伝統のラグビー早明戦が近づいてきました。
野球漬けであった気持ちを切り替えるべく、文庫本「早稲田ラグビー黄金時代_2001-2009主将列伝」(講談社、838円)を読み始めました。
早稲田ラグビーの8人の歴代主将たち、左京、山下大悟、大田尾、諸岡、佐々木、東条、権丈、豊田が、いかにしてリーダーシップを発揮したのかを、ラグビー部OBのスポーツ記者、林健太郎さんがまとめた本です。
舞台となっているのは、清宮監督から中竹監督へと続く時代。
早稲田ラグビーが低迷期を脱して、大学選手権の決勝に早稲田が進出するのが当たり前、そして5回も優勝を果たすという時期でした。
私たちOBも、対抗戦や選手権での勝利を祝う美酒を何度も楽しませていただきました。
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ただ、今になって振り返ると、関東学院に勝つことを至上の目標としたことにより、失ったものもありました。
それは、対抗戦グループに所属するライバル校たちとの定期戦の位置づけが、心なしか低下してしまったことです。
また、プロ選手としてトップリーグのチームと契約する選択肢ができたことから、大学ラグビーをプロ契約を果たすための通過点と考えるような選手が増えてきました。
プロ入り実績を売り物にして、高校生を勧誘するチームもあるやに聞いています。
ストイックな雰囲気が特に強かった早稲田でさえ、スポーツ推薦で大学に入学するも、きちんと卒業しないでプロ契約を結ぶ選手がいると耳にすることは、本当に残念なことです。
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この本の中にも、「この年度のチームは、トップリーグで○名がプレーするほど、有力な選手がいて…」云々というような表現が随所に出てきます。
学生野球においても、プロ入り人数を名門校か否かの尺度にする、学生スポーツの美学を理解してくれない風潮が、スポーツメディアにあります。
「大学ラグビーよ、お前もか」と、私は言いたくなります。
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このようにブツクサと文句を呟くオールド・ラグビーファンの私としては、来たる早明戦が、観る者を魅了する試合となることを祈るばかりです。
「これが大学ラグビーの真骨頂だ」という、ピュアで熱いプレーを期待いたしましょう。
野球漬けであった気持ちを切り替えるべく、文庫本「早稲田ラグビー黄金時代_2001-2009主将列伝」(講談社、838円)を読み始めました。
早稲田ラグビーの8人の歴代主将たち、左京、山下大悟、大田尾、諸岡、佐々木、東条、権丈、豊田が、いかにしてリーダーシップを発揮したのかを、ラグビー部OBのスポーツ記者、林健太郎さんがまとめた本です。
舞台となっているのは、清宮監督から中竹監督へと続く時代。
早稲田ラグビーが低迷期を脱して、大学選手権の決勝に早稲田が進出するのが当たり前、そして5回も優勝を果たすという時期でした。
私たちOBも、対抗戦や選手権での勝利を祝う美酒を何度も楽しませていただきました。
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ただ、今になって振り返ると、関東学院に勝つことを至上の目標としたことにより、失ったものもありました。
それは、対抗戦グループに所属するライバル校たちとの定期戦の位置づけが、心なしか低下してしまったことです。
また、プロ選手としてトップリーグのチームと契約する選択肢ができたことから、大学ラグビーをプロ契約を果たすための通過点と考えるような選手が増えてきました。
プロ入り実績を売り物にして、高校生を勧誘するチームもあるやに聞いています。
ストイックな雰囲気が特に強かった早稲田でさえ、スポーツ推薦で大学に入学するも、きちんと卒業しないでプロ契約を結ぶ選手がいると耳にすることは、本当に残念なことです。
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この本の中にも、「この年度のチームは、トップリーグで○名がプレーするほど、有力な選手がいて…」云々というような表現が随所に出てきます。
学生野球においても、プロ入り人数を名門校か否かの尺度にする、学生スポーツの美学を理解してくれない風潮が、スポーツメディアにあります。
「大学ラグビーよ、お前もか」と、私は言いたくなります。
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このようにブツクサと文句を呟くオールド・ラグビーファンの私としては、来たる早明戦が、観る者を魅了する試合となることを祈るばかりです。
「これが大学ラグビーの真骨頂だ」という、ピュアで熱いプレーを期待いたしましょう。