酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

さて副大統領を誰にしよう

2008-06-05 20:31:20 | Weblog
  大激戦を繰り広げていたアメリカ大統領選の民主党候補者選びにようやく決着が付いた。

  最後の予備選が行われたモンタナとサウスダコタの結果を受けても、ヒラリーは「何も決めない」と強がって見せたのがかえって哀れを誘った。負けるはずのない戦いで敗れてしまった。腹の中は煮えくりかえっていることだろう。

 11月の本戦は共和党マケインVS民主党オバマの構図となることが確定した。当面の焦点は副大統領候補に誰を選ぶかである。71歳の年齢と健康面に不安を抱えるマケイン。オバマには黒人のレッテルが貼り付く。パートナーの重要性は過去の大統領選に比べ一段と増していると考えるべきだろう。

 とりわけ、マケインは人権問題などで寛容な姿勢を示し宗教右派の反発を招いている。タカ派を起用してすり寄るのか、自らの考えに近い人物を選んで民主党支持層の取り込みを図るのか。戦略眼が問われる。

 同じことはオバマにも言える。リベラル色を薄めるために大物上院議員などを候補に据えれば「変革」に影が差す。かといって、副大統領候補も改革派となれば、安定感という面で疑問符が増える。

 というわけで? 勝手に候補者を推薦することにしよう。

 米国史上初の黒人大統領を目指すオバマにはブルーム・バーグNY市長を付けたい。自らも独立系候補として大統領選に意欲を見せたことがある。保守ではない。無党派層にも強い。安定感もある。オバマが操縦できるかどうかだけが問題だ。

 共和党の上院議員だがイラク戦争に批判的なヘーゲルという手もある。「統合された米国」を訴えるには好都合かもしれない。
 
 ドリームチケットと呼ばれるヒラリーとの組み合わせはあり得ない。黒人と女性に世界を任せるほどアメリカは鷹揚ではあるまい。仮にこのコンビになったとしたら、マケインが勝つだろう。

 オバマが最も心を砕くべきは命を失わないようにすることだ。例のヒラリー発言もある。

 マケインがカリフォルニア州知事のシュワルツェネッガーと組めば面白い。シュワちゃんはエスタブリッシュメントでない点がまずいい。共和党ではあるが環境政策では前向きの姿勢を示しているのも好感が持てる。共和党の中では進歩的とされるが、同性愛者への視線が冷たいなど倫理観には古風なところもあり右派の受けも悪くはなさそうだ。

 二番手には国務長官のライスを挙げたい。黒人のオバマを制すには黒人を、というわけだ。ブッシュ政権の番頭役だが、ゴリゴリの保守とは一線を画している。マケインとはちょうどいいコンビではないか。年齢的にも似合う。女性の副大統領というだけでもウリになる。

 本戦まであと半年、どんなドラマを見せてくれるか。それに引き替え、わが日本国の政局のつまらないこと。福田問責決議案だって、勝手にやってください。
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