盆休みに急に思い立って、CB400SF Ver.RでR246を
西に向かうことにした。
できれば小田原、箱根あたりまで行けたらいいなと
思いつつ、いつもより空いている道を順調に進む。
厚木が近づいてくると空気も変わり、遠くに山々の
シルエットが見える。ここまできたんだ!と嬉しくなる。
私のCBは中古で買ったときから社外マフラーがついて
おり、そのせいなのかわからないが少々燃費が悪い。
なので早めに給油しておこうと、秦野の手前で
ガソリンスタンドに入る。満タンにしてもらい、
いざ出発しようとするとセルが反応しない。
バッテリーが弱りかけでキュルキュル言うレベルでなく
うんともすんとも言わないのだ。
パニックになってガソスタのおじさんに近所のバイク屋
の場所を聞くと、「ここからずっと先にあるけど、お盆
だから休みだねぇ」と言われて目の前が暗くなる。
蒼白になっているのを見かねたのか、おじさんは
バッテリーに直結?して強制的にエンジンをかけてくれた。
理由はわからないが、とにかくバッテリーがうまく
働いていなかったらしい。ちなみに日本の誇るユアサ
ではなく、あまり馴染みのないメーカーの品であった。
それまで何度も乗っていたのに、こんなことになるとはー。
しかしこれでもう、停止したら再びエンジンがかからなく
なるであろうことがわかったので、そのままノンストップで
帰ることにする。
暑い盛りでのどもカラカラだったけど我慢。
休憩したかったよーと思いつつ、帰り着くまで絶対に
エンストできない! と目を三角にする。
どこをどう通ったか忘れたけど、国道1号に出たので
少し安心する。
これで迷わず帰れると思いながらもピリピリしていた。
と、そのとき半ヘルをかぶった青年の乗ったネイキッド
(ZRXかな)が私の右からツイと抜いていくのが見えた。
彼は私を追い抜いて30mほど行った先で、走りながら
急に立ちあがらんばかりの勢いでシートから腰をあげ、
こちらを振り返りながら左手をぶんぶん振った。
私を含め、まわりの車もギョッとする勢いだったのだが
私も慌てて左手をあげ、間に合うだろうかと心配しながら
ぶんぶん振り返した。
もしかしたら追い抜くときに小さくサインをくれて
いたのかもしれない。それに私が気づかなかったので
あのオーバーアクションになったのかな。
そこまでやるか~~、正直、ちょっと恥ずかしかったぞ
と内心思いながら、気持ちが温かくなっていくのを感じた。
そして、気がつくとタンクにポタポタと涙がこぼれていた。
私が切羽詰ってたことを彼は知る由もないだろうけど
挨拶してくれてありがとう。そのあと無事に帰りました。
西に向かうことにした。
できれば小田原、箱根あたりまで行けたらいいなと
思いつつ、いつもより空いている道を順調に進む。
厚木が近づいてくると空気も変わり、遠くに山々の
シルエットが見える。ここまできたんだ!と嬉しくなる。
私のCBは中古で買ったときから社外マフラーがついて
おり、そのせいなのかわからないが少々燃費が悪い。
なので早めに給油しておこうと、秦野の手前で
ガソリンスタンドに入る。満タンにしてもらい、
いざ出発しようとするとセルが反応しない。
バッテリーが弱りかけでキュルキュル言うレベルでなく
うんともすんとも言わないのだ。
パニックになってガソスタのおじさんに近所のバイク屋
の場所を聞くと、「ここからずっと先にあるけど、お盆
だから休みだねぇ」と言われて目の前が暗くなる。
蒼白になっているのを見かねたのか、おじさんは
バッテリーに直結?して強制的にエンジンをかけてくれた。
理由はわからないが、とにかくバッテリーがうまく
働いていなかったらしい。ちなみに日本の誇るユアサ
ではなく、あまり馴染みのないメーカーの品であった。
それまで何度も乗っていたのに、こんなことになるとはー。
しかしこれでもう、停止したら再びエンジンがかからなく
なるであろうことがわかったので、そのままノンストップで
帰ることにする。
暑い盛りでのどもカラカラだったけど我慢。
休憩したかったよーと思いつつ、帰り着くまで絶対に
エンストできない! と目を三角にする。
どこをどう通ったか忘れたけど、国道1号に出たので
少し安心する。
これで迷わず帰れると思いながらもピリピリしていた。
と、そのとき半ヘルをかぶった青年の乗ったネイキッド
(ZRXかな)が私の右からツイと抜いていくのが見えた。
彼は私を追い抜いて30mほど行った先で、走りながら
急に立ちあがらんばかりの勢いでシートから腰をあげ、
こちらを振り返りながら左手をぶんぶん振った。
私を含め、まわりの車もギョッとする勢いだったのだが
私も慌てて左手をあげ、間に合うだろうかと心配しながら
ぶんぶん振り返した。
もしかしたら追い抜くときに小さくサインをくれて
いたのかもしれない。それに私が気づかなかったので
あのオーバーアクションになったのかな。
そこまでやるか~~、正直、ちょっと恥ずかしかったぞ
と内心思いながら、気持ちが温かくなっていくのを感じた。
そして、気がつくとタンクにポタポタと涙がこぼれていた。
私が切羽詰ってたことを彼は知る由もないだろうけど
挨拶してくれてありがとう。そのあと無事に帰りました。