外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

三つの期待

2015-02-25 22:22:26 | 大学野球
銀行マンであった頃、社内外で勉強会の講師を務めることが時々ありました。

そんな時、勉強会の冒頭で「今日は、皆さんに三つのことを覚えて帰っていただきたい。」と切り出すのが私の常でした。

もし、一つだけ覚えて欲しいと伝えた場合には、「なんだ、長時間話しても、要点が一つしかないのか。」と、受講者の意欲が低下します。

かたや、覚えるべきポイントを十項目とした場合には、「なんだ、今日の講師は論点が整理できていないんじゃないのか。」と、受講者からナメられてしまいます。

そんなわけで、当日の講義内容を三つぐらいの要点に絞り込む形をとると、勉強会の進行も、最後のまとめも、とても収まりが良いのです。

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そんな経験を踏まえて、来週3月2日に始まる沖縄キャンプに対して、私なりの三つの期待を挙げたいと思います。

一つ目は、「右」の台頭。
今季の早稲田が強くなるためには、右投手と右打者の台頭が必要です。

投手陣では、大黒柱の有原くんが卒業し、吉永くんと内田くんが昨季は絶不調でした。
先発の期待がかかる竹内くんと大竹くんは共に左腕投手。
対戦チームに思い切った打撃オーダーを組ませないためにも、右投手、特に吉永くんと内田くんの復調が切望されます。

打撃陣においても、中村・武藤・小野田のクリーンアップ、そして下位ながらも勝負強かった土屋くんが、ごっそり卒業してしまいました。
新チームにも、捕手に道端・渡辺・山城・吉見、内野で木田・金田・佐藤晋、外野に川原・寺本・八木らの右打者がいます。
1人でも多くの右打者が定位置を確保してくれると、早稲田打線がぐっと厚みを増します。

二つ目は、自主性。
高橋新監督は、当面 OBコーチを置かずにチームを運営していくお考えと思われます。
そうなると、もっぱらバッテリー強化で監督は手一杯になるのではないかと想像します。
だとすれば、内外野の守備と打撃は、自らに鞭を打ち、岡田新人監督を中心に自主的に鍛練を重ねていくしかありません。
あの四連覇時代の強力打線は、毎晩遅くまで室内で行われた自主練習から生まれました。
あの頃の部員にできたのですから、現在の部員の皆さんにもできないはずがありません。

そして三つ目は、東伏見残留組の頑張りです。
野球部OBの皆さんに「どうやってレギュラーになったのですか?」と訊ねると、「日々の練習で もがいているうちに、故障したり、調子を落としたりして競争相手が勝手に脱落していって、ふと気がついたらスタメンになっていた。」との答え。
自分に実力がついて競争相手に勝ったという実感は、必ずしもないというのです。

現時点で沖縄キャンプへの帯同を許されなかったとしても、決してめげないで努力を続けることです。
故障者発生のために、沖縄キャンプと関西遠征に追加召集される可能性だってあるのですから。

昨日火曜日に、沖縄キャンプ帯同メンバーが発表されました。
新チームにおける部内競争は、新たな段階へと一歩前進しました。




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