奇想庵@goo

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岩手・宮城・福島県太平洋沿岸市町村

2011年03月13日 12時59分59秒 | 社会・経済
岩手・宮城・福島県太平洋沿岸市町村(北から)
市町村名人口(平成22年)世帯数(平成22年)公式HP
















岩手県
洋野町179106117
久慈市3687514015
野田村46321576
普代村30881042
田野畑村38431309
岩泉町108044355
宮古市5944222504
山田町186256605
大槌町152775674
釜石市3957816095
大船渡市4073814814
陸前高田市233027794
一関市11860239951
藤沢町90652694




















宮城県
気仙沼市7349425464
南三陸町174315295
石巻市16070457812
女川町100513968
東松島市4290813995
松島町150895149
利府町3400010819
塩竈市5649020314
七ヶ浜町204196415
多賀城市6297924047
仙台市1045903464857
-若林区13219158891-
名取市7314025150
岩沼市4419815530
亘理町3484610899
山元町167115233
丸森町155074649
















福島県
新地町82182461
相馬市3779613240
南相馬市7089523643
浪江町209087171
双葉町69322393
大熊町115113955
富岡町159966141
楢葉町77012576
広野町54181810
いわき市342198128516
鮫川村39911106
塙町98903087
矢祭町63491932


※人口・世帯数は政府統計より

※県のリンク先は各県地域マップ




東北地方の地理に不案内なので、イメージをつかむために作成。

亡くなった方のご冥福をお祈りすると共に、被災者の方々にお見舞い申し上げます。


「『おもしろい書評』を書くために必要な7つの知識」を知っていても「おもしろい書評」を書くのは難しい

2011年03月10日 22時08分13秒 | ブログ
たまたま目に付いたタイトルに惹かれて読んだのが、「わかったブログ」さんの「『おもしろい書評』を書くために必要な7つの知識』である。

そこで挙げられている知識は以下の7つ。

1.「自分が主役」を強く意識する

2.共感できるキーワード・ポイントを3-7個選ぶ

3.キーワードを小見出しにして、自分の文章を書く

4.引用を入れる

5.書評タイトルを工夫する

6.面白い本に出会う

7.面白くない書評は存在しない

書かれている内容は至極妥当なもの。それを上手く整理している。

実は他人のブログの書評を読んだりすることはほとんどない。読書メーターやアマゾンのコメントを見るくらい。
一時期アニメの感想を書いていた頃、トラックバックを付けたり返したりするためにブログを回ったことがあり、その時の印象として”あらすじ”を書いているだけの記事が多いことが気になっていた。
TVアニメの場合、1話ごとの感想はあまり書くことがない。だから、そうなってしまうのは理解できる。本でもシリーズ性が強かったりすると1冊単位では書きにくいこともある。上下巻本で上巻だけで感想を書くのが難しいというケースも少なくない。

書評で”あらすじ”を書いて終わりというのでは芸がないように感じる。ただこうして書評の書き方の真っ先に取り上げられているのを見ると、少なくないのかもしれない。確かに稀に感想の書きようのないような本と出合うこともあるが、その時は無理して書かなくてもと思う。感想が書けないというのも一つの感想だし。

キーワードに関して付箋を利用していると書かれているが、私自身はその手のものを全く使わない。本に線を引いたりメモを書き込んだりする人もいるが、それにはかなり抵抗を感じてしまう。付箋は便利そうだが、読んでいると付箋をすることを忘れてしまう感じだ。メモを取ろうと思っていても、気がついたら本を読み終わっていたりしてしまう。
最近は物忘れが酷く、気になった内容がどの本に載っていたか思い出せなかったりすることも多い。さすがに何らかの手を打たないとと思うほどに。付箋なりなんなり試みないといけないようだ。

要点を数字であげるという手法は非常にうまいやり方だ。この記事に惹かれたのも7つという具体的な数字で表現されていたから。先日も新聞に対談が掲載されていたが、ポイントを先に3つあると言ったあとその内容を述べていく人がいて、その内容はともかく話し方は非常に優れていると感じた。
昔から言われている手法ではあるが、会話ではなかなか使いづらい。ブログなど書く際には有効な手だが、この記事でも「7」である必要があるかどうか微妙な項目もあり、インパクト優先であることは自覚しないといけないだろう(それが悪いわけではない)。

タイトルを工夫するのも大切なことは重々承知している。ただ毎回いいタイトルをひねり出すのは容易いことではない。本の名前を記事のタイトルに入れるかどうかもポイントだろう。記事の管理という意味では、「感想:本の名前」という記事タイトルは便利だったりもする。
時に刺激的なタイトルをつけたりもするが、それは熱意が後押ししたものとも言えるだろう。惰性で感想を書いている分にはなかなかいいタイトルを考えるところまでいかない。ブログを多くの人に読んでもらいたいという思いも常にあるにはあるが、やっぱり時々で情熱の量は変わるもの。いつもいつも気合が入っている時ばかりでないのは仕方ないことだ。

興味深い内容の記事だったけれど、私にはちょっと読みづらかった。地味なブログを書いているせいか、派手なブログは読みづらい。こればかりはどうしようもない。このくらい派手でないと多くの人に読んでもらえないのかもしれないが、これからも地味でいきます(笑)。


『浮世女房洒落日記』と近世女性日記

2011年03月09日 20時21分29秒 | 学問
木内昇『浮世女房洒落日記』は近世後期の江戸を舞台に、小商いの雑貨屋の女房の日記の体裁を取った物語である。
近世江戸の風俗・慣習を織り交ぜながら、いくつかのエピソードの進展を含みつつ日常を描いている。日々の瑣末な出来事の積み重ねを切り取ることでエンターテイメントが成立する典型ともいえる作品である。

シリーズ「〈江戸〉の人と身分」は昨年刊行された全6巻の歴史研究書である。現在、4巻の『身分のなかの女性』を読んでいるところである。
その中に、藪田貫「商家と女性―河内在方商家西谷家を例に―」という論考が掲載されている。

幕末、大坂近郊の古市の在郷商家の西谷家で、さくという人物の日記が残されている。わずか170日ほどの日記であるが、その内容は興味深い。
さくは当時19歳。父が病に倒れ、婿養子である夫は使い込みや借金が発覚し離縁へ向けた協議が行われている最中である。家を母とさく当人と妹のたづという女三人で守らねばならない状況に置かれていた。

日記といっても本人の心情を述べるものではない。あくまでも家政を綴ったものであり、家長によって書かれた体裁を取っていた。
商いだけでなく、村での農作業や近隣との交流、そして離縁に関する処理と忙しい日々を送っている。こうした家政の中心が手紙のやり取りである。この期間、彼女が多くの手紙を読み、多くの手紙を書いていることが日記に記録されている。

文章による記録の重要性は古くから見られるが、近世後期には庶民レベルにも及んでいる。手紙を通して様々なやり取りを行う点はこのシリーズの他の論考でも見られた。
特に商家では女性でもそれを読み書きするリテラシーがあったことが彼女の例からもよく分かる。さくは12歳のときに四ヶ月堺で学んでいる。妹のたづは17歳のときに大坂で1年弱学んでいる。
こうした教育が家の危機を助けたことが見て取れる。

離縁が成立した直後、父が死去。新たな婿養子探しが行われ、2年後ようやく再婚する。しかし、再婚の3ヵ月後にさくは急逝する。麻疹だった。

『浮世女房洒落日記』でも語られているが、医者は免許制ではなく名乗れば誰でも就ける職であった。もちろん、腕の良し悪しは評判として表れ、そうした情報はかなり流布していたと考えられる。
『浮世女房洒落日記』では描かれなかったが、人の死に易さ、特に子供や老人などの弱者が死に易いこと、そしてそれが当たり前であるという感覚は現代日本では忘れ去られているものだろう。

再婚相手は妹のたづと結婚した。このような逆縁婚は当時は珍しくはなかったらしい。たづは二人の子を産み、一人は男の子だった。家の後継者が誕生したことで、姉妹の母と再婚相手との関係が悪化し、明治に入って離婚訴訟を起こすまでになる。
結局、たづの長男が家督を継ぎ、西谷家はようやく平穏を取り戻した。その間、家を守ったのは女たちだった。

姉妹の母あいは79歳まで生き、西谷家の苦難を支え続けた。彼女の肖像画は、たづ、その長男篤三郎、たづの夫平右衛門の肖像と共に正月に飾られ、西谷家にとっての報恩の念を新たにするという。
そこから零れ落ちたさくの存在は、しかし、大量に残された史料によってこうして伝えられた。藪田はそれをあいの仕業と見る。西谷家の存続と共に、そこに生きた者たちの証を残すことが彼女の想いだったのだろう。


社会の変革

2011年03月06日 19時46分09秒 | 国際・政治
社会は変わっていく。時代と共に変わっていくのは必然と言ってよい。

一方で、社会を変えたいと望む人々がいる。そのアプローチの方法は様々だ。
政治家や官僚になって変えようとする者、経済の世界を通して変えようとする者、ジャーナリズムによって変えようとする者、学問や言論の力で変えようとする者、小説等の文化を発信して変えようとする者。
もちろん、そんな大仰な手段を用いずとも日常の生活の中から少しずつ社会を変えていくこともできるだろう。

一経営者である至道流星が『羽月莉音の帝国』で描いているのは経済による世界の変革である。まだ3巻までしか読んではいないが、ようやく主人公の莉音が望む世界の姿が語られた。
作品内で、政治への不信も語られている。確かに民主主義の政治には時間が掛かり、劇的な変化をもたらすことは難しい。現実の政治を見れば、更に不信は高まる。

至道流星が経営を通して社会の変革のために何を行っているかは知らないが、彼自身は小説という手段を用いて自らの想いを世に表している。
昔は経営に理念があったと感じる例もあるが、現在は大企業であればあるほど自己の成長のための経営という姿勢しか見えてこない。
作品内に世界的な財閥が登場するが、アメリカ大統領の選定にも影響を及ぼすほどの力があっても彼らは自己の利益のためにしかその力を使ってこなかった。

社会は変わっていく。今年が始まった時点でエジプトの政権が崩壊するなど誰が予想できただろう。

日本の社会だって変化は著しい。ただ劇的な変化とは言えないため、それが実感しにくくなっている。
本来、社会を変えるべき存在である政治や官僚機構はむしろ変化の激しさの前に変革への抵抗勢力と化している。そして、それは政治や官僚の世界だけではなくジャーナリズムや学問、言論、文化など様々な分野でも言えることだろう。

ネットなどの新たな脅威をあげつらうばかりのジャーナリズム。学問や言論の世界でも旧態依然とした古い価値観がいまだにまかり通っていないか?
文化においても、果たしてどれほどの影響力を与えているかと考えてしまう。

社会の変革におそらく最も寄与しているものが科学技術だろう。携帯電話の登場、普及は単に便利になったというレベルではなく、生活の末端にまで影響を与えている。
科学技術は、時に社会の変革を目指して生み出されることもあるが、自己目的化することが正当化されている世界でもある。それだけに社会に与える影響も予測できない面がある。

昔はSFがその責を担っていたこともあったが、最近はSFと科学技術の発展はリンクしているように感じられない。いま生まれつつある技術に対して、想像力を伴った視点での批評は必要なことだと思うが、残念ながらうまく行われているとは言い難い。(携帯電話を使ったカンニングにしても、想像可能な事態なのに対策があまりにも不備だった。)


「SFサイトへ100の質問」に答えてみる。

2011年03月05日 00時02分08秒 | ブログ
ここはSFサイトってわけでもないのだけれど、まあSFの話もするのでいいだろうということで(笑)。

SFサイトへ100の質問

2001年頃に作られたと思しきもの。たまたま見つけたブログで回答しているのを見てやってみようかなと思い付いた。100質は自分で作ったこともあるけれど、ものによっては回答だけでも相当時間を要する。これは比較的短時間で回答できたけれど。




1. お名前・年齢・性別を教えてください。

奇天。年齢不詳。性別不問(ぉぃ

2. インターネット・パソコン通信を利用しはじめたのはいつですか?

1997年頃。

3. SF以外の趣味は何ですか?

スポーツ観戦。ゲーム・アニメなどのオタ趣味。

4. よく聴く音楽を教えてください。

J-POPとアニソン。

5. 好きなスポーツはありますか?(見る、する、どちらでも)

アメリカンフットボール、サッカー、野球など。

6. いつからSF系サイトを運営していますか?

SF系ではないけれど……。奇想庵は2005年1月開設。始めて作ったサイト「奇天の部屋」は2001年4月ごろ。


7. サイト名とその由来を教えてください。

由来はなんとなく(笑)。

8. ここでサイトを宣伝してください。

まったく統一感のないブログ。文字ばかりと指摘されたのが特徴(笑)。

9. あなたのサイトのメインコンテンツは何ですか?

なんでしょう?時期によって、FF11、ゲーム、アニメ、書評など変化してきたので。今は特になし。

10. サイトに掲載する感想(書評・映画評など)は月平均何冊(何本)ですか?

現在は1、2冊あるかどうか……。もう少し書きたいのだけれど。

----------------------------------
11. 読んでも書評(感想)をあげないことはありますか?
それはどのような場合ですか?

去年の今頃までは必ずあげていたけれど、忙しさにかまけてあげなくなった。書く時間があれば読みたいというのは建前で単に面倒だからw

12. 掲示板は運営していますか?

はい。綺譚亭

13. 日記はありますか?また日記には実生活の事柄を書きますか?

このブログは元は日記のはずなのだけれど。リアルは原則書かない。

14. 更新頻度はどれくらいですか?

今年は60日ちょいで23日アップしているので約3日に1日くらい。

15. デジタル関連の出費(パソコン・ネットワーク接続などへの支出)は月々どのくらいですか?

1万円くらい?

16. ネット書店を利用したことがありますか?

イエス。

17. 小説の有料ダウンロードを利用したことがありますか?

ノー。

18. 自分の好きな作家がいる掲示板に書き込みたいと思いますか?

うーん、どうだろう。書き込まないかも。

19. 好きな作家のホームページはありますか?
あるなら、頻繁に見に行きますか?

ファンサイトしかない作家がほとんどかな。どちらにせよ普段はあまり見に行かない感じ。

20. それまではあまり好きではなかったのに、ネットでの発言を読んで
好きになった作家さんや、逆に嫌いになった作家さんはいますか?

いまのところなし。好き嫌いの基本は作品だしね。

----------------------------------
21. 「SF系日記更新時刻」を利用していますか? 利用している方は、
パーソナライズしていますか?

ノー。

22. 「あなたまSF系掲示板」「贋あなたまSF系掲示板」を利用していますか?

ノー。

23. よく読むサイトはどうやって発掘しますか?

発掘してない。ニュースサイトなど以外で読むサイトは1つしかないし。

24. 決まった巡回先以外のサイトで、どこかいいサイトがないか
探したりすることはありますか?

必要に応じて検索であちこち見て回ることはある。

25. ネットバトルはしたことがありますか?またバトルウォッチは好きですか?

このブログのコメントで討論?みたいなことはしたことあるけれど。揚げ足取りとかがネットでは多いので見る気はあまりない。

26. 2ちゃんねるのSF板は読んでますか?

ノー。

27. fj.rec.sf、japan.sf.*、NIFTY-ServeのFSF*等を読んだことがありますか?

ノー。

28. アクティブに参加している読書系MLはありますか?

ノー。

29. 毎月何冊・何円くらい書籍を購入してますか?

数千円。

30. そのうち、SFが占める割合はどれくらいですか?

ほとんどゼロ。

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31. 蔵書量を教えてください。

数千冊。

32. 購入する本のうち、古本は何割程度ですか?(冊数の割合。金額ではなく)

ほとんど全て。

33. 図書館は利用しますか?利用する理由、利用しない理由を教えてください。

利用している。金銭及び置き場所の節約のため。あと、新たな作家との出会いを求めても。

34. 欲しい本が既に品切れだった場合、どうしますか?

アマゾン等で探す。

35. 一日で本を読む時間はどのくらいですか?

バラバラだけど2~3時間くらい。

36. 本を買うときに選ぶ基準を教えてください。

新刊で買うのはどうしても読みたい作品ってことにしているが、それでも積読になったり。古本は前もってチェックしておいた作品を探す感じ。

37. 無人島に1冊持っていくとすればどの本を選びますか?

新井素子の作品になると思うが、すぐ読めてしまうからなあ(笑)。『・・・・・絶句』とか。上下巻だけどw

38. SFを読み始めたのは何歳くらいのころですか?

読み始めたのは中学生くらい。SFファンとして読み始めたのは高校生くらい。

39. はじめて読んだSFを教えてください。

初めては不明。小松・筒井・星あたりかと。ファンになったのは新井素子『ひとめあなたに……』を読んでから。

40. SF内のサブジャンル(スペオペ、ハードSF、ニューウェーブ、サイバーパンク、バカSF等)のうち、好きなものはどれですか?
また苦手なものはどれですか?

特に好き嫌いはないけれど、小難しいのは苦手。

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41. ファンタジーはSFのサブジャンルだと思いますか?

ノー。

42. ホラーはSFのサブジャンルだと思いますか?

ノー。

43. SFが元で喧嘩したことはありますか?

ノー。

44. SFに関することで、後輩・年下に説教したことはありますか?

説教はない。ただ教条的な面は身に染み付いているかもしれない。

45. SFに関することで出版社に電話して尋ねたことがありますか?
(仕事の場合は除いて)

ノー。

46. 職場や学校でSF読みであることを隠してますか?

ノー。

47. 「SFマガジン」を買っていますか? 買っている方は読んでいますか?

ノー。昔は買っていたけれど、ほとんど読まず。

48. 注目しているSFの賞は何ですか?

日本SF大賞。

49. 好きな宇宙人は何ですか?

……えーっとワカリマセン。

50. 好きな宇宙船は何ですか?乗ってみたい宇宙船は?

…………ワカリマセン。

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51. 行ってみたい異星はどこですか?暮らしてみたい異星は?

………………ワカリマセン!

52. 国内と海外はどちらが好きですか?

国内。

53. SFで「御三家」といえば誰と誰と誰ですか?

小松・筒井・星。

54. 最もよく読むSFレーベルはどれですか?
(ハヤカワSF文庫、電撃文庫等)

電撃をSFレーベルと呼んでいいのか?とは思うけれどw
レーベルを意識して読まないので不明。

55. 好きな翻訳者は誰ですか?

特になし。

56. シリーズものは好きですか?
そろそろ終わらせてほしいと思うシリーズものってありますか?

嫌いじゃない。
特に思い浮かばず。

57. SFに最も適したメディアは小説だと思いますか?

ノー。はっきりノー。

58. 日本語に翻訳してほしい未訳作品は何ですか?

特になし。

59. 復刊/再版してほしい絶版/品切れ作品は何ですか?

特になし。

60. 名作と言われているのに実は読んだことがないSFは何ですか?

たくさんあると思うけれど、挙げるとなるとパッとは浮かばない。近年のものはほとんど読んでない。

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61. 犬、猫それぞれについて代表作を挙げるのなら1作ずつ挙げてください。
ちなみにあなたはどちらが好きですか?

これといって思い浮かばず。
犬派かなあ。

62. ロボットが出てくる作品と言えば?

ガンパレ、としておこう。

63. ホロコースト後の世界を描いた作品と言えば?

北斗の拳が真っ先に思い浮かんだけれど、SFならAKIRAかな。

64. 新刊が出たら必ず買うSF作家はいますか?それは誰ですか?

特になし。

65. 今一番お薦めの作家は誰ですか?

SF作家なら小川一水かな。ノンジャンルなら有川浩。

66. もっと若いうちに読んでおけばよかった、と思う作品があれば教えてください。

「不思議の国のアリス」とか?児童文学って全然読んでないから、読んでおけばとは思った。SFではこれといって思い浮かばず。

67. あなたのオールタイムベストSF小説をあげてください。(3作品まで)

「神狩り」「幻詩狩り」「ハーモニー」

68. お好きなSF映画・ドラマのタイトルをあげてください。

「未来世紀ブラジル」

69. 観たことを激しく後悔したSF映画のタイトルをあげてください。

特になし。

70. 年に何本くらい映画を観ますか?うちSF映画の占める割合は?

最近は全く見ない。

----------------------------------
71. 映画化(映像化)して欲しい作品はありますか?
あればそのタイトルもお願いします。

SFでは特になし。『ベン・トー』は祝!アニメ化決定w

72. 毎週見る(録る)アニメは何本くらいありますか?

いまちゃんと見ているアニメはなし。数本は録画してはいるけれど。

73. 毎週見る(録る)特撮番組は何本くらいありますか?

なし。

74. 特撮番組は海外作品と国内作品、どちらが好きですか?

特撮は見ないので、特になし。

75. 「ガンダム」はSFですか?

イエス。

76. これはSFだ!というアニメがあれば教えてください。

これはSFだ!というよりもSFはこれだ!って感じ(笑)。
「電脳コイル」

77. 最近お気に入りのSFマンガのタイトルをあげてください。

特になし。

78. お気に入りのマンガ誌があれば教えてください。

特になし。

79. 好きなイラストレーターは誰ですか?

特になし。

80. SF以外によく読むジャンルを教えてください。

ライトノベル、ミステリ、時代ものなど。

----------------------------------
81. SF以外でお薦めの作品を教えてください。

ベン・トー

82. SF以外で注目している文学賞は何ですか?

本屋大賞

83. 「ヤングアダルト」「ライトノベル」「ティーンズノベル」等々の呼び名のうち、どれを一番使いますか?

ライトノベル。この100質が作られた2001年頃はまだ確立してなかったのね。

84. SFじゃないけどこれはお薦め!な作家を教えてください。

SFとは全く無縁な作家なら、池宮彰一郎。

85. 宇宙・宇宙人・恐竜・ロボットのうち、どれが一番好きですか?

どれも好きじゃない(ぉぃ
しいて挙げれば宇宙。

86. オカルトは好きですか?

ノー。

87. 理系/文系という分け方についてどう思いますか?

分けてる時代じゃないだろうと思うけれど、理系的、文系的ってタイプはあると思う。

88. 購読している科学雑誌はありますか?

なし。

89. 科学とSFはリンクしていると思いますか?

思わない。

90. 「ファンダム」って何か知ってますか?

名前は。

----------------------------------
91. SF研究会やSF系ファングループに所属していますか?
所属していたことは?勧誘されたことは?
差し支えなければサークル名もお願いします。

ノー。

92. SF大会・SFセミナー・京都SFフェスティバル・ダイナコン・ダサコン等のイベントに参加したことはありますか?
差し支えなければ参加歴も含めてお願いします。

ノー。

93. 同人誌を買ったことはありますか?

イエス。

94. 同人誌を作ったことはありますか?

ノー。

95. 自分でSF小説を書いたことはありますか?

ノー。

96. 好きなTVゲーム(家庭用、PC、アーケード)は何ですか?

ガンパレ、FF11。

97. 好きな紙ゲーム(TCG、TRPG、ボードゲーム)は何ですか?

特になし。

98. これはSFだ!というゲームがあれば教えてください。

これはSFだ!というより(以下略。ガンパレ。

99. あなたの回答をプリントアウトしてイベントなどで人に見せても構いませんか?(はいokです、名前を隠せばokです、嫌です)

イエス。

100. 質問者(もしくは他の回答者)に聞きたい質問はありますか?

あなたにとってSFとは何ですか?


ワールド統合と公式フォーラム開設

2011年03月04日 22時37分26秒 | FF11
新たなワールド統合が発表された。

一部ワールドの統合に関するお知らせ

3月16日に8つのワールドが統合によって消失する。

公表されたのが3月2日で3月分課金後に発表されたこと、これまで統合のたびに不満の声が上がっていた統合されるワールド側のキャラクターネームが変更される可能性が高い問題が放置されたままであること、これらについての批判がTwitterなどで繰り広げられている。

特に名前の問題は深刻だ。そして、それを運営側が軽視しているように見える点が事態に拍車を掛けている。

統合時のキャラクター名の重複に関して多数のフィードバックありがとうございます。過去の移転時にも同様の議論がありましたが、残念ながら技術的制約から現在のような方法となっています。大変申し訳ありません。


Twitter上の公式アカウント「@FFXI_JP」の回答がこれだが、実際に名前を変えなければならないプレイヤーにとっては誠意ある回答とは思えないだろう。
FF11について再三指摘した、サービス業としてのオンラインゲーム運営という点に対する意識の低さがここでも如実に表れている。

今回の統合によってワールド数は16となる。最盛期には32あったので、丁度半分ということになる。
FF14のサービス開始に伴い激減していたワールドの人口は、ここしばらくやや回復傾向にあった。しかし、今回の統合は多くの引退者をもたらすだろう。
また、統合により一部コンテンツの混雑が懸念される。アビセアに関しては現状でも混雑している印象だっただけに、統合への不満は統合される側のワールドのプレイヤーにも蓄積されるだろう。

なお、アビセア関連など一部が混雑状態にあることは把握しておりますので、次回大規模アップデートも含め、対策は順次実施していきます。


「@FFXI_JP」のコメントだが、そうであれば先に混雑状態への対策を実施し、その後で統合するのが筋ではないのか。他のワールドの現状を知っているわけではないが、比較的良好な人口状況に思えた中での統合には納得しがたいものを感じてしまう。

公式フォーラムの開設について (2011/03/04)

3月8日にβ版として開設される。過去にPOL上に開発情報として掲示板が存在したが2005年に廃止。FF11.Gameinside.infoをプレミアサイトとして公式掲示板のような存在としたがこれも2008年に閉鎖された。
今回はWeb上で公開され、書き込むにはアカウントが必要ということで両者の中間的なものとなりそうだ。正直、今更といった感は否めないが、うまく機能して欲しいものだ。

一方で、このフォーラム開設によりTwitterの機能が縮小される。Twitterは松井ディレクターが個人として運営していたものを、FF14移籍に伴い公式アカウントとして引き継いだ形だ。短期間の運用だったが、プレイヤーとの直接のやり取りは少なく物足りないものだった。公式化してしまったことでかえって、そんなやり取りがしづらくなったのではないか。

オンラインゲームはコミュニケーションのゲームである。それはプレイヤー同士のコミュニケーションに限らない。プレイヤーと開発・運営側とのコミュニケーションも非常に重要な要素である。
FF11はこの点で失敗した。優れたゲーム性を持ち、多数のユーザーを抱えていたにも関わらずヒット作と呼べない最大の原因がここにある。
松井氏が総合ディレクターだった期間は3ヶ月に過ぎないが、プレイヤーに非常に高い支持を得たのは単にプレイヤー有利なバージョンアップを行ったことではなくTwitterを通じてコミュニケーションを行い、プレイヤーの声を元にした修正を行ったからだろう。

フォーラムという場ができても、それだけでは意味がない。そこでコミュニケーションを行う意思がなければ、フォーラムはプレイヤーの不満の捌け口にしかならない。
日本発のMMORPGの将来が不安視されている中で、その中心に位置するスクウェア・エニックスが変わっていけるのかどうかの試金石となるだろう。

追記:

一部ワールドの統合スケジュールについて

3月7日夜にワールド統合実施日が次回大規模バージョンアップまで延期された。
あまりに急な告知に対して多くの批判が寄せられていたが、一定の評価のできる対応と言えるだろう。アビセアの混雑状況を鑑みれば、現段階での統合は混乱を招く恐れがあった。

次回の大規模バージョンアップでは混雑緩和策を導入すると告知しているが、それがどのようなものになるのかが注目だ。
他に魅力的なコンテンツを導入した場合はそのコンテンツに人気が集中するし、アビセア締め付けによる混雑回避は本末転倒だ。

また、この統合に際し、新規キャラクターの作成が停止された。告知なしに行われており、多数に影響するものではないが、強引な印象を受ける。次回の大規模バージョンアップ実施日がいつになるか不明だが、かなりの期間停止状態が維持されることになりそうだ。


アニメ・春の新番組2011【関西編】

2011年03月03日 22時21分12秒 | 2011春アニメ
恒例、アニメ春の新番組2011年関西編。放送日等まだ決まっていない作品が多いので随時更新予定。Twitterを運用している公式サイトが非常に増えたが、私としてはリンクバナーを置いているところが少ないのが残念。
見栄えを考慮して表形式にしてみたが、激重になったかも。

3月5日(土)から26日までMBSで全4回26:58から「若手アニメーター育成プロジェクト PROJECT A」によって制作されたアニメが放映される。若手アニメーター育成のために文化庁が国費を投じたプロジェクト。
P.A.works「万能野菜 ニンニンマン」、テレコム「おぢいさんのランプ」、アセンション「キズナ一撃」、Production I.G「たんすわらし。」の順に放送される。また、3月5日から11日まで全国8つの劇場でも公開される(詳細は公式サイトで確認を)。












Title ダンボール戦機
Official
Site



http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/lbx/
Schedule


[テレビ大阪]水19:27(3/2)



[BSジャパン]土7:00(4/2)



[AT-X]日8:00(4/10)

Original
メディアミックス
Staff


■企画/総監修・ストーリー原案:日野晃博



■キャラクターデザイン原案・LBXデザイン:園部淳



■監督:高橋ナオヒト



■シリーズ構成:冨岡淳広



■キャラクターデザイン:西村博之



■音楽:近藤嶺



■音響監督:三間雅文



■アニメーション制作:オー・エル・エム

Cast


久保田恵,井上麻里奈,浪川大輔,小田久史,藤本譲,東地宏樹,中村悠一

Theme
Song


OP:Little Blue Box『1ドリーム』



ED:前川紘毅『僕の貯金箱』

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レベルファイブからPSP用ゲームとして5月26日に発売される作品のアニメ化。強化ダンボールを用いたホビー用小型ロボットを扱った子供向けアニメ。3月16日1時間スペシャルが放送される。












Title
X-MEN
Official Site


http://www.animax.co.jp/marvelanime/x-men/
Schedule
[アニマックス]金22:00(4/1)
Original
アメコミ(マーベル・コミックス)
Staff


■監督:木崎文智



■ストーリー:ウォーレン・エリス



■シリーズ構成:広田光毅



■キャラクターデザイン:横山愛



■総作画監督:千葉道徳



■美術監督:池田繁美



■色彩設計:飯島孝枝



■撮影監督:藤田賢治



■3DCGディレクター:さいとうつかさ



■音響監督:中嶋聡彦,三間雅文



■音楽:高橋哲也



■アニメーション制作:マッドハウス


Cast


森川智之,小山力也,堀勝之祐,久川綾,山像かおり,榊原良子,日野由利加,田村ゆかり,田中秀幸

Theme Song


OP:『Reassembly』



ED:『Fighting for Peace,
Fighting for All』

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マーベル作品アニメ化シリーズ第3弾。過去にアメリカでアニメ化され、テレビ東京、トゥーン・ディズニーで放映された「X-MEN」だが、今回はマッドハウス制作によるニューヴァージョン。





















Title TIGER&BUNNY
Official Site

http://www.tigerandbunny.net/
Schedule


[MBS]土25:58(4/2)




[BS11]土24:30(4/9)

Original オリジナル
Staff


■監督:さとうけいいち



■シリーズ構成:西田征史



■キャラクター原案・ヒーローデザイン:桂正和



■キャラクターデザイナー:羽山賢二,山田正樹



■デザインワークス:小曽根正美



■メカデザイン:安藤賢司



■色彩設計:永井留美子



■美術設定:松本浩樹,児玉陽平



■美術監督:大久保錦一



■背景:スタジオ・イースター



■3DCGディレクター:今義和



■3DCG:サンジゲン



■撮影:旭プロダクション



■撮影監督:田中唯



■編集:奥田浩史



■ビデオ編集:キュー・テック



■音楽:池頼広



■音響監督:木村絵理子



■音響制作担当:大野拓也



■音響制作:東北新社




■エグゼクティブプロデューサー:尾崎雅之(サンライズ),濵田健二(バンダイビジュアル),竹田靑滋(毎日放送)




■プロデューサー:田村一彦(サンライズ),松井千夏(バンダイビジュアル),丸山博雄(毎日放送)

Cast


平田広明,森田成一,寿美菜子,楠大典,伊瀬茉莉也,津田健次郎,井上剛,岡本信彦,甲斐田裕子,福田信昭,横島亘,宝亀克寿

Theme Song


OP:UNISON SQUARE GARDEN『オリオンをなぞる』



ED:藍坊主『星のすみか』

Twitter
@TIGERandBUNNY
Comment


アメコミ風ヒーローアニメ。スポンサーロゴを背負って競い合うヒーローたちの物語。4月2日24:30よりBS11で特番放送予定。





















Title DOG DAYS
Official Site
http://www.dogdays.tv/
Schedule

[MBS]土26:28(4/2)



[BS11]土23:30(4/9)

Original オリジナル
Staff


■企画・製作:PROJECT DD



■原作・脚本:都築真紀



■監督:草川啓造



■キャラクターデザイン:坂田理



■サブデザイン:太田恵子



■武器デザイン:大塚あきら



■クリーチャーデザイン:小田裕康



■プロップデザイン:益田賢治



■グラフィックデザイン:榎本めぐみ



■カラーデザイン:篠原愛子



■美術監督・設定:片平真司



■撮影監督:北岡正



■編集:関一彦



■CGリードアニメーター:石川真平



■音響監督:亀山俊樹



■音響効果:山谷尚人



■録音エンジニア:小原吉男



■音楽:一色由比,井内舞子,夏目晋



■サウンドプロデュース:I've sound



■アニメーション制作:セブン・アークス

Cast


宮野真守,堀江由衣,竹達彩奈,水樹奈々,子安武人,日笠陽子,阿澄佳奈,小清水亜美,柿原徹也,高橋美佳子

Theme Song


OP:水樹奈々『SCARLET KNIGHT』



ED:堀江由衣『PRESENTER』

Twitter  
Comment


『魔法少女リリカルなのは』シリーズの都築真紀と草川啓造コンビによるオリジナルアニメ。









Title デジモンクロスウォーズ~悪のデスジェネラルと七つの王国~
Official
Site



http://www.tv-asahi.co.jp/digimon/
Schedule


[朝日放送]日6:30(4/3)


Original
玩具(ウィズ,バンダイ)
Staff


■プロデューサー:松久智治(テレビ朝日),櫻田博之(東映アニメーション)



■シリーズディレクター:えんどうてつや



■シリーズ構成:三条陸



■キャラクターデザイン・総作画監督:浅沼昭弘



■美術デザイン:行信三



■音楽:山下康介


Cast


高山みなみ,坂本千夏,白石涼子,岸尾だいすけ,草尾毅,桑島法


2011年2月に読んだ本

2011年03月02日 00時11分26秒 | 本と雑誌
2月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4438ページ

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫)
桐乃の罵詈雑言がないとはっきり言ってつまらない。展開的に仕方ないのだろうけれど、デレてしまえば凡百のラブコメと同じになってしまう。ただでさえ黒猫とか麻奈美とかアレなキャラ多いんだし。(☆☆☆)
読了日:02月02日 著者:伏見 つかさ
とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)
アニメの方が出来がいいってのはともかく、著者がロリマスターなのはよく分かった(笑)。「偽善使い」はねえ・・・。(☆☆☆☆)
読了日:02月02日 著者:鎌池 和馬
羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)
小説として(ラノベとしても)レベルが低いものの一点突破で作品を成立させているところは「もしドラ」に近い感じ。こちらは万人向けとは全く言えないけど。「株式公開」あたりから面白くなってきたけど、先が楽しみなストーリーではある。(☆☆☆)
読了日:02月03日 著者:至道 流星
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫)
桐乃が君臨していないと主人公の傲慢さがあからさますぎて萎えまくり。さすがにそれを肯定しなかったので救われた感があるものの、ストーリーの進展は腐女子ネタに頼りっぱなしになっているし・・・。ここから建て直せるのかだけが見ものかな。(☆☆)
読了日:02月04日 著者:伏見 つかさ
“江戸”の人と身分〈3〉権威と上昇願望 (〈江戸〉の人と身分 3)“江戸”の人と身分〈3〉権威と上昇願望 (〈江戸〉の人と身分 3)
支配層ゆえに上昇願望以上に家格下落への危機意識が感じられた。1~3巻までで町人・百姓・支配層の身分願望が描かれたが、「家」と個人の論理の隔たりが非常に興味深かった。強固な家長制による家意識が庶民レベルに普及したのは明治期だが、江戸期においてもかなり広いレベルまで浸透していたようだ。こうした家意識が血縁的にどこまで及ぶのかや、日本の家の独自性がどうして培われたのかに疑問を持った。4巻以降も楽しみだ。ただし、本書は誤植が目立っていたのが残念。(☆☆☆☆)
読了日:02月05日 著者:
迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く (GA文庫)
元からではあったけれど日記の仕掛けが重要な意味を持っていて興味深い。真壁が卑怯であるという指摘にはグサッときた。それは正しい。甘えではなく、それを乗り越える論理を提示できるのかどうかが4巻の見所なのかもしれない。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:02月05日 著者:林 亮介
パックランドでつかまえて―テレビゲームの青春物語 (ファミ通Books)パックランドでつかまえて―テレビゲームの青春物語 (ファミ通Books)
「放課後、ゲームセンターで」のコメントで見かけて興味を持って読んだ。特段こちらの方が優れているという印象は受けなかった。ゲーマーじゃなかったけれど、懐かしさは感じられた。ただ田尻智は書くよりも書かれる側の人物でしょ(笑)。彼の伝記は10冊と言わず100冊くらいあってもおかしくないよ!(☆☆☆☆)
読了日:02月06日 著者:田尻 智
迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (GA文庫)迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (GA文庫)
この作品らしいとはいえ結末はもうひとつ。欠点も目立つがそれでも読まずにいられない面白さがあった。テーマが冒険や戦いではない点も良かったが、その分、読者を限定してしまうだろう(特にラノベでは)。(☆☆☆☆☆)
読了日:02月07日 著者:林 亮介
浮世女房洒落日記浮世女房洒落日記
壮大なストーリーなんかよりもこうした日常の些細なエピソードを積み重ねて読ませるところに技量を感じる。食べること、美しくなること、そして、色恋沙汰に心血を注ぐのはいつの世も同じと思わせてしまうあたりも素晴らしい。(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:02月07日 著者:木内 昇
ガンパレード・マーチ2K(にせん)―北海道独立〈1〉 (電撃文庫)ガンパレード・マーチ2K(にせん)―北海道独立〈1〉 (電撃文庫)
「所詮、人間の敵は人間だよ」ってことで幻獣の戦いがようやく終わったと思ったら今度は本格的な人と人との戦いが始まりそうな気配。相変わらず便利使いされている5121小隊だけれど、壊れかかるのは人として当たり前の反応だろう。出番はなかったが裏表紙の田辺・遠坂が可愛かった(笑)(☆☆☆☆☆)
読了日:02月10日 著者:榊 涼介
戦国合戦の舞台裏 ~兵士たちの出陣から退陣まで~ (歴史新書y 10)戦国合戦の舞台裏 ~兵士たちの出陣から退陣まで~ (歴史新書y 10)
史料を元に戦国期の戦争準備の様子を描いている。合戦と言っても戦うだけではなく陣や城を築いたり、道の整備や補給などが必要で、その様子を丹念に記している。ただ兵農分離以前の村落側からの視点がもう少し欲しいと感じた。また地域ごとの特色なども気になるところ。(☆☆☆☆☆)
読了日:02月14日 著者:盛本 昌広
空想オルガン空想オルガン
小説の体をなしていない感じの話もあり、過去2冊ラノベのようと評価していたが、それだとラノベに失礼と思うようになった。とはいえ、「ヴァナキュラー・モダニズム」の壮大なバカっぷりは圧巻。「空想オルガン」での叙述ネタも巧い。リアリティの無さは狙いなんだろうけれど、それにしてもあざとさが鼻に付くのが難。(☆☆☆☆☆)
読了日:02月15日 著者:初野 晴
モルフェウスの領域モルフェウスの領域
観念的な小説はつまらない。それは海堂尊も同じ。桜宮サーガの仕掛けによってある程度は回避しているけれど。ただロジックの仕掛けがポーンと実践されていくあたりは面白い。テーマがあるようでないような作品だけど勢いだけで読ませる力がある点はさすが。(☆☆☆☆)
読了日:02月19日 著者:海堂 尊
羽月莉音の帝国 2 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 2 (ガガガ文庫)
1巻に比べると文章や演出の拙さが相当改善されて読みやすくなった。その分、莉音や新キャラ以外のキャラの存在感が薄くなったのは否めないが。小説の出来よりもノリと勢いがベースの作品だからそれでいいと言えばいいけどね。(☆☆☆☆)
読了日:02月19日 著者:至道 流星
ちょんまげぷりん (小学館文庫)ちょんまげぷりん (小学館文庫)
タイムスリップによって江戸時代の侍が現代へやって来る話だが、エンターテイメントに徹しているので気楽に楽しめる。ツッコミどころもあるけれどまあ無粋ということで。(☆☆☆☆☆)
読了日:02月20日 著者:荒木 源

読書メーター




中旬から体調を崩して読むペースが激減してしまった。結果15冊。20冊は読みたかったがこればかりは仕方がない。
最高点は直木賞受賞で名前を知った木内昇の『浮世女房洒落日記』。江戸を舞台に日常の日々が綴られただけの作品だが、その日常の何気ない様が魅力的。
個々の作品の点は高くないもののシリーズとしては非常に面白く読んだのが「迷宮街クロニクル」。登場人物の多さが欠点とも言われるが、慣れるとそれも魅力に感じる。登場人物表でも作ろうと再読しているが、ついつい読みふけってしまいなかなか進まない。
『空想オルガン』はラストの数行がなければ☆☆~☆☆☆の評価だったろう作品。まあインパクトのみだけれど、それだけでも読んだ価値があった感じ。
伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』は100ページ読んだところで時間切れとなった作品。丁度体調悪化の影響を受けてしまった感じだが、500ページ超という厚さも敗因のひとつ。リベンジは未定。

今年に入ってからいくつかのライトノベルが完結を迎えた。3月はなんとかそれを読みたいと思っている。ただ『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』8巻の厚さが壁となっているが……(苦笑)。

2011年1月に読んだ本


使ったことのない言葉

2011年03月01日 22時15分05秒 | ブログ
有川浩「ストーリー・セラー」の序盤に次のような場面がある。

ヒロインのセリフ「やっぱり服飾費とか娯楽費とかね、あんまり潤沢に使えないよね」にある”微妙に口語らしくない単語”を主人公がいぶかしく感じる場面だ。

「服飾費」「娯楽費」はともかく、「潤沢」という言葉に衝撃を受けた。

もちろん「潤沢」という言葉は知っている。しかし、これまでの人生において果たして使ったことがあっただろうかと思ったのだ。

「潤沢な資金」などのように経済・経営等に関してはよく使われる用語であり、仕事によっては一般的な言葉として認識されているかもしれないが、通常は別の語を用いることが多いだろう。

小説内では、「贅沢じゃなく潤沢」と贅沢という言葉の方をより一般的としている。確かに、「あんまり贅沢に使えないよね」の方が口語らしく感じる。私自身が口にするなら「豪勢」あたりを使いそうだが。


キャラクターのしゃべり方、口調、語尾などで個性を際立たせる手法は、特にコミックやライトノベルで見られる。
通常の小説においても個々のキャラクターの言葉の使い方には気を配られているが、普通に読んでいるだけでは気付きにくい。むしろ気付く時はどこかにひっかかりを感じる時だったりする。

桜庭一樹の「かんばせ」のようにその著者特有の言い回しもある。始めは慣れなくて戸惑った表現も、慣れるうちに愛着となる。
地の文は著者の個性が強く出る。新井素子の口語体、谷川流のどこまでが地の文か分からないツッコミ、西尾維新の冗舌なトーク。ここまで強烈でなくとも、各作家のスタイルが現れやすい。

それに比べるとキャラクターの語り口はキャラクターの特色を現すためのものであり、作家ごとの個性は現れにくい。そのはずだが、それでもにじみ出てくるものがある。


語彙が豊富だからといって優れた文章とは限らない。
的確な比喩を使っていてもそれが文章のリズムを滞らせることだってある。
読み手によって、冗長と感じたり、言葉足らずと受け取ったりと様々だったりする。
ストーリーやキャラクターに目が行くが、それでも作家の言葉遣いは作品の根幹である。

日々膨大な言葉に接する中で、自分の言葉として身に付くのはほんの一握りに過ぎない。名だたる名文でなくとも素敵な言葉と出会うことは素敵なことだ。
お金は潤沢とは言えないが、言葉は潤沢に使いたい、そんな想いを抱いて読んでいきたいと思った。

ちなみに「ストーリー・セラー」では、「濃やか」という言葉が使われていた。「細やか」でなく「濃やか」。人間関係の繊細な描写を得意とする著者に相応しい言葉遣いに感じられた。