奇想庵@goo

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アイスホッケー男子決勝

2006年02月27日 00時25分49秒 | トリノ五輪
1点を巡る攻防となった北欧勢同士の決勝戦。トリノで金メダルを獲得できていないフィンランドはアイスホッケーでの初優勝をかけて、闘志がやや空回り気味だった。

第1ピリオドは緊張感あふれる展開。ぴりぴりした中で嵐の前の静けさといった感じ。フィンランドがパワープレイから1点先制したが、試合の流れはまだ五分五分。

第2ピリオドに入り、パワープレイからスウェーデンが追いつくと、流れはスウェーデンに傾く。スウェーデンの攻撃の前に相次いでフィンランドはペナルティを取られ苦しい戦いとなった。そして再びパワープレイから失点し、スウェーデンが2-1とリードを奪う。
しかし、トリノで唯一全勝を誇るフィンランドはすぐさまワンチャンスを得点に結びつけて同点。今度はフィンランドに流れが傾いたかと思われた。スウェーデンが続け様にペナルティ。だが、フィンランドも攻めきれず逆に反則を取られる。

第3ピリオドは一人ずつ少ない中でスタート。フェイスオフでフィンランドの選手のスティックが折れ、一瞬のエアポケットが生まれたその瞬間スウェーデンのシュートがゴールに突き刺さった。開始わずか10秒でのゴール。
フィンランドの選手たちの焦りが、攻めのリズムを狂わせる。2度のパワープレイのチャンスも得点できず、攻撃中にミスが出て波状攻撃ができない。6人攻撃も実らず、あと1点が届かないままにゲームセット。栄冠はスウェーデンに輝いた。


クロスカントリースキー男子50kmフリーマススタート

2006年02月26日 22時15分35秒 | トリノ五輪
最後まで二、三十人の集団となり、ラストスパート勝負となった最後のレース。これを制したのは地元イタリアGiorgio di CENTA。リレーに続く金メダルとなった。
2位ロシアEugeni DEMENTIEVは30kmパシュートで脅威のラストスパートで金メダルを奪ったが、この日もそれを髣髴とさせる追い込みを見せたが、わずかに届かなかった。
3位にはオーストリアの38歳のベテランMikhail BOTWINOVが入った。

日本勢は38km付近まで蛯沢克仁と駒村俊介が先頭集団につけていたが、その後ずるずると遅れ始め、蛯沢が49位、駒村が59位という成績だった。若い成瀬野生は46km付近で棄権した。


トリノ五輪第15日まとめ

2006年02月26日 06時43分06秒 | トリノ五輪
★バイアスロン男子15kmマススタート

金 Michael GREIS(ドイツ)
銀 Tomasz SIKORA(ポーランド)
銅 Ole Einar BJOERNDALEN(ノルウェー)

★バイアスロン女子12.5kmマススタート

金 Anna Carin OLOFSSON(スウェーデン)
銀 Kati WILHELM(ドイツ)
銅 Uschi DISL(ドイツ)

★スピードスケート女子5000m

金 Clara HUGHES(カナダ)
銀 Claudia PECHSTEIN(ドイツ)
銅 Cindy KLASSEN(カナダ)

★アルペンスキー男子スラローム

金 Benjamin RAICH(オーストリア)
銀 Reinfried HERBST(オーストリア)
銅 Rainer SCHOENFELDER(オーストリア)

★ボブスレー男子4人乗り

金 ドイツ1
銀 ロシア1
銅 スイス1

★ショートトラック男子500m

金 Apolo Anton OHNO(アメリカ)
銀 Francois-Louis TREMBLAY(カナダ)
銅 安賢洙(韓国)

★ショートトラック女子1000m

金 陳善有(韓国)
銀 王濛(中国)
銅 楊揚(中国)

★ショートトラック男子5000mリレー

金 韓国
銀 カナダ
銅 アメリカ

☆アイスホッケー男子3位決定戦

RUS - CZE 0-3

◆第17日

決勝種目は、クロスカントリースキー男子50kmフリーマススタートとアイスホッケー男子決勝の2種目。
そして、閉会式が行われる。次回がカナダ・バンクーバーということでアヴリル・ラヴィーンが出演する。

長きにわたったトリノオリンピックも閉幕となる。いろいろあった大会だが、振り返るのは全ての競技が終わってからにしよう。残り2種目。最後までエキサイティングな戦いが繰り広げられることを期待する。


ショートトラック男子500m・女子1000m・男子5000mリレー

2006年02月26日 05時58分53秒 | トリノ五輪
・男子500m
安賢洙の三冠を阻んだのはやはりApolo Anton OHNOだった。5人での決勝戦。インコースのOHNOはフライング気味のスタートだったが判定は問題なし。OHNOの後方にカナダのFrancois-Louis TREMBLAYとEric BEDARDの二人がぴったりと続く。安はスタートに出遅れ、最後尾からこの短距離を戦うこととなった。
なかなか追い上げられないまま最終ラップ、ようやく安が3位に浮上。しかし、もう最終コーナー。安は抜いたBEDARDの猛追をかわすのが精一杯だった。
アメリカの星Apolo Anton OHNOはようやく金メダルを手にした。ソルトレークシティーでは1000mで金メダルを取ったが疑惑の判定がつきまとっていた。今回もフライング気味というちょっとした疑惑は残ったが、まあ文句ない優勝だ。

寺尾悟は準決勝まで残ったものの、決勝進出はならず。スタートでわずかに遅れたことが致命傷となってしまった。

・女子1000m
韓国二人、中国二人と中韓の対決となった決勝戦。中国勢が先行し、韓国勢はそれについていく。仕掛けたのは残り2周となってから。韓国勢二人が中国の二人目にいた楊揚に襲い掛かる。残り1周で韓国の二人は楊揚をかわして今度は500m金メダリスト王濛を追撃する。1500m金メダリスト陳善有は見事に王濛を抜き去り、ゴール前で王濛と崔恩景がほぼ並んで走り抜けた。しかし、結果は崔が失格となり、3位に楊揚が入った。二人の金メダリストの軍配は陳善有に上がった。

繰り上げとはいえ楊揚の銅メダルには感銘を受ける。中国に冬季五輪初の金メダルをもたらした彼女は女子ショートトラックに一時代を築いた。金と銀を2個ずつ持つ彼女も29歳。1500mのB決勝での走りは衰えを感じさせるものだった。大楊揚と呼ばれ、国民的尊敬を集めた彼女の走りもこれで最後だろう。リレーでは失格となってメダルを手に出来なかったが、ここでそれを取り戻すことができた。

二十歳の小澤美夏は準々決勝で好走を見せ準決勝進出。しかし、準決勝では力の差を見せ付けられ最下位で敗退となった。

・男子5000mリレー
5ヶ国による激闘となった。優勝争いは五輪二連覇中のカナダと最強軍団韓国のマッチレース。リレーワークに勝るカナダが優位に進んだが、アンカー安賢洙が残り1周で一気に抜き去り見事に優勝に輝いた。
3位争いはアメリカと地元イタリアの一騎打ち。イタリアの大健闘に女子に続くメダル獲得なるかと思われたが、アンカーApolo Anton OHNOが最後にイタリアをかわしてアメリカにメダルをもたらした。
中国はスタートに出遅れたのが響いて大差の5位となってしまった。


ボブスレー男子4人乗り

2006年02月26日 04時14分43秒 | トリノ五輪
男子2人乗り、女子2人乗りに次いでドイツがボブスレーの全種目を制した。ドイツ1は1回目から3回目まですべてトップタイムを出し、余裕の優勝。
2位にヒート4でトップタイムを出し意地を見せたロシア1。3位にスイス1が入った。


スピードスケート女子5000m

2006年02月26日 02時29分20秒 | トリノ五輪
最終組、最終周、ソルトレークシティーのこの種目のメダリスト二人が競い合ってもの凄い追い上げを見せた。
勝者はカナダClara HUGHES。前回大会で銅メダルを取った33歳。敗者は長距離の女王ドイツのClaudia PECHSTEIN。この種目の4連覇は阻まれた。この二人が金と銀を分け合った。
3位にはカナダCindy KLASSEN。これがトリノでの5つ目のメダルとなった。

日本勢は石野枝里子が11位、田畑真紀が13位だった。


アルペンスキー男子スラローム

2006年02月26日 00時00分22秒 | トリノ五輪
Benjamin RAICHが文句のつけようのない強さを見せつけてジャイアントスラロームに続いて金メダルを獲得。
2位Reinfried HERBST、3位Rainer SCHOENFELDERと共にオーストリアが表彰台を独占した。

1回目17位だった22歳湯浅直樹が素晴らしい滑りを見せ、2回目だけなら3番目の成績で総合で7位と入賞を飾った。1回目3位と好位置につけたベテランの皆川賢太郎は、いい滑りを見せたもののゴールして3番目の順位。残るは二人。続くKalle PALANDERが凄い滑りをしたものの最初の旗門をまたいでいて失格となり、1回目1位のRAICHの滑り次第となった。RAICHは複合のスラローム2回目で1位につけながらコースアウトした。しかし、そんな悪夢を払拭するような完璧な滑り。2回目もトップタイムを叩き出し、2個目の金メダルを手に入れた。これにより皆川は4位とメダルに0.03秒届かなかった。

日本勢で最も期待された佐々木明は1回目8位タイといい位置につけたが、2回目にコースアウト。攻めた結果だから仕方ないが、第2旗門での旗門不通過は……。


バイアスロン女子12.5kmマススタート

2006年02月25日 20時52分01秒 | トリノ五輪
7.5kmスプリント銀メダリスト、スウェーデンAnna Carin OLOFSSONがドイツ勢を抑えて優勝を飾った。2位に10kmパシュート金メダリスト、ドイツKati WILHELM、3位に同じドイツUschi DISLが入った。銀メダル2つを獲得しているドイツMartina GLAGOWは4位に終わった。


バイアスロン男子15kmマススタート

2006年02月25日 18時58分46秒 | トリノ五輪
ドイツのMichael GREISが20km個人、リレーに続いて3つ目の金メダルを獲得した。2位にはポーランドTomasz SIKORA、3位に今大会銀メダル二つのノルウェーOle Einar BJOERNDALENが入った。
過去に金メダル5つを獲得したノルウェーの英雄BJOERNDALENは、3つ目の射撃まではトップを快走。しかし、最後の射撃で2つ外し4位まで落ちた。それでもフィンランドのPaavo PUURUNENを抜き差ってメダルは手中にした。
日本は菅恭司が30人中最下位の成績だった。


トリノ五輪第15日まとめ

2006年02月25日 17時29分39秒 | トリノ五輪
★クロスカントリー女子30kmフリーマススタート

金 Katerina NEUMANNOVA(チェコ)
銀 Julija TCHEPALOVA(ロシア)
銅 Justyna KOWALCZYK(ポーランド)

★アルペンスキー女子ジャイアントスラローム

金 Julia MANCUSO(アメリカ)
銀 Tanja POUTIAINEN(フィンランド)
銅 Anna OTTOSSON(スウェーデン)

★スピードスケート男子10000m

金 Bob de JONG(オランダ)
銀 Chad HEDRICK(アメリカ)
銅 Carl VERHEIJEN(オランダ)

★カーリング男子

金 カナダ
銀 フィンランド
銅 アメリカ

☆ボブスレー男子4人乗り

1.ドイツ1
2.スイス1
3.ロシア1

男子2人乗り、女子2人乗りに続いてドイツの金メダルがなるかどうかが注目だが、1回目2回目共にトップのタイムを出してドイツが首位に立った。7位までが0.5秒内とメダル圏内かと思われるが、金メダルはドイツが逃げ切りそうな勢いだ。

☆アイスホッケー男子準決勝

SWE - CZE 7-3
FIN - RUS 4-0

北欧の2ヶ国が決勝進出を決めた。チェコはスロバキア戦とうって変わって、予選リーグ同様本来の守備力を発揮できずに失点を重ねて敗北。スウェーデンはスイス戦の6点に続いて7得点と攻撃が絶好調。
ロシアはカナダ戦も得点を取るのに苦しんだが、この日も攻撃陣が沈黙。フィンランドはアメリカ戦は苦しんだが、再び本来の調子を取り戻した感じ。唯一全勝で決勝進出を決めた。

◆第16日

決勝種目は、アルペンスキー男子スラローム、バイアスロン男子15kmマススタート、同女子12.5kmマススタート、ボブスレー男子4人乗り、ショートトラック男子500m、同女子1000m、同男子5000mリレー、スピードスケート女子5000mの8種目。また、アイスホッケー男子3位決定戦も行われる。

ほとんどの競技がこれで終わり、祭りも幕を下ろそうという状況。
日本も念願のメダルを獲得し、関係者は胸をなでおろしているのかもしれないが、この結果を見ると育成面での課題がはっきりした。フィギュアは長野五輪以前より、全国から有望な少年少女を野辺山に集めて、しっかりとした育成プログラムを組み立てていった。その1期生が荒川であり、安藤や浅田真央ら後進の有力選手を生み出す土壌となっている。
長期的な見通しを持った育成プログラムはキチンと成果となって現れる。それを持たない競技は、当然それなりの結果しか残せない。もちろん冬季競技の中で、関心の高いフィギュアは予算面でも他の競技より有利であり、それがこうした育成システムを可能にしているのは確か。
逆に言えば、フィギュアのような日本人にとって厳しい競技においてもこれだけの成果を得られるのだから、どの競技でもお金をかけてしっかり育成していけば、世界で戦える選手を育てることは可能ということだ。
メダルを取れたことでホッとせずに、今後の育成に対するプランニングをはっきりと立てて欲しい。今回の問題はメダルの獲得数ではなく、メダルを取る可能性のある選手の少なさにあったのだから。