SUGOI JAPANより、最後はエンタメ小説。「ラノベ」や「エンタメ小説」という名づけ方は軽く感じてしまう。一回きりの打ち上げ花火ってことかね。
■隠蔽捜査シリーズ
作:今野敏/新潮社
■死神の精度
作:伊坂幸太郎/文藝春秋
■向日葵の咲かない夏
作:道尾秀介/新潮社
■夜市
作:恒川光太郎/KADOKAWA
■アイの物語
作:山本弘/KADOKAWA
■安徳天皇漂海記
作:宇月原晴明/中央公論新社
■失われた町
作:三崎亜記/集英社
■チーム・バチスタの栄光(上・下)
作:海堂尊/宝島社
■チョコレートコスモス
作:恩田陸/KADOKAWA
■図書館戦争シリーズ
作:有川浩/KADOKAWA
■ぼくのメジャースプーン
作:辻村深月/講談社
■夜は短し歩けよ乙女
作:森見登美彦/KADOKAWA
■虐殺器官
作:伊藤計劃/早川書房
■犬身(上・下)
作:松浦理英子/朝日新聞出版
■ミサイルマン
作:平山夢明/光文社
■八日目の蝉
作:角田光代/中央公論新社
■告白
作:湊かなえ/双葉社
■新世界より(上・中・下)
作:貴志祐介/講談社
■ダンシング・ヴァニティ
作:筒井康隆/新潮社
■テンペスト(全4巻)
作:池上永一/KADOKAWA
■ディスコ探偵水曜日(上・中・下)
作:舞城王太郎/新潮社
■東京島
作:桐野夏生/新潮社
■Another(上・下)
作:綾辻行人/KADOKAWA
■天地明察(上・下)
作:冲方丁/KADOKAWA
■折れた竜骨(上・下)
作:米澤穂信/東京創元社
■俺俺
作:星野智幸/新潮社
■華竜の宮(上・下)
作:上田早夕里/早川書房
■機龍警察シリーズ
作:月村了衛/早川書房
■下町ロケット
作:池井戸潤/小学館
■ピストルズ(上・下)
作:阿部和重/講談社
■ふがいない僕は空を見た
作:窪美澄/新潮社
■虚構推理 鋼人七瀬
作:城平京/講談社
■ジェノサイド(上・下)
作:高野和明/KADOKAWA
■天帝シリーズ
作:古野まほろ/幻冬舎
■ラブレス
作:桜木紫乃/新潮社
■残穢
 | 残穢 価格:¥ 1,728(税込) 発売日:2012-07 |
作:小野不由美/新潮社
■ソロモンの偽証
作:宮部みゆき/新潮社
■双頭のバビロン
 | 双頭のバビロン 価格:¥ 3,024(税込) 発売日:2012-04-21 |
作:皆川博子/東京創元社
■七夜物語(上・下)
 | 七夜物語(下) 価格:¥ 2,052(税込) 発売日:2012-05-18 |
作:川上弘美/朝日新聞出版
■母の遺産 -新聞小説
作:水村美苗/中央公論新社
■本にだって雄と雌があります
作:小田雅久仁/新潮社
■64
作:横山秀夫/文藝春秋
■皆勤の徒
作:酉島伝法/東京創元社
■とっぴんぱらりの風太郎
作:万城目学/文藝春秋
■ノックス・マシン
作:法月綸太郎/KADOKAWA
■know
作:野まど/早川書房
■ブラックライダー
作:東山彰良/新潮社
■ヨハネスブルグの天使たち
作:宮内悠介/早川書房
■オービタル・クラウド
作:藤井太洋/早川書房
■東京自叙伝
 | 東京自叙伝 価格:¥ 1,944(税込) 発売日:2014-05-02 |
作:奥泉光/集英社
「エンタメ小説」の定義から議論したいようなノミネートの傾向だ。近年のエンタメ小説を代表する作家と言えば、東野圭吾だが選ばれていない。『永遠の0』も不選出。
エンタメと言いつつ、大半がSF系。ミステリもSF色のある作品が多いし、マジックリアリズムやホラーなども含めるとほとんどがそうした傾向の作品である。
エンタメ小説を扱った賞と言えば、本屋大賞が知られている。その大賞受賞作でノミネートされたのは『告白』と『天地明察』のみ。『舟を編む』や『謎解きはディナーのあとで』がノミネートから漏れている。ラノベの時も指摘したが、「ビブリア」も選ばれず。
また最近人気の時代小説はゼロ。「エンターテイメント」の小説はもっと多様だと思うのだが、なんとも偏った選考だ。いっそのこと、「エンタメ小説」ではなく「SF小説」と変えたらどうか。いくつかジャンル外は出て来るが。それなら「天冥の標」入れろ!って言わなきゃいけなくなるだろうけど(笑)。
ちなみに、読んだのは10作品。