奇想庵@goo

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2007テレビアニメ総括

2007年12月31日 00時52分42秒 | アニメ・コミック・ゲーム
きっかけは『Fate/stay night』だった。
それまでもアニメを見なかったわけではないが、地上波ではほとんど見ていなかったし、CS放送でもたまたま興味を持ってという機会はそう多くなかった。
そんな中でかなり気にかけていた作品だった『Fate/stay night』がAT-Xで再放送されるということで、思い切ってAT-Xを契約することにした。それが昨年の12月。そして、『Fate/stay night』に関しては数話見て原作にあたるゲームをやってみたくなり、Windows版を購入。そのプレイに明け暮れたのが昨年末から今年初めにかけてのことだ。
結局、原作をプレイしてから改めてアニメを見ると不満も多く、録画はしたものの残り数話というところで棚上げとなっている。

この『Fate/stay night』や『涼宮ハルヒの憂鬱』といった流行に完全に遅れをとっていたことに、焦りとまではいかないが、何となくもったいなさを感じて、この一年アニメに拘ってみることにした。幸い、そんな矢先の一月スタートの新番組にはインパクトのある作品があり、その勢いで一年続いたといった印象だ。

2007年にスタートしたアニメの新番組で、見ることが可能だったうちの9割以上には目を通していると思う。まあ始めのうちは1話だけでもと思っていたが、徐々にAパートを見ただけで挫折した作品も増えていった。
最終回まで見終わった作品は26本。これが多いか少ないかは微妙なところだ。中にはかなり後半まで見ていたのに挫折したものもある。

『のだめカンタービレ』『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』『ひだまりスケッチ』『Project Blue 地球SOS』『京四郎と永遠の空』『東京魔人學園剣風帖 龖』『セイントオクトーバー』『一騎当千Dragon Destiny』『ひとひら』『天元突破グレンラガン』『ヒロイック・エイジ』『瀬戸の花嫁』『風の少女エミリー』『精霊の守り人』『ぼくらの』『らき☆すた』『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』『おおきく振りかぶって』『ラブ★コン』『ドージンワーク』『スクールデイズ』『スカイガールズ』『さよなら絶望先生』『BLUE DROP ~天使達の戯曲~』『げんしけん2』『もやしもん』

秋以降忙しくて録画だけして見ていない作品もあるので、それを見ればもう少し増える。特に『電脳コイル』『こどものじかん』は2007年のベストテンにランクインすると思う作品なので早急に見ようと思っているのだが。ベストテンは語り出せば相当長くなりそうなので年明けにでもじっくりと記してみたい。

一方、AT-Xを始めCSで過去の作品も見ている。過去といっても本放送の数ヶ月遅れのようなものも含む。最終回まで見た作品は27本(OVAは含んでいない)。新番組扱いとほぼ同数である。

『一騎当千』『DEATH NOTE』『スーパーロボット大戦OG』『すもももももも』『少年陰陽師』『砂沙美☆魔法クラブ』『魔界戦記ディスガイア』『桜蘭高校ホスト部』『プリンセス・プリンセス』『ひまわりっ!!』『西の善き魔女』『ひぐらしのなく頃に』『天上天下』『xxxHOLiC』『THEビッグオー』『ふしぎ星の☆ふたご姫』『シムーン』『学園アリス』『苺ましまろ』『ARIA the ANIMATION』『舞-乙HiME』『エアマスター』『吉永さんちのガーゴイル』『フィギュア17つばさ&ヒカル』『マリア様がみてる』『マリア様がみてる~春~』『働きマン』

ここに挙げたのはほぼ放送順だが、最後の『働きマン』が6月終了。つまりほぼ半年で見た作品と言える。見る本数を絞り始めたり、既に見た作品の再放送が増えたりというのがこの理由だ。録画している作品はまだあるので、それを見ればカウントは増えることになるが。
インパクトという意味ではやはりこちらの方が強い。決して選りすぐりではないが、今年見たアニメという枠でランキングを作ればこちらが上位を占めることになる。

イマドキのアニメのスタイルはこの一年で理解したけれど、そのスタイルをぶち壊すような作品に出会いたくなった。2008年にはそんな作品を期待しているのだけれど……。


アニメ感想「スカイガールズ」

2007年12月30日 18時51分23秒 | 2007夏アニメ
なんともベタな作品だ。
キャラクター、ストーリー、演出、そのどれをとっても取り立ててこれといったものはない。陳腐といっていいくらいベタな内容で、目新しさのかけらもなかった。それでも最終回まで見続けてしまったのはなぜか。

近未来、謎の敵との戦争で荒廃した世界が舞台。もうこれだけで「ありがち」感が漂ってくる。美少女たちが新型メカに乗って戦うのもお約束。ストーリー展開にせよ、エピソードにせよ、「うわあなんてベタなんだ」と叫びながら見ていた。
最初のうちはそれでも、丁寧な演出が光っていた。電力不足や紙が貴重品といった演出でこの世界の実状を表したりしていた。しかし、徐々にそういう丁寧さは影を潜め、話を消化するのみとなっていった。何度も見るのをやめようか迷ったのはこの時期である。

結局、最後まで「何か」を感じることなく終わってしまった。ただそれほどベタな内容を照れることなく押し通したという点においては評価できるだろう。ギリギリとはいえ見れるレベルを最後まで維持し続けたがゆえに、最後まで見てしまったのだ。

ただ、この作品の場合、先行でOVAが制作され、それを前もって見ていたが、残念ながら26話を通しても30分ほどのOVAの出来には及ばなかったと思う。OVAも特にここが優れているというものではなかったが、ライトな雰囲気が印象的だった。ああいうノリでTVシリーズを作れれば評価できるものになったかもしれないが、なかなか難しいだろう。


「ノールの爪」とアルタナミッション

2007年12月29日 19時07分39秒 | FF11
以前にも一度狩ったのだけれど、昨夜は本腰を入れてノール狩りをした。場所はバタリア。
黒/白で2時間以上狩ったもののドロップなし。1戦ごとにMPが空になるため、ヒーリングに時間を取られて1時間あたり10匹くらいしか狩れない。バタリア過去はジャグナー方面付近にノールが生息している。スミロドンもいるがこちらは練習以下なので、ヒーリングの場所さえ気をつければ問題ない。しかし、そのヒーリングに時間がかかるためついにしびれを切らせて忍者に変えることにした。
自己回復があるとか、火力がないと辛いとかWikiなどで目にしていたため黒で狩っていた。強い強いというイメージが先行していたと言える。で、実際に忍/白で挑んだところ、楽勝だった。さっきの2時間はいったい……。ドロップ率を考えると忍/シの方がいいと思ったが戻るのが面倒でそのまま狩り続けた。しかし、ドロップしない。
1時間以上ゆうに狩り続け、さすがに諦めて帰ろうと思ったラスト1匹でポロリとドロップ。そういうものさ。
実は競売ではもう3万ギルを切る価格となっている。これを使ってクエストを二つクリアすれば報酬は2万ギル。まあ買ったほうがよかったのだろうが、途中からほとんど意地になっていた。

このノールの爪が必要なクエストは過去バストゥークの連続クエストである。
アルタナミッションはこれまでのミッションとは様相が少し変わっている。イメージとしては三国ミッションに近い。三国ミッションの中でも三国共通のミッションがアルタナミッションと言えるだろう。そして、各国個別のミッションがこのアルタナでは連続クエストという形態になっている。
このメリットは言うまでもなく、移籍などしなくても三国のミッション(実際は連続クエスト)を進められる点にある。ミッションマニアな私にとっては大喜びの仕様だ。
現在実装されている分は、各国二つずつの連続クエストで、そのどれかをクリアすればミッションは進行する。今回バストゥークの分が終わったので、これで三国全ての連続クエストを実装分は終わらせたこととなる。

サンドリアは少年騎士団の物語。報酬が鞄拡張クエストで必要となる宝石だったこともあってクリアしたが、大きな謎が孕んでいる気配だ。ただ少年騎士団という設定はちょっとイマイチに感じた。ウィンのスターオニオンズ団はお笑いの中にシリアスさが混じって楽しめたが、サンドリアということもあるのかどうしても真面目な雰囲気が強い。そのため現段階ではクソ生意気な小僧たちって感じが漂っている。今後それがどう変わっていくかが注目だろう。

ウィンダスは少年アジド・マルジドが主人公。まあウィンミッションも実質彼の物語だから、過去ウィンも彼の少年時代が軸というのも納得できる。ただ、現在の彼の活躍があっての物語という印象も受けた。あのアジドだから、という先入観があるから成り立つ物語に見える。また、ウィンダスがヤグードに蹂躙された様をムービーで見せたりしてもっと危機感を募らせた方がよかったのではないか。ウィンの国柄のせいか窮地なのにどこかのんびりした空気が漂ってしまっている。

そして、バストゥーク。三国ミッションの出来は最低という評価を下したが、今回の連続クエストでは一番の出来と言っていいだろう。もちろんまだ序の口なので今後の評価はまだまだ分からないが。バスの場合、ヒュームとガルカの対立になにかと集約させてしまう傾向があった。今回はその気配がないのがいい。一方で、ガルカの重要人物が数多く登場し、わくわくさせている。物語も展開が早く、謎も提示され早く先が見てみたいと思わせる作りだ。

クリスタル大戦という戦時下が舞台。もちろんそんな中でも戦争一色ではない面も表現されるべきだが、やはりメインとなるクエストではそうした危機感がきちんと描かれていた方がすんなりと入っていける。その点では現時点ではバストゥークが秀逸だ。ウィンダスは手堅く、サンドリアは物足りない感じだった。この三つの物語がどう世界全体の危機へと繋がっていくのか、またこの戦争に秘められたものとは何なのか、これまで何度も述べたが、このクリスタル大戦にまつわる設定は非常に奥深く興味深いものだから、それをどう我々プレイヤーに見せてくれるのか非常に楽しみにしている。


『電撃オンラインD Vol.2』

2007年12月29日 18時29分38秒 | FF11
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Vol.1に引き続き購入。DVD2枚付属で1300円。もちろんお目当てはFFXI。
本誌は130ページ。Vol.1より少し薄い。

巻頭は「オンラインゲームはじめて物語」。前回と同じタイトルだが内容は違う。今回はお金に関して注意点などが挙げられている。

最初の記事はもちろんFFXI。40ページが割かれている。内容は当然『アルタナの神兵』一色。ただし、攻略的な内容とは呼べない。ほとんど目新しい情報はない。地図も三国のみだし、事実上アルタナ導入時のバージョンアップを簡潔にまとめたといった印象だ。まあ時間的にこれが精一杯だったろうが。
目新しい情報はないものの、それでもまとめとしてはそう悪くはない。もちろんWikiでも見れば済む話ではあるのだが。開発者インタビューも2ページ掲載されているが特に目立った話は出ていない。

続いて、MHF。20ページ。アイテム逆引き辞典や基礎的なテクニック集に大部分が費やされている。なお、最後のページに1月のアップデートについての開発者インタビューが掲載されている。

『THE EYE OF JUDGEMENT』はPS3のカードゲーム。現実のカードをカメラで読み込んで戦うというなんともお金がかかる仕様(笑。12ページのうち10ページをカードリストに充てている。

PSUは8ページ。かなり基礎的な情報と開発者インタビュー。

『ファンタジーアース ゼロ』も8ページ。こちらも基礎知識と開発者インタビューとなっている。

その後は見開き2ページで、『THE iDOLM@STER Live For you!』、『グランツーリスモ5 プロローグ』、『Winning Eleven2008』、『エミルクロニクルオンライン』が取り上げられている。

オンラインゲームにハマっている著名人へのインタビュー「オフトーク」が始まり、第一回のゲストは声優の小西克幸氏。FFXIやMHP2の話となっている。

「ハード別オンライン事情」が8ページ。Vol.1の時に比べるとすっきりとまとまった印象を受けた。

最後に「オンライン新作ゲーム」。新作と言いつつ稼動中の作品も多く取り上げられている。1ページですらほんのさわりといった感じなのに、半ページで紹介されてもなんだかなあと思ってしまうが。

そして、DVD。1枚はFFXIオンリー。もう1枚はMHF、ウイイレ、『THE EYE OF JUDGEMENT』、注目オンラインゲーム映像集となっている。

FFXIは、「アルタナ祭りin大阪」「Fan Festival2007」の様子がちらり。もうちょっと詳しく見てみたかった。
プレイ映像はすべて『アルタナの神兵』がらみ。新エリア、新ジョブなどの紹介など。まあでも当日の祭ぶりを感じるってことがメインかもしれない。今からみると修正されたり間違っていたりする話もあるし。
今回もコメンタリーあってのDVD映像って感じで、プレイ画面にツッコミを入れつつ話しているのを聞くのが面白い。そして、最も強く感じるのは、仕事といいつつ彼らのこのゲームへの想いというか、いかに彼らがこのゲームを好きで楽しんでいるかという点だろう。それは普通のプレイヤーたちとなんら変わらない姿だ。突き詰めた攻略ネタよりも、この世界でいかに楽しむかっていう姿勢を感じる。極端に言えば、そのバカっぷりが紙面から伝わるからプレイヤーから支持されているとも言えるわけで。
踊り子の集合ダンスシーン(なんとプリズムパウダーを使って演出している)だとか、団長のモグハウスに団員たちが大量に押しかけるだとかどうでもいいことにかけた情熱こそが魅力だったりする。

2枚目はまだ見ていないものもあるのだけれど、気になったのは「注目オンラインゲーム映像集」。宣伝なのだけれど、ひたすらアニメ流したりしてそれでプレイヤーが集まるのかね。デモシーンやアニメではなく、実際のプレイ映像が見えないとやってみたいと思えないのは私だけなのだろうか。十数本あった中で目に留まったのは、『ファンタジーアース ゼロ』と『アークロード』のみだった。


アニメ感想「げんしけん2」

2007年12月28日 21時48分00秒 | アニメ・コミック・ゲーム
うーん、荻上の話は無しなのか、っていうのが正直なところ。

3年振りの第二期ということだったが、途中のOVA版もあって、原作を読んでない者にはついていきづらい内容だったのではないか。そして、最後は少し尻切れトンボな印象で終わってしまった。
基本的には原作に忠実だったものの、原作者の木尾士目が脚本を書いた第4話は、原作ファンにはサプライズともいうべき内容で楽しめた。その他も横手美智子の脚本は冴えていたし、演出も悪くなかっただけにもったいないという思いも残った。

後半の就活する笹原は、原作同様あるいはそれ以上によく描けていたのだけれど、アニメではそればかりが目立つこととなってしまった。この作品の持つ魅力の中でそこだけがクローズアップされた形となることはちょっとバランスが悪く感じられた。笹原を主人公として描けばこういう終わり方もありだろうが、それはこの作品の一面に過ぎないわけで。まあ全体の話数からいって仕方ないと言えば仕方ないのだろう。
漫研女子メンバーがちらりと出たりして伏線かと思っていたら、結局出番なしに終わってしまった。第三期というよりOVA第二期みたいな形で荻上絡みの話が描かれるかもしれないが…。

最後にアニメとは直接関係ない話だが、この手の学園ものではえてして先輩は多彩で魅力的に描かれるのに後輩にはインパクトが欠けることが多いきらいがある。『げんしけん』では、大野や荻上はヒロイン枠と考えれば後輩はクッチーだけだし、古くは『ここはグリーン・ウッド』『究極超人あ~る』がそうだし、『ドカベン』なんかも実はそうだったりする。
当たり前だが、学園ものの場合、主人公を一年生で入学を契機に物語を始めると、先輩は所与の存在となるが後輩は1年しないと入ってこない。エンターテイメントの場合一年後まで話が続くかも分からないし、魅力的なキャラクターを取っておくなんてもったいないので、話が続いても後輩には個性的な面々を揃えることができなかったりする。
『マリア様がみてる』の場合は、最初に発表した短編の約半年前の場面から本編が始まるという非常に変則的な成り立ちのため、主人公が進級し後輩が入ってきて最初の短編に戻るわけで、その意味ではかなり個性的な後輩が多い。主人公が三年生に進級して果たしてまた同じようにできるかどうかは興味深いところだが、作品自体が続くかどうかという問題もあるので(お姉さまの卒業で完結かも)、この行方はどうなるか分からない。
スポーツ漫画でも印象深い後輩像というのはなかなか見当たらないが、偉大な例外としては『キャプテン』がある。ちばあきおの古典とも言える作品だが、中学の野球部キャプテン4代が主人公という長期に渡る物語だ。そして、何より4人の個性が非常に豊かでそのキャプテンの個性が部のカラーに繋がっていくあたりも素晴らしい描写だった。

成長を描く事の意味については別に論ずべきだけれど、後輩を描くことで付加されるものは少なくないと思う。特に『マリア様がみてる』での祐巳の成長は後輩たちとのやり取りを通して少しずつ描かれ、それが積み重なって豊かなものとなっている。
一方で、明確な主役のいない物語ではその「場」が主役のようなもので、その「場」の変化をうまく描くことで伝わるものもあると思うがなかなかそういう作品に巡り会えない。長くスポーツファンをしていると感じるだろうが、特定のチームのファンの場合、選手が少しずつ変わっていきいつかは最初に応援していた時のメンバーがいなくなってしまう。それは寂しいことだが避けては通れない。学生スポーツだとそのサイクルはもっと早い。でも、その感覚は悪いものではない。積み重ねていった思い出がファンとしての想いを強くする。
コミックやアニメはどうしても前を追いかけるメディアだからだろうか、そういった感性とはあまり馴染まないのかもしれない。もちろんノスタルジイに浸ることがいいとは思わない。ただそういったものも込みの創作を見てみたいと思う。厚みのようなもの。その点では『ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵』は琴線に触れるものがあったりする。


アニメ感想「BLUE DROP~天使達の戯曲~」

2007年12月27日 20時46分06秒 | アニメ・コミック・ゲーム
登場人物のほとんどすべてが女性。女性同士の恋愛的な関係も描かれたSFアニメとしては『シムーン』を髣髴とさせるが、そこまでの踏み込んだテーマ性はない。
良くも悪くも、もっとも印象に残る演出方法は、照れた時の描き方だ。顔の中央に赤い線で照れた記号を入れるという古典的な表現だが、そのベタさは見ている側まで照れさせるものだ。

基本的に個々の場面を描くことに重きが置かれ、ストーリー性や設定などはかなり軽視されているように見えた。短い話数でこれらを詰め込むより、印象的なシーンを作ることに熱意を掛けたことは評価が分かれるだろうがそう悪くないと思う。
それだけに欠点も多い。物語の整合性やキャラクターの個性付けに難があるのは明白だ。それらを犠牲にしてまで描いたものが多くの人に受け入れられるものかも疑問の余地がある。それでもただ漫然と作られるアニメの多い現状ではこの冒険は評価したい。作り手の意志が感じられただけで最後まで見る価値はあったと言える。


アニメ感想「もやしもん」

2007年12月27日 20時29分03秒 | アニメ・コミック・ゲーム
奇抜な設定、奇天烈なキャラクター、農大という舞台でさあどんな物語が紡がれるかと思った途端に完結してしまった。
菌たちのとぼけた味わいあるキャラクター性も面白いが、それ以上に個性的な人々が「大学」らしさを醸している。『動物のお医者さん』はもちろん、『のだめカンタービレ』『げんしけん』にも通じるところだろう。

話が酒造りに及んだとき、大学一年生が未成年ということで歯切れの悪い描写となったのは仕方ないとはいえ何か手がなかったかとも思う。
個々の描写は印象的なものが多い。それだけにもっといろんな展開がありそうで楽しみだった。第二期のような形での復活が待たれる作品だ。


アニメ・冬の新番組【関西編】

2007年12月25日 21時14分16秒 | アニメ・コミック・ゲーム
恒例の改変期の新作チェック。WEBアニメスタイルでは、1月の新作は21本と前年同期より微増だそうだ。
印象としてはリメイクやシリーズものが多い感じが。果たして、この中に魅力的な作品があるかどうか。
なお、あくまで暫定のものであり、放送日時等は変更の可能性がある。逐次修正する予定。

AYAKASHI[AT-X]水11:00(12/12),[サンテレビ]水26:10(1/9)
※原作はPCの”伝奇バトルAVG”ゲーム。寄生されたアヤカシの力を使って戦うという。AT-Xでは既に放映中。

H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~[KBS京都]金26:00(1/4),[BS朝日]月26:00(2/4)
※原作はPCの18禁ビジュアルノベル。来春PS2への移植予定。恋愛ものだが、主人公が盲目という点が特徴だろう。

破天荒遊戯[KBS京都]金26:30(1/4),[サンテレビ]月26:10(1/7),[AT-X](2/?)
※現在『コミックZERO-SUM』連載中のコミックが原作。作者は遠藤海成。

メジャー[4期][教育テレビ]土18:00(1/5)
※『週刊少年サンデー』連載中コミックが原作。作者は満田拓也。60巻を越える長期連載野球漫画を、1期26話でこれまで3期放送してきた。

PERSONA -trinity soul-[毎日放送]土26:25(1/5),[アニマックス]月22:30(1/7),[BS11]土23:00(1/5)
※原案はPS2のRPG『ペルソナ3』だが、その10年後の世界ということで設定を引き継ぎつつキャラクター等はオリジナルである。

ロザリオとバンパイア[テレビ大阪]土26:40(1/5)
※池田晃久のコミックが原作。掲載誌は『月刊少年ジャンプ』から『ジャンプスクエア』へと移った。妖怪・学園もの。

ポルフィの長い旅[BSフジ]日19:30(1/6)
※世界名作劇場第25作目として1年間の放送予定。原作はポール・ジャック・ボンゾンの「シミトラの孤児」。

【俗・】さよなら絶望先生[サンテレビ]月24:00(1/7),[KBS京都]水25:30(1/9),[キッズS]水24:00(1/23),[BS11]金24:30(1/11)
※2007年秋に放送された作品の第2期。原作は久米田康治のコミック(『週刊少年マガジン』連載中)。監督新房昭之、アニメーション制作シャフトは1期と同様。

シゴフミ[KBS京都]火25:30(1/8),[サンテレビ]火26:10(1/8),[BS11]金23:00(1/11)
※原作は雨宮諒のライトノベル。監督は佐藤竜雄。オリジナル色が強くなるようだ。ちなみに「シゴフミ」とは死後文でそれを届ける配達人の少女が主人公。

true tears[関西テレビ]火27:00(1/8),[キッズS]金24:00(1/11),[BS11]金23:30(1/11)
※原作はPCの恋愛アドベンチャーゲームだが全年齢対象作品。来春PS2版への移植作が発売予定。アニメはストーリー、キャラクターともにオリジナルという。

みなみけ ~おかわり~[テレビ大阪]火27:40(1/8),[AT-X]木11:30(1/24)
※現在放送中の「みなみけ」の続編ではなく、異なる制作会社、異なる監督、異なるキャラクターデザインで製作される作品。かなり奇抜な手法だが、果たして成功するか。

ARIA The ORIGINATION[テレビ大阪]水26:25(1/9),[AT-X]木10:30(1/10)
※テレビアニメとしては、「ARIA The ANIMATION」「ARIA The NATURAL」に次ぐ第3期(他にOVAも1作出ている)。天野こずえのコミックが原作で『月刊コミックブレイド』連載中。

GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-[テレビ大阪]水26:55(1/9)
※第1期は2003年に放映された。原作は相田裕のコミックで『月刊コミック電撃大王』連載中。スタッフ・キャストが一新されたが、原作者の相田裕が総監修、シリーズ構成、脚本を担当する。

狼と香辛料[KBS京都]木25:30(1/10),[サンテレビ]木26:10(1/10),[AT-X]木11:00(1/24)
※原作は支倉凍砂のライトノベル。「このライトノベルがすごい!2007」で1位を獲得した。

全力ウサギ[サンテレビ]金7:00(1/11)
※イケダケイの生み出したキャラクター。とある工事現場で働くウサギたちを描いている。

もえがく☆5[BSフジ]帯17:00(1/14)
※アニメと実写の2部構成の語学学習番組。英語、韓国語、スペイン語、中国語、フランス語の5ヶ国語を曜日別に取り上げ、日曜日に一挙放送が行われる。声優平野綾が実写パートに出演する。

ヤッターマン[新][読売テレビ]月19:00(1/14)
※1977年から2年にわたって放送された作品のリメイク。スタッフ・キャストは大幅に変更されているが、笹川ひろし、大河原邦男らスタッフに加え、悪玉トリオやドクロベーのキャストは前作を引き継いだ。また、音楽でも山本正之が引き続き参加している。

魔人探偵脳噛ネウロ[読売テレビ]月26:59(1/14)
※日本テレビでは2007年秋から放送中。原作は『週刊少年ジャンプ』連載中のコミックで、作者は松井優征。

墓場鬼太郎[関西テレビ]火25:45(1/15)
※現在「ゲゲゲの鬼太郎」第5期が放送中だが、原作コミックの元の題名となる「墓場鬼太郎」が深夜アニメとして放送される。同時に異なる作品として放映されるのは異色だろう。キャストは第1期・第2期と同じく、鬼太郎を野沢雅子、ねずみ男を大塚周夫が演じる。原作はもちろん水木しげる。

ウエルベールの物語 第二部[AT-X]木9:00(1/31)
※第1期は2007年春に放映された。オリジナルのファンタジー作品。第1期を放送した朝日放送はその枠で「もっけ」を放送中のため、関西での地上波の放送は未定。

のらみみ[キッズS]月24:00(2/11)
※原作は原一雄のコミック(『月刊IKKI』で連載中)。CBC、TBSのみの放送予定となっている。

君が主で執事が俺で[アニマックス]日24:30(2/24)
※原作はPCの18禁恋愛アドベンチャーゲーム。PS2版が来春発売予定。流行の執事もの。関西では地上波での放送予定はないようだ。

onちゃん
※北海道テレビ放送のマスコットキャラクターで、誕生10周年を記念してのアニメ化。現在HTBのみの放送予定となっている。


カンパニエバトル

2007年12月22日 03時29分59秒 | FF11
インしたのが夜11時頃で、特にやることもなかったのでカンパニエバトルをやることにする。最近はなかなかいい時間に入れなかったりで、レベル上げしたいと思いつつもできずにいる。
夜11時10分。過去ウィンでスタート。ジョブは忍/白という定番。呪符リレイズが支給されるなら、サポ戦で行きたいのだけれど、現状ではソロではサポ白でないと厳しい感じだ。

最初のバトルは西サルタバルタ。着いて、タグをもらって、死体があったのでレイズして、さあ戦おうと思ったらカンパニエバトル終了。もらったリミットポイントは20。ケアルやレイズの評価が低いのがカンパニエバトルの問題点と指摘されているが、少なくともレイズはもっと評価を上げていいんじゃないかと思う。
続いてはカルゴナルゴ城砦。しかし、ワープして聞いた音楽は通常のもの。既に終わっていた。
ウィンに戻り、次の行き先が決まらずに待機する。この時、戦闘中のエリアはパシュハウ沼とガルレージュ要塞。要塞はワープしてから距離があり、沼は不慣れなのでじっと待つことに。
そして、メリファトで発生したバトルに参加。死の宣告をくらって1回死亡するも、最初から参加したことで獲得したリミポは1185。まずまずの内容だ。

しかし、次の西サルタバルタは終了後で、ウィンに戻ってもブンカール浦とエルディーム古墳のみという状況でしばらく待機。
ようやく、ロランベリー耕地でバトル発生。サイレガなどのガ系に悩まされるも、凶悪なダメージを与える敵がいず、比較的楽な展開で790ポイントゲット。
ここで所用でちっょとジュノへ立ち寄ることに。12時から10分ほどかけてジュノへ行って戻る。ロランベリー耕地に戻ったら再びカンパニエバトルが発生していた。そのままバトルに参加。クゥダフのボスに一度殺されたが(分身が凶悪だった)、1385稼いだ。

続いてメリファトで195。参加して短時間で終了した。
クロウラーの巣のみという状況でしばらく待ち、ようやく発生したカルゴナルゴ城砦に駆けつける。なかなか敵が来ず、ようやく来た第一波を倒すも、次が来ない。あまりに時間が掛かるので、途中で審査してもらい、560ポイントを得て離脱した。
メリファトに行くと、PCが少なくかなり厳しい状況だった。とにかく雑魚から倒そうとしていたら、戦闘中に終わってしまった。拠点がダメージを受け過ぎたせいだろうか。わずか130ポイントのみだった。
そして、ソロムグへ。ここも着いたときは死体がごろごろしていて、全てのヤグードが拠点に攻撃している状況だった。NPCは見当たらず、PCはほぼ全員がヒーリングか死体という有様。とりあえず雑魚のヤグードを1匹釣って戦闘開始。最初はソロで戦っている感じだった。しかし、徐々にPCが増え、また回復を済ませた者も加わり、少しずつ形勢が逆転していく。やがてNPCが加わった頃には獣人勢力を圧倒していた。こういう盛り返していく感覚はこのカンパニエバトル独特な感じがする。ここで660獲得した。

西サルタバルタに着くと、またしても通常の音楽。
がっかりしながらメリファトへ。525ゲット。
次は久しぶりにガルレージュ要塞へ行ってみる。審査官付近にヤグードの群れがいて、それが行き過ぎたのを見計らってタグを受けたのに、最後尾の一体に反応されてしまった。その場で戦闘開始。何人かのPCが参加してくれたので撃破に成功した。道なりに進んでもう一体倒したものの、他のヤグードの位置が分からず、あちこち歩き回っているうちにバトル終了。395しか稼げず。
そして、西サルタバルタに着くと、やっぱり通常の音楽。

定番のメリファトで195ゲット。ワープから近いので、終わりかけと思っても取り合えず飛んでみることが多いエリアだ。
そして、ジャグナーへ向かった。かなりの数のPCが集まっている。ビシージ並とは言わないが、けっこう重い感じだった。ひたすら殴って1210ポイントを獲得し、メリポが1増えた。これで2時29分。途中の10分を抜くと、3時間10分で7250稼いだ。時給で2300くらいか。
稼ぎ自体は運も絡むので参考程度。実際のメリポPTに比べれば雲泥の差だけど、ソロで気楽にできる点は大きな魅力だ。黒ソロなどと比べても稼ぎは少ないが、バトルごとにかなり展開が異なってそれ自体を楽しむことができる気がする。リレイズの縛りをもう少しなんとかしてくれればもっと楽しめるのだけど、現状でもガンガンタゲを取って戦うスタイルはとてもわくわくする。
NPCが来るまであと何分なので耐えろとか、もっといろいろと幅を持たせられそうなシステムだけに、今後より楽しい方向で調整していってもらいたいものだ。


北グスタベルグ[S]

2007年12月14日 19時18分44秒 | FF11
踊り子、学者という新ジョブをほとんどソロでレベル20まで上げた。その主要な狩場として利用したのが、この北グスタベルグ[S]である。
レベル10台の狩場として、非常に優れている印象を受けた。

まず新エリアがこれまでのエリアとどう異なるのか。
第一に、一つのエリア内に非常に広範囲のレベルの敵がいる点が特徴だ。これは一見レベル上げに不向きのようだが、エリアの住み分けがはっきりしているため、デメリットになっていない。むしろアクティブな敵がいるエリアが限定されているため、安全な場所は常に安全という環境になっている。
シグネットに代わるシグルは、シグネットのメリットをそのまま受け継いだものだ。掛けてもらえるのは三国のみだが、戦績ワープで手軽に自国へ帰れるのでほとんどデメリットにならない。効果時間がシグネットよりも短くなる可能性が高い点も同様だ。一方で、サンクションのようにリジェネ・リフレシュ・食事効果時間延長のボーナスもつけられる。戦績はカンパニエopsを利用すればそう苦労せずにある程度は稼げるので積極的に利用するといいだろう。
そして、かなり価値があるのがピクシーの存在だ。HPが減っているとケアルをかけてくれるし、死んでいればレイズもかけてもらえる。頻繁に移動しているので戦闘で狙って利用するのは難しいが、時には大ピンチを救ってくれることもある。レイズに関しては、低レベルのレベル上げの場合ピクシーが来るのを待つよりHPに帰って稼いだ方が効率的だろう。

こうした前提の上で、北グスタベルグ[S]を見てみよう。
Tunnel Worm(10-12)は、東ロンフォール[S]のCarrion Wormと同レベル。共にノンアク・ノンリンクだ。Carrion Wormの方が密集している地点が存在している分、稼ぎやすいが、数は少ない。ライバルがいると厳しくなってしまう。Tunnel Wormはかなり広範囲に生息しているのでライバルがいても枯れにくい。バストゥーク商業区[S]から出てすぐのところから、ずっと西の崖のところまでいて、更にそこから北の敵拠点(この拠点内には高レベルのゴブリンがいる)、そしてそこから東に進み、山を一周するように南に抜けるルートだとアクティブの敵に遭遇せずに済む。G-8付近で北へ進んでもいいが、夜になると高レベルのBlack Wolfがいるので注意だ。
Tunnel Wormの次は、Walking Sapling(12-14)となる。ここに関しては、東ロンフォール[S]のForest Hare(11-15)がいいかもしれない。東ロンフォール[S]は川沿いに、River Crab(11-13)、Pugil(14-17)もいる。ただし、Forest HareとPugilはリンク属性があり、また川沿いの敵を追って南へ進むとアクティブな敵に遭遇する危険もある。
次に北グスタベルグ[S]で狩りやすい敵はVulture(15-18)。同レベルにRiver Crab(15-18)もいるが、町から出てすぐの橋の上に2匹いるのを見かけたくらいだ。
Tunnel Worm、Walking Sapling、Vultureは生息域もほぼ重なるのでTPを貯めるのに利用しつつ戦うこともできる。何よりノンリンクなので余計な注意を払う必要がない点もお勧めだ。

Stone Eater(18-21)は崖の下のエリアに生息している。シャクラミの地下迷宮のMaze Makerと同レベルだがこちらはノンリンクだし周囲に危険なアクティブもほぼいない。ただし、高レベルのGoblin Skirmisher一体がGoblin Mineを時々置きながら徘徊している。広範囲に一体のようなので危険性は低いが、段差などで見通しが悪いところにいる時は注意が必要だろう。
Rock Lizard(21-24)もほぼ同じエリアに生息している。これはリンク属性を持つので気をつけたいところだ。Rock Lizardは個体数が多い。また、このレベル帯は東ロンフォール[S]のScarab Beetle(21-23)とも重なる。これもリンクありで個体数も多い。PTでのレベル上げにも向いた敵だがどうだろうか。

北グスタベルグ[S]では、その後町から出て東側に生息するOrnery Sheep(25-28)(リンクあり)、パルブロ方面にRock Eater(32-34)(未確認)、町の東側や崖下の南側にHuge Spider(35-38)(リンクあり)とソロ、特に獣使い向きの狩場に感じる。
ちなみにこのエリアは、獣人とアンデッド以外にアクティブは存在しない。一部の場所さえ気をつければかなり安全に狩りができそうだ。

※レベル、属性など「Vana'diel Monsters」さんを参考にしました。