私がジャズの魅力のとりつかれたのは、中学校二年生の冬、1969年の年末でした。
母の薦めもあって、私は小学校入学時からクラシック・ピアノの個人指導を受けていました。
そして、中学校からはブラスバンド部にも所属してユーフォニュームを担当。上級生を差し置いて二年生の春から部長に選ばれたりもしました。
まあ、いまから考えればひどく幼稚な技量だったのですが、当時は少し自惚れてしまい、いっぱしの音楽通を任じていた頃のことです。
お正月を目前に控えた冬休み、そんな私が何気なくFM放送を聴いていたときに耳に飛び込んできたのが『マイルストーンズ』という曲。
ご存知、帝王マイルス・デイビスが1958年に発表したアルバムのタイトル曲であり、ハードバップからモードへの移行期の演奏です。
アップテンポで躍動するベース・ラインに耳を傾けていたのですが、当時の私が理解している楽理では全く説明のつかない音の連続に戸惑う一方、理屈を超えて無茶苦茶に心地よいのです。
『これは、いったい何なんだろう』と鼻っ柱を折られて打ちのめされるとともに、『どんな人たちが弾いているのだろうか』と無性に知りたくなりました。
その数日後、もらったばかりのお年玉を握って、同級生の家がやっている近所のレコード屋さんへ。
しかし、お店に入ったものの、私は曲名が分からず『マイルス』という名前しか記憶していませんでしたから、数あるLPの中から何を買ってよいのか見当もつきません。
同級生のお兄さんとあれこれと相談した結果、オムニバス盤が無難だろうということになって、CBSソニーで発売された白いボックスに入ったLP二枚組のベスト盤を買いました。
『果たして、あの曲が収録されているのだろうか』と恐る恐る針を落として一曲ずつ聴いていくと、入っていました!入っていました!
そして何度も何度も繰り返し聴いて、どんどんジャズの魅力の深みにはまっていったのでした。
ちなみに、その二枚組の一曲目は『ラウンド・ミッドナイト』、最後が『ビッチェス・ブリュー』でしたね。
ジャズに対する好奇心のかたまりとなった私にとって、魔法の玉手箱というか、百科事典というか、とにかく特別な存在のレコードとなりました。
あれから40年近い年月が経ち、LPに針を落とすことはなくなりましたが、今も自宅のレコード棚の片隅に白いボックスは鎮座しています。
聴くだけのジャズが演奏する対象となるのは私が高校に入学してからのこと。
そのあたりのお話はまた次の機会に。
母の薦めもあって、私は小学校入学時からクラシック・ピアノの個人指導を受けていました。
そして、中学校からはブラスバンド部にも所属してユーフォニュームを担当。上級生を差し置いて二年生の春から部長に選ばれたりもしました。
まあ、いまから考えればひどく幼稚な技量だったのですが、当時は少し自惚れてしまい、いっぱしの音楽通を任じていた頃のことです。
お正月を目前に控えた冬休み、そんな私が何気なくFM放送を聴いていたときに耳に飛び込んできたのが『マイルストーンズ』という曲。
ご存知、帝王マイルス・デイビスが1958年に発表したアルバムのタイトル曲であり、ハードバップからモードへの移行期の演奏です。
アップテンポで躍動するベース・ラインに耳を傾けていたのですが、当時の私が理解している楽理では全く説明のつかない音の連続に戸惑う一方、理屈を超えて無茶苦茶に心地よいのです。
『これは、いったい何なんだろう』と鼻っ柱を折られて打ちのめされるとともに、『どんな人たちが弾いているのだろうか』と無性に知りたくなりました。
その数日後、もらったばかりのお年玉を握って、同級生の家がやっている近所のレコード屋さんへ。
しかし、お店に入ったものの、私は曲名が分からず『マイルス』という名前しか記憶していませんでしたから、数あるLPの中から何を買ってよいのか見当もつきません。
同級生のお兄さんとあれこれと相談した結果、オムニバス盤が無難だろうということになって、CBSソニーで発売された白いボックスに入ったLP二枚組のベスト盤を買いました。
『果たして、あの曲が収録されているのだろうか』と恐る恐る針を落として一曲ずつ聴いていくと、入っていました!入っていました!
そして何度も何度も繰り返し聴いて、どんどんジャズの魅力の深みにはまっていったのでした。
ちなみに、その二枚組の一曲目は『ラウンド・ミッドナイト』、最後が『ビッチェス・ブリュー』でしたね。
ジャズに対する好奇心のかたまりとなった私にとって、魔法の玉手箱というか、百科事典というか、とにかく特別な存在のレコードとなりました。
あれから40年近い年月が経ち、LPに針を落とすことはなくなりましたが、今も自宅のレコード棚の片隅に白いボックスは鎮座しています。
聴くだけのジャズが演奏する対象となるのは私が高校に入学してからのこと。
そのあたりのお話はまた次の機会に。
演歌からクラシックまでオールジャンルです
ジャズではオスカーピーターソンが好きです
今、学生時代の日本のヒット曲のCDを借りて聴いています
私自身というと、残念ながらスティービーワンダーとコルトレーンくらいしか分かりません。
なので、これほどジャズにお詳しいのであれば、せ゛ひ私の父に紹介したいです。
いましたが、やはりわたしには「昭和歌謡」が
お似合いのようで、いまだに聞き続けています。
マイルス・デイビスと言えば「死刑台のエレベーター」を思い出します。とても効果的で作品に溶け込んでいました。
映画と言えば、クリント・イーストウッド監督の
「バード」というチャーリー・パーカーの生涯を
描いた作品があるんですが、ジャズに殉じた男を
描いていて、なかなかいい仕上げになっています。
死刑台のエレベーターとは、さすがdawase86さん、渋いところを突いてきますね。
ジャズと映画の関わりは、なかなか奥深いものがあります。
『ベニーグッドマン物語』のように、ストーリー自体がジャズの巨匠の生涯を描いている作品
『真夏の夜のジャズ』のように一流プレーヤーたちのライブ映像を編集した作品
『アニーよ銃をとれ』のように、ジャズのスタンダードとなっている名曲を数多く盛り込んだミュージカル
『死刑台のエレベーター』のように、ジャズの巨匠が音楽監督を務めた作品
これ以外にも、ジャズの巨匠たちに対する現在のプレーヤーたちの証言やインタビュー映像を集めた作品、テレビでの演奏の録画をオムニバスにした作品など、実に多種多様です。
もっとも、日本国内では発売されていないマイナー作品も多いため、私は海外のサイトからDVDを直接購入して、リージョン・フリーのDVDプレーヤーで楽しんだりしています。
理由は、今は聞かないで!(涙)