私が中学生だった1969年(昭和44年)、ホンダがCB750(4サイクル4気筒750cc)を新発売。
それまではカワサキのW1スペシャル(4サイクル2気筒650cc)が国産で最大の排気量を誇っていたのですが、CB750登場以降は「ナナハン」がライダー達の憧れの存在となりました。
しかし、ある日、オートバイ好きの級友が「昔、どでかいバイクが日本にもあったらしい」と、バイク雑誌の中古車販売ページを開きながら言うのです。
そこにはハーレー・ダビットソンそっくりの外観を持つ大型バイクの写真が載っており、そこで「陸王」という名前を知りました。
なんと排気量1200cc !
ナナハンで驚いている場合ではないと思いました。
(^^;;
改めて調べてみると、1934年(昭和9年)から製薬会社の三共の子会社がライセンス生産し、主に陸軍に納入していたことが判りました。
陸軍ではサイドカー付きで使用されることが多かったようです。
陸王は、戦後も生産されていたものの、1959年(昭和34年)に生産打ち切りとなり、幻の大型バイクとなったのです。
ところで、この大型バイクが「陸王」という名付けられた理由が面白いのです。
三共の子会社・三共内燃機が社内でバイク名の公募を行なった際に「陸王」という応募がありました。
すると、同社の経営陣にいた慶應義塾出身者が、応援歌・若き血の「陸の王者」につながると喜び、正式採用に至ったのだと。
まだ日中戦争の始まる前で、のどかな時代だったという気もしますね。
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今季の慶應義塾は開幕から6連勝で絶好調。
すでに三田の「ラーメン二郎」では、優勝パレードが話題にのぼるほどの盛り上がりとなっているそうです。
早稲田としても、今週末の明治戦で勝ち点を取って、優勝パレードの話題が大学界隈で沸騰するような展開に持ち込みたいですね。