パート1に引き続き、51位から100位までを見ていく。「SFファン度調査 SF本の雑誌オールタイムベスト100版」のリストを参考にしている。
51. 〈魔王子〉シリーズ ジャック・ヴァンス
調査では10%ほどの率となっているが、珍しく読み通したシリーズ。全5冊所有・読了。とはいえ、内容はもう覚えていないが。
52. 『一角獣・多角獣』 シオドア・スタージョン
シオドア・スタージョンと言えば『人間以上』。それは所有・読了している。『一角獣・多角獣』は未読。また、スタージョンと言えば「スタージョンの法則」もよく知られている。私もよく使ってしまうが、Wikipediaによると「どんなものも、その90%はカスである」という法則は本来のスタージョンの法則とは別だというが。
53. 『ふりだしに戻る』ジャック・フィニイ
ジャック・フィニイと言えば『盗まれた街』だが、『ふりだしに戻る』ともども未読。
54. 『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット・ジュニア
カート・ヴォネガット・ジュニアで持っているのは『スローターハウス5』のみ。読んだのもこの一冊だけだと思う。カート・ヴォネガット・ジュニアでは『スローターハウス5』や『猫のゆりかご』が真っ先に思い浮かぶ。
55. 『ディファレンス・エンジン』ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング
1991年に角川書店から刊行されている。ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングの共著があったことは覚えているが、タイトルは失念していた。もちろん未読。
56. 『Self‐Reference ENGINE』円城塔
円城塔は勧められ興味を持ってはいるがまだ手を出していない。
57. 『火星夜想曲』イアン・マクドナルド
1997年に邦訳された作品。それ以前にもハヤカワ文庫FTで出ていたようだが著者の名前もほとんど知らない。もちろん、未読。
58. 『イシャーの武器店』A・E・ヴァン・ヴォークト
『宇宙船ビーグル号の冒険』『非Aの世界』で知られるA・E・ヴァン・ヴォークトだが所有はなし。恐らく読んだことはない。少なくとも、『イシャーの武器店』は未読。
59. 『パヴァーヌ』キース・ロバーツ
邦訳は本書のみというイギリスのSF作家。サンリオ文庫刊で後に扶桑社から再刊されている。マイナー作品は嫌いではないが、マイナーすぎて初耳ではどうしようもない(苦笑)。
60. 『ソフトウェア』ルーディ・ラッカー
どんな作家も1冊くらいは持ってるものだがルーディ・ラッカーは1冊もなし。読んだこともないと思う。著者の名前は記憶しているが、著作のタイトルは思い浮かばない作家だ。
61. 『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン
順位に意味があるかどうか不明だが、61位という順位にはかなり不満を感じてしまう。とはいえ読んだのは『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』だけで、その続編『内なる宇宙』は存在を長らく知らなかった。他に『プロテウス・オペレーション』を所有しているが未読。
62. 『銀河英雄伝説』田中芳樹
人生を狂わせた一冊なんて言いたくなるほどの作品。徳間ノベルズで読んだ。これ以上語ることも不要な作品である。
63. 『エリコ』谷甲州
谷甲州は『仮装巡洋艦バシリスク』など4冊所有。何冊かは読み、何冊かは積読。『エリコ』はその中に入っておらず未読。
64. 『かめくん』北野勇作
持ってるような気もしたがリストにはなかった。読んではいない。第22回日本SF大賞受賞作。
65. 『美亜へ贈る真珠』梶尾真治
梶尾真治は『地球はプレイン・ヨーグルト』等7冊所有。『美亜へ贈る真珠』表題作などは『地球はプレイン・ヨーグルト』に所収されているが、本としては読んでいない。
66. 『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川流
オールタイムベストに入るような作品かどうかは大いに疑問の余地があるが、嫌いな作品ではない。既刊はすべて読んだが、新刊はいつになることやら。
67. 『神は沈黙せず』山本弘
『アイの物語』『地球移動作戦』の2冊を読んだ。『地球移動作戦』はオールタイムベストの上位に入れても遜色ない作品だ。
68. 『タイム・パトロール』ポール・アンダースン
ポール・アンダースンは『脳波』を所有。ただし、積読。他も恐らく読んでいない。
69. 『ロードマークス』ロジャー・ゼラズニイ
ロジャー・ゼラズニイは『わが名はコンラッド』及び「真世界アンバー」シリーズを所有。アンバーシリーズはたぶん読了。『ロードマークス』のタイトルは初耳かも。
70. 『エンジン・サマー』ジョン・クロウリー
ジョン・クロウリーの名は聞き覚えがない。当然、本書は未読。
71. 『タイム・リープ あしたはきのう』高畑京一郎
未所有・未読ではあるが、ラジオドラマで聞いた。一度読んでみたいと思っている作家である。
72. 『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード
持っているが積読状態。『ハイペリオン』を読み終わったら次に読もうと思っているのだが、いつになることやら。
73. 『そばかすのフィギュア』菅浩江
菅浩江で持っているのは『メルサスの少年』だけ。それも未読なので恐らく菅浩江はまだ読んだことのない作家ということになる。
74. 『レモン月夜の宇宙船』野田昌宏
『銀河乞食軍団』を9巻まで所有(外伝は2巻まで)。その途中までは読んでいる。『レモン月夜の宇宙船』は未読。
75. 「グリーン・レクイエム」(短篇)新井素子
「グリーン・レクイエム」が新井素子の代表作のひとつであることは間違いないが、新井素子らしさが表れた作品であるとは言いがたい。とはいえ、新井素子をSFのオールタイムベストに入れる際には妥当なチョイスではあるのだが。講談社文庫版を所有している。
76. 『幻詩狩り』川又千秋
山田正紀『神狩り』と並び、私の日本SFオールタイムベストの1冊。第5回日本SF大賞受賞作。
77. 『川の書』イアン・ワトスン
サンリオ文庫からも刊行されているので知っていていいはずの作家だがほとんど記憶にない。もちろん、本書も未読。
78. 『バケツ一杯の空気』フリッツ・ライバー
70年代から邦訳が出ている作家だがこれもまた記憶にない。イアン・ワトスンもそうだが愛読書たる『世界のSF文学総解説』に掲載されている作家なのに……。
79. 『ヴァレンタイン卿の城』ロバート・シルヴァーバーグ
持っているが読んでいない。ロバート・シルヴァーバーグは他も読んだことはない。
80. 〈リバーワールド〉シリーズ フィリップ・ホセ・ファーマー
フィリップ・ホセ・ファーマーは『恋人たち』を所有。たぶん読んでいないはず。他も読んでいない。
81. 『虚空の遺産』エドモンド・ハミルトン
スペースオペラ作家という印象のあるエドモンド・ハミルトン。そのせいかちょっと古臭いSFというイメージが先行して敬遠していた。所有なし。読んだこともないと思われる。
82. 『カエアンの聖衣』バリントン・J・ベイリー
バリントン・J・ベイリーは『禅銃』を所有。読んだかどうかは定かではない。『カエアンの聖衣』も未読だろう。
83. 『恋のサイケデリック!』鈴木いづみ
ハヤカワ文庫版を持っている。たぶん読んでいる気がするが怪しいところ。調査の読者数では下から数えて2番目である。
84. 〈猫の地球儀〉二部作 秋山瑞人
持っていていつか読もうと思うばかりで積読が続いている。代表作の『イリヤの空、UFOの夏』も未読。
85. 『時間的無限大』スティーヴン・バクスター
90年代に入ってからの作家なので、タイトルを知っているのは『天の筏』くらい。もちろん、未読。
86. 『ゲイトウエイ』フレデリック・ポール
著者の名は知っていてもあまりイメージがない作家だった。所有なし。読んだ作品もないと思う。
87. 『老ヴォールの惑星』小川一水
勧められて小川一水の作品はそこそこ読んだが、正直『老ヴォールの惑星』はその中で平均以下という印象。確かに小川一水の作品の中では最もSF的だが、SFであることで小川一水の魅力が失われているのでは本末転倒だ。SF的評価のくだらなさがここにある。
88. 『海を見る人』小林泰三
『SFが読みたい!』でベストテンに何度かランキングされていて名前を知っている程度で、読んだことはない。作品へのイメージもなく、今のところあまり興味がない作家である。
89. 『逆転世界』クリストファー・プリースト
著者の名前は知っているが、所有はなし。読んだこともなし。
90. 〈ブラックロッド〉三部作 古橋秀之
三冊とも持っているが、長らく積読。最近ライトノベルのことを色々と調べてその価値を知った作品とも言える。『タツモリ家の食卓』も持っているがこちらも未読。
91. 『太陽の簒奪者』野尻抱介
著者の名を知ってから興味を持ち何冊かは所有しているがいまだ読んだことはない。『ロケットガール』のTVアニメはチラッと見たがもうひとつの印象だった。
92. 『キャッチワールド』クリス・ボイス
ほとんど記憶にない作家であり作品。『世界のSF文学総解説』に記載はあるが印象に残っていなかった。
93. 『MOUSE』牧野修
小林泰三と同じく『SFが読みたい!』のランキングで名前を知った程度。今のところ興味なし。
94. 『中継ステーション』クリフォード・D・シマック
もちろん著者の名前は知っているし代表作が『都市』というのも微かだが覚えていた。ただ読んだことはないし、所有もなし。
95. 〈レンズマン〉シリーズ E・E・スミス
私が一番読んでいた頃は海外SFではスペースオペラへの評価が低く逆にヒロイック・ファンタジー系の評価が高かった。従ってスペースオペラの代表的作家E・E・スミスは所有なしで読んでもいないと思われる。
96. 〈火星〉シリーズ エドガー・ライス・バローズ
E・E・スミス同様エドガー・ライス・バローズも所有なし、読んでもいない。ヒロイック・ファンタジーならロバート・E・ハワードのコナンシリーズのように持っている作品もあるのだが……。
97. 『最後にして最初の人類』オラフ・ステープルドン
オラフ・ステープルドンは『オッド・ジョン』のイメージがあるが、『世界のSF文学総解説』でも高く評されているためその名はよく覚えている。ただ所有作はなく、読んだ作品もなさそうだ。なお、調査では読者数最低になっている。
98. 『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク
順位は意味がないと思いつつも98位って……と思ってしまうSFオールタイムベストで10位以内になければならない作品だろう。遥か昔に読んだが持っていないので再読しづらい。読み返したい思いはあるのだが。クラークは『2001年宇宙の旅』などを所有している。
99. 〈グイン・サーガ〉栗本薫
持っているのは半分にも満たない48巻まで(外伝は9巻)。読んだのは更に少なく40巻を超えたかどうか。それでも未完に終わった今、最後まで読んでみたいという思いはある。栗本薫は中島梓名義も含めると所有数は100冊を超える。ミステリだが『猫目石』が一番好き。また、『小説道場』も思い入れのある作品だ。
100. 「タイム・マシン」H・G・ウエルズ
SFの祖H・G・ウエルズだがちゃんと読んだ記憶はない。所有もなし。
ジューヌ・ヴェルヌはまだしも、アイザック・アシモフが入っていなくてオールタイムベストと言えるのかと思ってしまうかいかに。作品ではダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』、ジョージ・オーウェル『1984年』、フランク・ハーバート「デューン」シリーズなども欠けている。トム・ゴドウィン「冷たい方程式」辺りも入っていて良かったのでは。アン・マキャフリー、デイビッド・プリン、グレッグ・ベアも入っていておかしくはない作家たちだ。
日本の作家では有川浩がまず浮かぶが、あとは比較的妥当な感じか。それでも、かんべむさし、高千穂遥、田中光二が……と探していたら、平井和正、豊田有恒が入っていないのに気付いた。
SFという枠で捉えることがいいかどうかは分からないが、SF的なアイディアが含まれる作品はいくらでもあるし、SFの範疇に入れられる作品も数多い。エンターテイメントや文学の仕掛けとしてSFは今でも機能しているのは確かだ。SF的評価にこだわることは作品の普遍性を損なっているのが現状であり、SFの名を出さない方が手に取りやすい事実は元SFファンとしては哀しいが私自身そう思ってしまう。
拡散と浸透の後のSF界がただの残りかすでないことを示して欲しいところであるが……。
51. 〈魔王子〉シリーズ ジャック・ヴァンス
調査では10%ほどの率となっているが、珍しく読み通したシリーズ。全5冊所有・読了。とはいえ、内容はもう覚えていないが。
52. 『一角獣・多角獣』 シオドア・スタージョン
シオドア・スタージョンと言えば『人間以上』。それは所有・読了している。『一角獣・多角獣』は未読。また、スタージョンと言えば「スタージョンの法則」もよく知られている。私もよく使ってしまうが、Wikipediaによると「どんなものも、その90%はカスである」という法則は本来のスタージョンの法則とは別だというが。
53. 『ふりだしに戻る』ジャック・フィニイ
ジャック・フィニイと言えば『盗まれた街』だが、『ふりだしに戻る』ともども未読。
54. 『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット・ジュニア
カート・ヴォネガット・ジュニアで持っているのは『スローターハウス5』のみ。読んだのもこの一冊だけだと思う。カート・ヴォネガット・ジュニアでは『スローターハウス5』や『猫のゆりかご』が真っ先に思い浮かぶ。
55. 『ディファレンス・エンジン』ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング
1991年に角川書店から刊行されている。ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングの共著があったことは覚えているが、タイトルは失念していた。もちろん未読。
56. 『Self‐Reference ENGINE』円城塔
円城塔は勧められ興味を持ってはいるがまだ手を出していない。
57. 『火星夜想曲』イアン・マクドナルド
1997年に邦訳された作品。それ以前にもハヤカワ文庫FTで出ていたようだが著者の名前もほとんど知らない。もちろん、未読。
58. 『イシャーの武器店』A・E・ヴァン・ヴォークト
『宇宙船ビーグル号の冒険』『非Aの世界』で知られるA・E・ヴァン・ヴォークトだが所有はなし。恐らく読んだことはない。少なくとも、『イシャーの武器店』は未読。
59. 『パヴァーヌ』キース・ロバーツ
邦訳は本書のみというイギリスのSF作家。サンリオ文庫刊で後に扶桑社から再刊されている。マイナー作品は嫌いではないが、マイナーすぎて初耳ではどうしようもない(苦笑)。
60. 『ソフトウェア』ルーディ・ラッカー
どんな作家も1冊くらいは持ってるものだがルーディ・ラッカーは1冊もなし。読んだこともないと思う。著者の名前は記憶しているが、著作のタイトルは思い浮かばない作家だ。
61. 『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン
順位に意味があるかどうか不明だが、61位という順位にはかなり不満を感じてしまう。とはいえ読んだのは『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』だけで、その続編『内なる宇宙』は存在を長らく知らなかった。他に『プロテウス・オペレーション』を所有しているが未読。
62. 『銀河英雄伝説』田中芳樹
人生を狂わせた一冊なんて言いたくなるほどの作品。徳間ノベルズで読んだ。これ以上語ることも不要な作品である。
63. 『エリコ』谷甲州
谷甲州は『仮装巡洋艦バシリスク』など4冊所有。何冊かは読み、何冊かは積読。『エリコ』はその中に入っておらず未読。
64. 『かめくん』北野勇作
持ってるような気もしたがリストにはなかった。読んではいない。第22回日本SF大賞受賞作。
65. 『美亜へ贈る真珠』梶尾真治
梶尾真治は『地球はプレイン・ヨーグルト』等7冊所有。『美亜へ贈る真珠』表題作などは『地球はプレイン・ヨーグルト』に所収されているが、本としては読んでいない。
66. 『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川流
オールタイムベストに入るような作品かどうかは大いに疑問の余地があるが、嫌いな作品ではない。既刊はすべて読んだが、新刊はいつになることやら。
67. 『神は沈黙せず』山本弘
『アイの物語』『地球移動作戦』の2冊を読んだ。『地球移動作戦』はオールタイムベストの上位に入れても遜色ない作品だ。
68. 『タイム・パトロール』ポール・アンダースン
ポール・アンダースンは『脳波』を所有。ただし、積読。他も恐らく読んでいない。
69. 『ロードマークス』ロジャー・ゼラズニイ
ロジャー・ゼラズニイは『わが名はコンラッド』及び「真世界アンバー」シリーズを所有。アンバーシリーズはたぶん読了。『ロードマークス』のタイトルは初耳かも。
70. 『エンジン・サマー』ジョン・クロウリー
ジョン・クロウリーの名は聞き覚えがない。当然、本書は未読。
71. 『タイム・リープ あしたはきのう』高畑京一郎
未所有・未読ではあるが、ラジオドラマで聞いた。一度読んでみたいと思っている作家である。
72. 『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード
持っているが積読状態。『ハイペリオン』を読み終わったら次に読もうと思っているのだが、いつになることやら。
73. 『そばかすのフィギュア』菅浩江
菅浩江で持っているのは『メルサスの少年』だけ。それも未読なので恐らく菅浩江はまだ読んだことのない作家ということになる。
74. 『レモン月夜の宇宙船』野田昌宏
『銀河乞食軍団』を9巻まで所有(外伝は2巻まで)。その途中までは読んでいる。『レモン月夜の宇宙船』は未読。
75. 「グリーン・レクイエム」(短篇)新井素子
「グリーン・レクイエム」が新井素子の代表作のひとつであることは間違いないが、新井素子らしさが表れた作品であるとは言いがたい。とはいえ、新井素子をSFのオールタイムベストに入れる際には妥当なチョイスではあるのだが。講談社文庫版を所有している。
76. 『幻詩狩り』川又千秋
山田正紀『神狩り』と並び、私の日本SFオールタイムベストの1冊。第5回日本SF大賞受賞作。
77. 『川の書』イアン・ワトスン
サンリオ文庫からも刊行されているので知っていていいはずの作家だがほとんど記憶にない。もちろん、本書も未読。
78. 『バケツ一杯の空気』フリッツ・ライバー
70年代から邦訳が出ている作家だがこれもまた記憶にない。イアン・ワトスンもそうだが愛読書たる『世界のSF文学総解説』に掲載されている作家なのに……。
79. 『ヴァレンタイン卿の城』ロバート・シルヴァーバーグ
持っているが読んでいない。ロバート・シルヴァーバーグは他も読んだことはない。
80. 〈リバーワールド〉シリーズ フィリップ・ホセ・ファーマー
フィリップ・ホセ・ファーマーは『恋人たち』を所有。たぶん読んでいないはず。他も読んでいない。
81. 『虚空の遺産』エドモンド・ハミルトン
スペースオペラ作家という印象のあるエドモンド・ハミルトン。そのせいかちょっと古臭いSFというイメージが先行して敬遠していた。所有なし。読んだこともないと思われる。
82. 『カエアンの聖衣』バリントン・J・ベイリー
バリントン・J・ベイリーは『禅銃』を所有。読んだかどうかは定かではない。『カエアンの聖衣』も未読だろう。
83. 『恋のサイケデリック!』鈴木いづみ
ハヤカワ文庫版を持っている。たぶん読んでいる気がするが怪しいところ。調査の読者数では下から数えて2番目である。
84. 〈猫の地球儀〉二部作 秋山瑞人
持っていていつか読もうと思うばかりで積読が続いている。代表作の『イリヤの空、UFOの夏』も未読。
85. 『時間的無限大』スティーヴン・バクスター
90年代に入ってからの作家なので、タイトルを知っているのは『天の筏』くらい。もちろん、未読。
86. 『ゲイトウエイ』フレデリック・ポール
著者の名は知っていてもあまりイメージがない作家だった。所有なし。読んだ作品もないと思う。
87. 『老ヴォールの惑星』小川一水
勧められて小川一水の作品はそこそこ読んだが、正直『老ヴォールの惑星』はその中で平均以下という印象。確かに小川一水の作品の中では最もSF的だが、SFであることで小川一水の魅力が失われているのでは本末転倒だ。SF的評価のくだらなさがここにある。
88. 『海を見る人』小林泰三
『SFが読みたい!』でベストテンに何度かランキングされていて名前を知っている程度で、読んだことはない。作品へのイメージもなく、今のところあまり興味がない作家である。
89. 『逆転世界』クリストファー・プリースト
著者の名前は知っているが、所有はなし。読んだこともなし。
90. 〈ブラックロッド〉三部作 古橋秀之
三冊とも持っているが、長らく積読。最近ライトノベルのことを色々と調べてその価値を知った作品とも言える。『タツモリ家の食卓』も持っているがこちらも未読。
91. 『太陽の簒奪者』野尻抱介
著者の名を知ってから興味を持ち何冊かは所有しているがいまだ読んだことはない。『ロケットガール』のTVアニメはチラッと見たがもうひとつの印象だった。
92. 『キャッチワールド』クリス・ボイス
ほとんど記憶にない作家であり作品。『世界のSF文学総解説』に記載はあるが印象に残っていなかった。
93. 『MOUSE』牧野修
小林泰三と同じく『SFが読みたい!』のランキングで名前を知った程度。今のところ興味なし。
94. 『中継ステーション』クリフォード・D・シマック
もちろん著者の名前は知っているし代表作が『都市』というのも微かだが覚えていた。ただ読んだことはないし、所有もなし。
95. 〈レンズマン〉シリーズ E・E・スミス
私が一番読んでいた頃は海外SFではスペースオペラへの評価が低く逆にヒロイック・ファンタジー系の評価が高かった。従ってスペースオペラの代表的作家E・E・スミスは所有なしで読んでもいないと思われる。
96. 〈火星〉シリーズ エドガー・ライス・バローズ
E・E・スミス同様エドガー・ライス・バローズも所有なし、読んでもいない。ヒロイック・ファンタジーならロバート・E・ハワードのコナンシリーズのように持っている作品もあるのだが……。
97. 『最後にして最初の人類』オラフ・ステープルドン
オラフ・ステープルドンは『オッド・ジョン』のイメージがあるが、『世界のSF文学総解説』でも高く評されているためその名はよく覚えている。ただ所有作はなく、読んだ作品もなさそうだ。なお、調査では読者数最低になっている。
98. 『幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク
順位は意味がないと思いつつも98位って……と思ってしまうSFオールタイムベストで10位以内になければならない作品だろう。遥か昔に読んだが持っていないので再読しづらい。読み返したい思いはあるのだが。クラークは『2001年宇宙の旅』などを所有している。
99. 〈グイン・サーガ〉栗本薫
持っているのは半分にも満たない48巻まで(外伝は9巻)。読んだのは更に少なく40巻を超えたかどうか。それでも未完に終わった今、最後まで読んでみたいという思いはある。栗本薫は中島梓名義も含めると所有数は100冊を超える。ミステリだが『猫目石』が一番好き。また、『小説道場』も思い入れのある作品だ。
100. 「タイム・マシン」H・G・ウエルズ
SFの祖H・G・ウエルズだがちゃんと読んだ記憶はない。所有もなし。
ジューヌ・ヴェルヌはまだしも、アイザック・アシモフが入っていなくてオールタイムベストと言えるのかと思ってしまうかいかに。作品ではダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』、ジョージ・オーウェル『1984年』、フランク・ハーバート「デューン」シリーズなども欠けている。トム・ゴドウィン「冷たい方程式」辺りも入っていて良かったのでは。アン・マキャフリー、デイビッド・プリン、グレッグ・ベアも入っていておかしくはない作家たちだ。
日本の作家では有川浩がまず浮かぶが、あとは比較的妥当な感じか。それでも、かんべむさし、高千穂遥、田中光二が……と探していたら、平井和正、豊田有恒が入っていないのに気付いた。
SFという枠で捉えることがいいかどうかは分からないが、SF的なアイディアが含まれる作品はいくらでもあるし、SFの範疇に入れられる作品も数多い。エンターテイメントや文学の仕掛けとしてSFは今でも機能しているのは確かだ。SF的評価にこだわることは作品の普遍性を損なっているのが現状であり、SFの名を出さない方が手に取りやすい事実は元SFファンとしては哀しいが私自身そう思ってしまう。
拡散と浸透の後のSF界がただの残りかすでないことを示して欲しいところであるが……。
とまあ、こんな感じで、選んでる本人たちも「まともなオールタイムベスト」ではないことは自覚してるぽいです。いわば既成のそれに対するアンチ・テーゼみたいなものでしょうね。賛否あるでしょうけど、自分は試みとしては面白いと思いました。
ちなみに、私が読んでたのは100冊中58冊。う~ん、案外読めてないもんですね・・・w
あ。このベストの中で、『アラビアの夜の種族』古川日出男、『アド・バード』椎名誠、『象られた力』飛浩隆の3作品は、しずる的超A級評価作品ですw まだ読んでないということなので、ぜひぜひ!
ガチガチのオールタイムベストとは違う雰囲気は感じていましたが、ちゃんとコンセプトを明示しているんですね。やはり、『SF本の雑誌』読まないとw
ただ、『夏への扉』はともかく、バローズなんかが入っていてアシモフが入ってないってのは、コンセプトを理解してもなおどうかなって感じてしまいますが(笑)。
>100冊中58冊
十分凄そうw
>『アラビアの夜の種族』古川日出男、『アド・バード』椎名誠、『象られた力』飛浩隆
楽しみです!
とはいえ、その前にまず読むペースを取り戻さないといけないわけですが(苦笑。