奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

感想:らき☆すた 第17話「お天道様のもと」

2007年07月31日 23時09分22秒 | 2007春アニメ
こなたたちにとって高校3年の5月から6月あたりを描いている。受験うんぬんの展開で雰囲気はそれなりに出ているけれど。その辺りのリアリティが必要なアニメかどうかは判断が分かれそうだ。Bパートでは柊家4姉妹のこの作品としては長い展開のエピソードがあった。それ自体の出来は悪くなかったが、これもこのアニメに必要かと問われれば必要ない気がする。ささいな日常を描くのは悪くはないが、この作品でなければ描けないものってわけじゃなし、むしろ作品の方向性に合わないと思った。出来にばらつきはあるが、全体的な流れとしては明らかにパワーダウンしている。このまま尻すぼみで終わってしまうのか、盛り返すことができるのかどうか気になるところだ。


感想:もえたん 第4話「時の中のアイドル」

2007年07月31日 23時08分24秒 | 2007夏アニメ
新キャラとして白鳥ありす登場。彼女も変身する。当然エロい。
このアニメはパロディなども織り込まれてはいるが、笑いの部分は全体にイマイチ。英訳ネタ(アニメ関連の文章を英訳する)を除くと笑えるシーンは乏しい。つまり、この作品で他と比べて秀でているのはエロさだけ。それもロリに限定したエロさ。まあその一点突破で成り立ってるって言えば言えるわけだけどね。


感想:さよなら絶望先生 第4話「ヒジニモ負ケズ ヒザニモ負ケズ」

2007年07月31日 23時06分51秒 | 2007夏アニメ
これまで文字だけだったオープニングが普通にアニメになってるし。しかもエロいし。どこまでが狙ってなのか分かんないけど、これまでのオープニングも良かったけど新オープニングもいろいろと凝ってるというか……。
で、今回の話はDV(?)少女の小節あびるとコミュニケーション不全少女の音無芽留の二人がメイン。いつも包帯だらけのあびるに対してDV疑惑が持ち上がり糸色先生が家庭訪問することに。その道すがら彼女の父親を見かけて尾行。彼の買い物とそれを使ったDVの想像の過剰さが面白い。
Bパートの芽留は他人とのコミュニケーションができないが、メールでだけは意思の疎通ができる。それも、メールでは非常に毒舌。完膚なきまでに毒舌。糸色やクラスメートに対する毒舌が笑える。特に木村カエレとのやり取りはGood。
黒板等を使った背景文字によるネタや様々なパロディ、テンポの良さ、色気といま一番ノッてるギャグ系アニメと言えるだろう。


感想:フィギュア17 つばさ&ヒカル

2007年07月31日 00時45分46秒 | アニメ・コミック・ゲーム
AT-Xで再放送されたものを見たので感想を述べたい。
なんと言ってもこの作品の特徴は1時間枠アニメだという点だ。正味46分で通常の30分アニメの倍、それで全13話が放送された。容量的には2クール分のアニメと同量だが、1話に時間がたっぷりあるため普通のアニメでは描けない速度をかもし出すこととなった。
全体に平坦な演出で大きく盛り上げようとはしない。その上ゆったりした進行で普段見るアニメとの速度差からかなり違和感を覚えた。序盤はそうした作りのせいでイライラすることもあった。
その速度に慣れてくると日常描写の些細な演出に好感を持つようになった。普通のアニメなら抑えるべき点を抑えたら次へ進むのが当たり前だが、この作品では簡単には進まない。ゆっくりとゆっくりと時間を掛けて物語は進行する。そうした日々の何気ない様子の中から少しずつ人々の個性が見えてくる。そんな喜びがあった。一方で、戦闘部分はそうした日常から切り離されむしろひの必要性を疑うほどとなってしまった。心の機微を描く様を見たいのであって、取り立てて面白い訳ではない戦闘は不必要に映った。

実際にSFアニメとして成功しているかと問われると疑問の余地がある。この物語はつばさがヒカルと出会い成長することが主題であり、他のことは全てその主題を描く要素に過ぎない。SF設定や戦闘がその要素として有効に機能したかという点も微妙だ。新聞記者による探索などは果たして必要だっただろうか。
一方で日常の掘り下げという点でも決して十分と感じられるものではなかった。もっと深く描ける印象が残ったし、中盤で起きる大きな事件もフラグの立て方があまりにも素直だった。ただこうした部分は不足感に繋がってはいない。本来もっと詰め込もうと思えばできただろうことをあえてやらなかったのが見て取れるからだ。
26話分の時間を使って13話の物語を描く。非常にシンプルに余計なものはそぎ落とし、逆に物語的には意味の無い自然や日常の描写を丁寧に描いている。意味がないものを描くことで生じる意味。それは空気のようなものだ。舞台が北海道であることも大きく関与しているだろう。

この物語はつばさという内気な少女がほんの少しだけ自信を持って生きていけるようになる、それだけの話だ。それだけの話に13話、いや通常のアニメなら26話分の時間をかけた。それだけ丁寧に描いてもまだもう少しうまく描けなかったかという思いが残り、その点で傑作と呼ぶことはできない。でも、作り手の意思が伝わってくるという点では見る価値のある作品だと思う。エンターテイメントはどうしても「お約束」によって様々な要素を省略してしまいがちだけれども、キチンと描くことの良さを味あわせてくれる作品と出会ってその楽しさを改めて知ることが出来た。こういう作品が作られる環境があるということはアニメの多様さを示すものであり、もっとこうした試みが行われることを期待する。