奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

『天下騒乱』

2005年11月28日 20時53分05秒 | 本と雑誌
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先日、池宮彰一郎の『天下騒乱 鍵屋ノ辻』の文庫版が出たので、その感想など。

題材は、剣客荒木又右衛門の鍵屋ノ辻での仇討ち。池宮版忠臣蔵である『四十七人の剣客』で、赤穂浪士の討ち入りを単なる美談として描くのではなく、吉良や幕府の立場、その戦術などを大胆に描き、討ち入りに至るまでの様々な駆け引きの妙など非常に斬新な切り口を示した。今作も、単なる仇討ちに留まらぬ、幕府の立場や討つ側討たれる側の必死の駆け引きなどサスペンス小説の如き時代小説となっている。
『本能寺』あたりでは説教くささも目に付いたが、この作品ではかなりシャープになっていて読み応えがある。全体を通しての主役土井利勝がやや万能過ぎる感はあるが、江戸初期の面白さに満ち溢れた小説となっている。

なお、この文庫化は、来年のテレビ東京系新春ワイド時代劇「天下騒乱 徳川三代の陰謀」の原作という事情もあってのこと。(公式サイト
時代小説はほとんど読まないのだが、池宮だけは別。時代小説らしからぬテイストが魅力。義理人情より侍としての美学に貫かれているところも共感を覚える。読む価値のある一作だ。


立命vs関学

2005年11月27日 21時11分01秒 | アメリカンフットボール
久々に観戦に行ってきた。場所は西京極。初めての競技場。京都パープルサンガのホームということで、見やすいのは良いところ。
予定より遅れて着いたので、かなり席は埋まっていて、メインスタンド左のゴール前付近に陣取る。既に京大―関大戦が始まっていた。スタジアムでの観戦は数年ぶり。やっぱり気持ちがいい。

天気も良く、日が当たっていると汗ばむくらい。しかし、正午を過ぎるとメインスタンド側は日陰に。京大―関大戦は関大の勝利。京大の凋落が痛ましい限り。スタジアムならではの両校応援団によるエールの交換。そして、いよいよ立命―関学の全勝対決を迎える。

観客はますます増え、メインスタンド、バックスタンドは立ち見もいる。サッカーでいうところのゴール裏にあたる席も解放され、その付近も8割くらいの入り。さすがに全勝対決ということで注目度も上がっている感じか。まあこれだけ観客動員してもマスメディアにはさっぱり扱われないのが悲しいところなのだが。
まずはエールの交換。私はメインスタンド、立命側。立命は4連覇を目指しているが、下馬評では関学有利。決して女性応援団が多かったから立命サイドに来たわけではありません(笑)。

関学のキックオフで試合開始。両校共にショットガンを攻撃のベースにしている。立命の攻撃はパスよりもランがいい感じに進んだ。一方、関学はランはいまいちながらパスがヒット。両チーム、インターセプトなどもありつつ、ややフィールドポジションで関学優位に試合が進む。
そして自陣8ヤード付近からの立命のシリーズ。途中エースQB池野が負傷。代わった渋井はラン主体に組み立て、RB佃の快走もあって先制タッチダウンを奪う。関学は攻めが雑な感じで、いいパスも通るが、不必要なパスもあってリズムを作れない。それでもFGを返して、7-3で前半を折り返した。

後半関学のドライブに注目したが、相変わらず詰めが甘い。貴重なタイムアウトを使ってしまったりと、あとあとに響きそうな感じがした。後半も先に点を取ったのは立命だった。渋井が落ち着いたクォーターバッキングでFGを奪い1本差に。その直後のキックオフリターンで関学がこれまでのリズムの悪さを吹き飛ばすようなビッグリターンを見せ、一気にゴール前に迫る。既に第4クォーター。立命のディフェンスも踏ん張りを見せるが、関学がついにタッチダウンを奪った。
ここで目を疑う光景が。なんと同点狙いのキックではなく2ポイントコンバージョンを選択。アメリカンフットボールは、最も合理性を追求したスポーツである。アメリカ的合理性の追求から生み出されたフットボール。それゆえにそれに反することはフットボールの精神に反することだ。昔、同点の場合、抽選によって甲子園ボウル出場校が選ばれていた時代、同点ではなく勝利のために2点コンバージョンを狙うことがあった。しかし、今は状況が異なる。この選択は明らかにフットボールの精神に反することだ。これでうまくいくはずがない。
結果、2点コンバージョンは失敗。続く立命の攻撃は、勢いのままにドライブを続け、タッチダウンを奪い、関学を突き放した。関学は必死のドライブで、ゴール前まで迫り、ついにタッチダウンを奪う。しかし、残り時間は十数秒。しかも、2点コンバージョンを決めてようやく同点のシチュエーション。この2点コンバージョンも立命のディフェンスを破れず、17-15。これで試合は決した。

スタッツを見れば、パスはほぼ互角で、ランが出た立命と出なかった関学の差が明らかに分かる。しかし、2点コンバージョンをしていなければ、同点だった。立命守備陣が関学攻撃陣をよく抑えながら、関学もよく攻めたことが窺える。だが、勝利の女神はフットボールの精神に反するチームには微笑まない。チーム力で見てもこんなにスタッツに差が出るようなものではなかったので、明らかにコーチ陣のミスがこの敗戦を招いたと言えるだろう。結果論でなく、あの2点コンバージョンに打って出た時に、関学の弱気と弱さを感じた。立命は王者らしい試合を見せ、4年連続の関西制覇を達成した。甲子園ボウルで昨年のような不甲斐ない戦いを繰り返さないことを期待する。

ここからは蛇足。
2万を超えるような観客の数だったが、その多くが阪急西京極駅に向かった。しかし、駅の対応のまずいことまずいこと。改札を通ることさえままならないのだが、駅の外に駅員がいないので、情報も乏しく、列もかなりいい加減な感じ。大阪方面行きは車道にはみ出して並んでいたため、自動車に轢かれそうになる人まで現れる始末。改札の入場制限っぽいことまでやっていたが、それにしては電車はまだ乗れる余裕があったりでもう最悪な感じ。だいたい何時にどれだけの人が訪れるか分かるだろうに状況予測が全く出来てないし。折角の好ゲームだったが、帰途に疲れて台無しとも言える感じになった。まあ最初から長居辺りで試合を組んでいればよかったのかもしれないけど・・・。


大詰めのJ1

2005年11月26日 18時49分50秒 | スポーツ
本日も、横浜FM―C大阪戦を軸に、G大阪―千葉戦、清水―鹿島戦を同時TV観戦。
C大阪は押され気味の展開ながらもスコアレスな試合運び。G大阪は攻撃陣で大黒、アラウージョを欠き厳しい状況ながらもそれなりに押していた。そして、遠藤のFKがGKにキャッチされながらもゴールの判定で先制点を奪う。NHKのカメラではなんとも微妙な判定だが、これでかなり優位に立ったと思われた。鹿島はマルキーニョスにゴールを許しビハインドの状況となる。ガンバは先制した直後にイージーなミスでPKを取られあっさり同点となる。
セレッソはGK吉田がここ数試合あたっていて再三のピンチを乗り切る。攻撃陣はなかなかチャンスを作れなくなり、防戦一方な感じが。ガンバはアーリークロス一本で失点し、最悪の展開となる。攻めても攻撃の形が作れず決定的なシュートを打てない。早くも敗色濃厚な予感。前半終了直前のロスタイム、鹿島がサイド攻撃から同点弾。小笠原を出場させるなど鹿島も優勝を狙って必死の戦いが続く。

後半立ち上がり、横浜FMの集中が途切れたのかDFのミスを森島が決めてセレッソが先制。その後、守り主体の戦いで横浜の猛攻を凌ぐ。鹿島はまたもマルキーニョスにゴールを許し、一点を追う展開となる。このまま試合が決まれば、セレッソの優勝の確率が非常に高くなる。鹿島はなんとか同点に追いついたが、セレッソが勝てば優勝の目は消える。ガンバは相変わらずゴールを決める力に欠け、ずるずると時間が過ぎていく。ついにロスタイム。横浜が怒涛の攻めでついにセレッソのゴールを割り、同点に追いついた。あと3分守り切れれば勝ち点3を得られたのに、あとわずかのところで力尽きた。

結局、C大阪と鹿島はドローで勝ち点1を獲得。G大阪は敗戦。浦和と千葉が勝利を収め、勝ち点3を獲得。これにより、C大阪が勝ち点58で首位。57にG大阪。56に鹿島、浦和、千葉ということとなった。残りは1試合。C大阪は勝てば文句なしに優勝。しかし、引き分け以下なら得失点差の点でほぼ優勝は絶望的となる。対戦相手はFC東京と厳しい相手。G大阪は川崎相手に勝つ見込みはほぼゼロ。暫定3位の浦和はアウェイで新潟と。勝てば、セレッソが勝たなければ非常に優勝に近付くことになる。鹿島はホームで柏戦。千葉はホームで名古屋戦だが、さすがにここまではチャンスはなさそう。
優勝争いはセレッソ次第だが、ディフェンスの中心ブルーノ・クアドロスが累積警告で最終戦は出場停止。このところ攻撃陣にキレがないので、勝ち切れるかが心配なところ。今日も古橋のシュートが決まっていれば・・・というシーンもあったので、決定力が発揮できないと苦しい展開となるだろう。1-0で勝つ覚悟が必要。浦和、鹿島、千葉は勝つことが最低条件だが、失うものがない分全力で戦えるだろう。対戦相手も楽なので、セレッソが勝てなければ、Jリーグの未来に翳りとなる結果が訪れるだろう。


今冬、期待のゲーム

2005年11月25日 23時15分45秒 | アニメ・コミック・ゲーム
世間一般の基準とはずれてるかもしれないが、この冬から春にかけて気になるソフトをメモ代わりに羅列。

☆ガンパレード・オーケストラ白の章 青森ペンギン伝説
2006/01/12

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限定版は倍近い価格になっているが、何がどう限定なのか知りません(笑)。
基本システムはガンパレード・マーチを引き継いでいるので、それなりの出来だとは思うが果たして・・・。ちなみに白の章以降緑の章、青の章が発売予定。これがイマイチだったら私にとってのこのシリーズはもう終わりかな。

公式:http://www.playstation.jp/scej/title/gpa/

☆魔界戦記ディスガイア2
2006/02/23

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これまた限定版も出るソフト。ディスガイアはユニークなキャラ、とんでもないやり込み要素、安定したシステムとなかなか面白いゲームだったが、「2」はこれら要素を引き継ぎながらパワーアップ・・・・・・になるのかな?

公式:http://disgaea.jp/2/

☆ファンタシースターユニバース
2006/02/16

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セガのファンタシースターシリーズの新作。ネット対応でPS2とWindowsで発売される。何故PSOの新作じゃないのかが不明だけど、オフラインでも楽しめるゲームのようだ。PSOはアクションRPGとしても非常に優秀なゲームだったから、PSUもそれを引き継いで楽しいゲームにして欲しい。

公式:http://phantasystaruniverse.com/

☆マッデン NFL 06
2005/12/01

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スポーツゲームはそのスポーツのファン以外には興味を持たれないので、北米でバカ売れしているこのゲームも日本ではほとんど売れないのは仕方ないところ。マッデンシリーズは安定した作りで定評がある。今作の特徴は「スーパースターモード」の追加。いわゆる育成で、パワプロみたいな感じだが、両親の職業やIQテストが重要だったりするところがユニーク(笑)。

公式:http://www.japan.ea.com/madden06/

☆ウィザードリィ エクス ~前線の学府~(廉価版)
2005/12/15

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続編を製作中ということで廉価版が発売に。このソフトは発売前から気にはなっていたけど購入を見送ったので、この機会にプレイしてもいいかなと。アレンジしたウィズとしてはかなり面白そう。

公式:http://michaelsoft.jp/wiz/

☆ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝
未定

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「ジラートの幻影」「プロマシアの呪縛」に続くFFXI追加ディスク第3弾。発売されて3年半が経つものの未だに多くのユーザーを魅了するゲーム。このアトルガンではジラート以来の新規ジョブも追加。今日公開されたサイトで見ると、新規ジョブは4つ5つあるかも・・・。

公式:http://www.playonline.com/ff11/ahturhgan/index.html

☆FinalFantasy XII
2006/03/16

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言わずと知れたFF12。新しいFFとしてはFFXI以来、つまりほぼ4年ぶりとなるわけで、期待は非常に高まるところ。松野氏がプロデューサーから離れたとはいえ、ベーシックな部分に松野テイストが残ることを期待しつつ、今、この時代のFFを見せて欲しいという想いが強い。

公式:http://www.ff12.com/


現在関心があるのはこんなところ。シリーズものばかりとなってしまった。非シリーズものを応援する気持ちは強いのだけど、今のゲーム業界、なかなか面白そうなのが出てこなくて・・・(涙)。


大相撲

2005年11月25日 18時25分17秒 | スポーツ
長く幕内で活躍した琴ノ若関が今日の取り組みを最後に引退。負け越しが決まっての引退だったが、幕内陥落が理由ではなく師匠の佐渡ヶ嶽親方の定年退職が原因だ。親方の長女と結婚し、前々から佐渡ヶ嶽部屋継承は規定路線であったが、現役最年長37歳までファンに愛される相撲を取り続けた。

琴風の時代から佐渡ヶ嶽部屋(四股名に「琴」が付くので分かりやすい)の力士が好きで、琴錦、琴ノ若、最近の琴欧州まで応援しているが、琴ノ若はとりわけ長い間応援し続けたことになる。若い頃は、大きなサイズ、懐の深さ、柔らかさで大器と見込まれ、大関候補と何度も言われた。ただ相撲が遅く、精神面でも弱さがあり、更には怪我もあってついにその座には届かなかった。それでも現役で長く取り続け、他の力士にない味を感じさせてくれる関取になった。

琴風、北勝海、琴錦、竜興山ら押し相撲の力士が好きだったが、琴ノ若は四つ相撲の魅力を教えてくれた。現役力士では白鵬などが好きだがそれも琴ノ若がいたからだったかもしれない。

今日結びの一番では、琴欧州が横綱朝青龍を破り、ほぼ大関昇格を決めた。師匠佐渡ヶ嶽親方退職の日にいい親方孝行ができただろう。精神面の弱さはいまだ見られるが、こうした経験の積み重ねが強い力士へと成長させるだろう。


J1優勝争い

2005年11月23日 18時55分18秒 | スポーツ
残り3節と優勝争いも佳境に入ったが、上位チームは相変わらずパッとしない。今日は、C大阪―大分戦をメインに、大宮―G大阪戦と鹿島―横浜戦を同時TV観戦。

開始早々から好調の大分に押され気味のセレッソだったが、ワンチャンスで先制。ザッピング中の得点でゴールシーンを見逃したが、奪ってからすぐに決めるセレッソらしい展開だったとも言える。その後も大分ペースながらクロスバーに助けられて1-0で折り返し。
後半開始すぐに鹿島が失点。チャンネルを回すたびに横浜の攻撃シーンという感じで本来のサッカーができていない模様。ガンバは大宮の守備を崩せずに時間がずるずると過ぎていく最悪の展開。前がかりな分、攻められると危険なシーンが繰り返される。
セレッソはチャンスで西澤のシュートを続けざまに大分GKにファインセーブされる。こうした後にはえてして相手に流れがいくもの。大分の攻撃的布陣にとうとうゴールを許し同点となる。勝ち点3が欲しいところだが勢いは大分にある。黒部を投入するもあと一歩が届かない。
一方、終了間際に鹿島がまたも失点し敗北が決定的に。更にガンバも失点し敗色濃厚に。セレッソも大分のシュートがクロスバーに跳ね返ってきたところを決められるが、判定はオフサイドで命拾い。試合は、G大阪と鹿島が敗れ、C大阪はドローとなった。
また、浦和が千葉にロスタイムに失点し敗戦。もし勝っていれば一気に優勝争いに食い込んだだけに大きな意味を持つ敗北となった。

上位3チーム、残り3試合を全勝すれば優勝だろうと予想していたが、勝ったチームがないというお粗末な結果となった。勝ち点を上積みできたのはC大阪のみ。
ガンバはこの試合も大黒を欠いたのが痛かった。はっきり言って三木では力不足。更にアラウージョが次節出場停止で、もうあとがなくなった感じだ。セレッソは勝ち点3の欲しい試合だったが、大分の出来の良さを差し引くとまずまずの結果だろう。ただ残り2試合の相手が横浜とFC東京でやりにくいのは確か。鹿島は小笠原を欠きチームの勢いも感じられないが、清水、柏が相手なので勝ち星を拾いやすそうにも見える。まだ可能性を残す浦和と千葉だが、勢いを掴むような戦い方を見せられなかった点で厳しさを感じる。
予想としては、次節に勝ち点3を挙げたチームの中から優勝が決まると思う。一番厳しそうなのはガンバ。セレッソが横浜に勝てれば、逃げ切れそうな雰囲気だが、勝ち切れないと鹿島以下関東勢の優勝というJリーグにとって最悪の結果が見えてきてしまうだろう。


竜騎士

2005年11月22日 20時48分22秒 | FF11
12月中旬に行われるバージョンアップ情報が小出しにされ始めたが、フェロー関連に続いて発表されたものが「竜騎士の調整に関して」だ。実装以来2年半以上が過ぎ、召喚士とともにバランスに問題を抱えるジョブと指摘され続けていたがようやくそこにメスが入る。

バトルチームは現在の竜騎士が他のジョブに比べ、強さという点で大きく見劣りしているとは考えていませんでしたが、飛竜という存在に縛られている部分は大きいと認識しており、乱戦時にその飛竜が戦闘不能になりやすい点や、ここぞというときにSPアビリティが使えない点等がミッションなどで竜騎士自身が活躍しにくい大きな要因の一つと捉え、解決する方法を検討していました。


竜騎士はもともと決して弱いジョブではない。その強さが十分に伝わっていなかったこともあるが、最強アタッカーと言われた狩人とタイプが非常にかぶっていたせいで劣化狩人視され、それが負のイメージを増幅した。強さをサポートする飛竜が死にやすい点もマイナスで、敵を選んでしまうこととなった。更にSPアビリティ(2時間アビ)が飛竜呼び出しでピンチの状況では使えない点がバトルエリアでの戦いの際に他のジョブとの比較で大きな減点材料となった。これらは実装後間もなくプレイヤー間に認知され、長く竜騎士人口を全ジョブ中最下位クラスとした要因だ。

飛竜の生存率を上げるために単純にHPや防御力を強化するなどの方法では、特定の戦い方においてバランスを崩してしまう懸念がありました。そこでSPアビリティを変更するという大きな変更を取ることが、結果として他に与える影響が少ないであろうと判断をし、次回のバージョンアップにおいて実装するため以下のように調整を進めています。


基本的な考え方は納得できる。納得できないのは2年半以上放置し続けたことだ。確かに2時間アビの変更は大きな影響を及ぼすものだが、だからといってここまで時間をかけることではないはず。何故こんなに時間がかかったかの説明なしに納得はできない。

・新SPアビリティ
飛竜から力を借りて一定時間竜騎士自身のパワーアップと、効果時間中はジャンプ系アビリティにそれぞれ特殊な追加効果が得られるように調整を進めています。


具体的な内容が書かれていないので現段階では評価はできない。あまり強すぎてもバランスを崩すし難しいところだとは思うが・・・。

・コールワイバーン
再使用間隔が20分前後になるように調整を進めています。サポートジョブが竜騎士の場合は使用不可な特別なアビリティとなります。


20分前後はまあ妥当なところか。サポでの使用不可は当然。

・飛竜
飛竜にモクシャをつけ、飛竜の攻撃が敵に与えるTP量の緩和をする形で調整を進めています。その他、ステータスなどの変更は行わない予定です。


これもまあ妥当な変更。決して攻撃力の高くない飛竜が敵のTPを貯める存在になっていることは竜騎士のマイナス要因だった。

変更内容はほぼ妥当なものだ。今更感が強いものの竜騎士のイメージアップにはなるだろう。ただもともと能力は高かったのでこれで最強ジョブ化する可能性も。他のアタッカージョブとの兼ね合いが難しいだろうが、しっかりと調整してから導入してもらいたいところだ。


スキウタ

2005年11月22日 20時25分09秒 | テレビ番組
昨日NHKが今年の紅白歌合戦のウリとして募集していた「スキウタ」の結果を発表した。

http://www3.nhk.or.jp/kouhaku/news1121.html

投票ハガキやメールなどによる150万件以上の投票結果から、単純な合計でなく投票種別に順位を出し、平均の少ない上位100曲(紅白)が選出された。歌手名が公表されていないため不明瞭な点もあるが、ざっと見る限り結構バランスの取れた内容だ。

最多の5曲選出されたのはSMAP。国民的人気グループであり、「世界に一つだけの花 」など素晴らしい歌もあるので当然の結果だろう。
4曲はMr.Children。個人的にはあんまり関心のあるバンドではないが、人気の高さが示された。
3曲は、石川さゆり、ORANGE RANGE、氷川きよし、松田聖子、美空ひばり、山口百恵の6組。紅白のアンケートであり、出場の可能性のない歌手の曲には投票しにくいという面を考えれば、美空ひばり、山口百恵の二人は本来はもっと高く評価されるべきだろう。演歌界の二人はいま最も人気の高さを誇る男女で妥当な結果。ORANGE RANGEはここ数年で最もブレイクしたグループ。松田聖子もさすがと言うべきか。

2曲は、aiko、宇多田ヒカル、Every Little Thing、小田和正、かぐや姫、北島三郎、Kinki Kids、GLAY、ケツメイシ、米米CLUB、小柳ゆき、坂本九、坂本冬美、サザンオールスターズ、沢田研二、高橋真梨子、CHAGE & ASKA、T.M.Revolution、テレサ・テン、DREAMS COME TRUE、中島美嘉、中島みゆき、長渕剛、中村美律子、中森明菜、浜崎あゆみ、B'z、一青窈、平井堅、松任谷由実、森進一、八代亜紀、ゆずと多数の歌手が並ぶ。ほぼ実力派ばかりで納得できるメンツだろう。

全体的にバランスの取れている感が強いが、意外な曲は、「宇宙戦艦ヤマト」「ハッピー☆マテリアル」のアニメソング、関ジャニ∞の「好きやねん、大阪」。「タッチ」はカラオケランキングで常に上位だし実写映画化もされて選出は当然。ジャニーズはSMAPの5曲、Kinki Kidsの2曲のほか、少年隊、TOKIO、関ジャニ∞が1曲ずつ。
新御三家では野口五郎、西城秀樹が1曲ずつなのに郷ひろみはなし。この世代ではジュリーの2曲が光る。
ポルノグラフィティが1曲だけなのは少し意外な感じ。サザンオールスターズも2曲だけ。これは不出場確定の影響か。

1曲も選ばれていない歌手で、スポーツ新聞に取り上げられていたのは美川憲一だが、個人的に驚いたのは松山千春。人格はともかくいい曲は多いのに。デュオの不振も目立った。あのCHEMISTRYを始め、PUFFY、Kiroro、「待つわ」のあみんなど。他に、ウルフルズ、爆風スランプ、チェッカーズ、BUMP OF CHICKEN、TUBE、チューリップ、アリス、コブクロ、ゴダイゴ、ソロでは、石原裕次郎、藤井フミヤ、中村あゆみ、近藤真彦、矢沢永吉、中村雅俊、細川たかし、都はるみらが漏れた。

今回の結果はあくまでも「参考」ということなので、実際の紅白の出場者や選曲はどうなるか分からないし、紅白は例年見たい曲だけ見るという状況なので今年もそれが変わることはないだろう。先日、再放送だったがBSディベートで紅白が取り上げられているのを見たが、現行の紅白は限界に来ているという現状認識が論者全員にあった。長時間、生放送で放映する意味合いは現在全く見えない。個人的には200曲をただ流してもらってもいいくらい(映像もいらない)。審査に参加できるなどの変更も行われるが、紅白の合戦の価値は微塵も感じられない以上、てこ入れにもなってないと思う。1対1の勝負方式にするとかならまだしも・・・。


ついでに週末のスポーツ観戦記

2005年11月20日 21時39分35秒 | スポーツ
☆K-1
「昔はよかった」と繰言を述べずにいられない内容。ずっとちゃんと見ていたわけではないが、ここ数年はレベルが落ちた。武蔵の準々決勝は判定の内容に大いに不満。あれでどうしてドローなのか。で、その試合以外に見応えのある試合もなし。ピーター・アーツも老けたよね・・・。

☆J1
ガンバの試合を後半のみ観戦(マラソン観戦していたため)。大黒が負傷で欠場ということだが、下位低迷の名古屋に押されっぱなしの内容。リードされた後は攻勢にでたものの、シュートは枠の外ばかり。選手交代も遅いし、プレイの精度も低いし。いいところなく終わった感じ。
鹿島は先制したものの大分に追いつかれドロー。C大阪は2―0で苦手の川崎を下した。残り3試合で勝ち点差2の中に3チームがひしめく大混戦。多分にG大阪のせいだけれど。勢いはC大阪だが、以前勝てば優勝という川崎戦で緊張して敗戦し優勝を逃したこともあったので、ここに来てやはり優位なのは優勝経験のある鹿島か。浦和にもまだチャンスがあるし、最終戦まで混迷を極める可能性が高い。

☆女子ゴルフ
TV観戦はできず、結果だけだが、宮里が圧勝で国内最終戦を飾った。やはりここ一番で確実に結果を出せる選手。このところパットの調子が悪かったのだが、今日は長いのを沈めていた。賞金女王は残り1試合がある不動有利だが、国内でやるべきことは全てやったと言えるだろう。来期からアメリカでのプレーを期待したい。

☆大相撲
朝青龍はひとり別次元。それ以外に言うべき言葉がない。


高橋尚子

2005年11月20日 21時17分07秒 | スポーツ
正直、驚いた。
日本のスポーツ界では、一度頂点を極めた人がその座から落ちて復活するパターンは極めて少ない。2年前の東京でまさかの失速の後、高橋は数々の厳しい試練を迎えた。オリンピック選考落選、度重なるケガ、小出監督からの独立、年齢的にも限界が囁かれていた。そして、再びの東京挑戦。直前に肉離れを起こし、もはや完走さえ危ぶまれた。

東京、大阪、名古屋の三大レースの中で、他の二つと異なり東京は坂があるためタイムが期待できない。11月開催ということで一昨年のように気温が高くなることもある。2年前の高橋の東京チョイスに対しては疑問を述べたこともあった。確かに有力選手が他2レースに流れたため東京は日本人トップを取りやすい。ただ他とのタイム比較になるとかなり厳しいためどうしても序盤から無理してしまう。その結果がオーバーペースからの失速だった。
復活を再び東京にしたことに、懸念を感じた。今回はタイムを狙う必要はないとはいえ、苛酷なコースであり、復活を印象付けるには相当の結果が求められる。更に直前の肉離れ。

高橋はオリンピックやアジア大会のような夏マラソンでも素晴らしいタイムを出し、冬マラソンでは当時の世界最高タイムをたたき出した。彼女が他の日本人選手と異なっていたのは、自分でペースを作れる点だった。序盤から飛び出し、自分のペースで押していく走りは、新しいマラソンの形を創出した。その意味でも2年前の東京は、彼女らしい展開だったのだが・・・。

今日のレースはじっくりと我慢し、先頭集団についていく走りだった。ペースメイカーが離れた25km以降ペースが落ちて、トップ3人の駆け引きが繰り広げられた。ラスト勝負になれば高橋は不利。とはいえ、ロングスパートするには坂が気になるところ。厳しい状況の中、35km地点で果敢にスパート。そう、彼女は最も勇気のあるランナーだった。このスパートで勝敗は決した。2年前彼女が抜き去られた地点を今回は颯爽とトップで駆け抜けた。優勝タイムは24分台。東京の結果としては十分に評価できるものだ。海外では30代のトップランナーは少なくない。北京五輪も決して夢ではない。

日本のスポーツ界で、トップを取る選手は少なからず存在する。そうしたノウハウの蓄積もそれなりにある。しかし、トップを持続することは取ること以上に困難だ。更に、トップから落ちた後の復活のノウハウは非常に心もとない状況だ。スポーツは今や選手個人やそのコーチ陣だけでなく協会全体で強化育成せずには十分な結果を残せない。それだけにそれぞれの協会がより高いレベルを目指す必要がある。日本陸連は、アテネ五輪選考で筋を通して高橋を落とし、野口が結果を残した。しかし、それがベストの選択だったのかは検証済みとは言いがたい。実績というものへのフォローがなくていいのか、若手育成だけでなく、トップランナーへのケアが十分なのかなど課題とすべき事柄は少なくはない。