽しむ作品だね。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月14日 著者:
築地俊彦
はたらく魔王さま! (電撃文庫)の
感想アニメ見たので新鮮さはないが、”出落ち”としてはやはり良くできてる。ここからの膨らませ方はアニメではもうひとつに感じたが、原作はどうか。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月15日 著者:
和ヶ原聡司
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (4) (電撃文庫)の
感想マシューの活躍は良かった。ただ、第一章は必要?って感じ。だんだんと世界観がストーリーのために侵食されてきてるしね。精霊なんてどこいった?(☆☆☆☆☆)
読了日:4月15日 著者:
宇野朴人
魔法科高校の劣等生(8) 追憶編 (電撃文庫)の
感想過去のエピソードを描いた長編というのが好きではない。構成もわずらわしい。まともな大人が出てこない、というより描けないのは、この作品に限らずラノベ・コミックで数多く見られることだけど、より際立っている印象を受けた。俺TUEEEEもここまで来ると、引くとしか(苦笑)。(☆☆☆☆)
読了日:4月15日 著者:
佐島勤
戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書)の
感想文章や論理展開が新書っぽい感じだが、読み応えはあった。鎌倉後期から応仁の乱までが対象であり、これまであまり興味を持たなかった時代だったので新鮮に感じた。歴史学は、理論の裏付けに史料を用いる姿勢に陥りがちな傾向がある。また、理論の形成に時代の思想的な影響は受けがちだ。そうした点への批判は面白いが、本書への批判も見てみたいと思った。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月16日 著者:
呉座勇一
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (5) (電撃文庫)の
感想ジャンはすっかりネタキャラに。もはやライバルに見えない・・・。それはさておき、風雲急を告げる展開で、少し急ぎすぎにも感じるが、エンターテイメントにとって速度は非常に魅力的なもの。この速度を維持できれば楽しみだ。(☆☆☆☆☆)
読了日:4月17日 著者:
宇野朴人
はなとゆめ (単行本)の
感想予習として『暴れん坊少納言』を再読。『天地明察』『光圀伝』よりも構成やまとまりは良かったと思うが、主人公の魅力という点では物足りなさも感じた。中宮定子という華をいかに描くか。それができていないとは言わないが、歴史小説の限界を感じないでもない。『暴れん坊少納言』のあえて歴史的事実を歪曲してでもキャラクターを生き生きと描いた後では、特に。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:4月18日 著者:
冲方丁
はたらく魔王さま!〈2〉 (電撃文庫)の
感想和装美人が知り合って間もない貧乏暮らしの男所帯の世話を焼いたっていいじゃないかっ!って、