おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

2015年ユウガオ栽培 早い稲わら敷き

2015年04月29日 00時00分00秒 | 農業

写真1 蒲鉾型トンネルの周りに稲わらを敷いてある
     ユウガオの蔓が伸びやすいように、果実・フクベが汚れないように、腐らないように
     緑円内は飼い犬(写真2)



写真2 犬は安心して昼寝。筆者が通ると吠えるのに、本日は違う
     稲わらを敷き終え、飼い主夫妻(弊ブログ2015年04月18日の夫妻。)ともどもホッと一息か



写真3 16日、いぬ・戌の日に移植しなかった畝は18日には移植を終えていた
     その後、25日、写真1・写真2のように畑一面に稲わら



写真4 長いビニールトンネルもユウガオを護る。このタイプが多い

人気ブログランキングへ ← Please click this green banner.
           ブログランキングに登録しています。よろしければ、左の緑色部をクリックしてください。

 04月16日、戌の日は嫌う、とユウガオ移植を止めていた夫妻・畑(弊ブログ2015年04月18日
 18日、止めていた畝・土俵にも蒲鉾型トンネル(写真3)
 25日には稲わらが畑全面に敷いてある(写真1・写真2・注1)

 ユウガオ栽培、干瓢造りについて件の夫妻が次のように教えてくださる
   居住集落は約70戸、多くは農家
   かつて、すべての農家はユウガオを栽培して干瓢を造っていた
   現在、4戸だけ
   夫は1941年(昭和16)生まれ73歳

   夏、干瓢造り日の生活時間は次のとおり
    真夜中、01時に起きてユウガオの果実・フクベを夫妻で剥き始める(注2)
    剥いた紐状フクベはためておく
    アトトリが起きて干しを手伝うまで
    アトトリ出勤前の07時までに干し終える

    朝飯を終えるとタマキリ、すなわちフクベ・玉の収穫(注3)
    昼食を終えた午後、干してある紐状フクベ・干瓢のテズル・手ずるを行なう
    テズルとは、干し具合の確認⇒干し位置ずらし、夾雑物除去、結束など(注4)

    夕方、ハナアワセ・人工授粉を行う(注5)
    ユウガオの開花は夕方、それに合わせて授粉
    翌朝の玉剥きに備えて玉を積み重ねる

    “夏、ひま・暇ねーよ”“2、3時間しか寝れねー”と夫妻

   玉は重い、提げて持つのはたいへん、と妻(注3)
   一輪車で載せて運んでいた
   現在、畑の中に軽4輪トラックを入れて運ぶ

   ユウガオは肥料代かかる
   1反当たり5万円
  
  蒲鉾型トンネルにしているのは強風対策(注6)
  長いビニールトンネルを被せていたとき、強風に吹き飛ばされた
  飛ばされた長いビニールが電線にひっかかり、さー大変、苦労した
  次年から蒲鉾型トンネルに替えた

 夫妻が加齢でユウガオ栽培・干瓢造りを止めると、当家は特産品干瓢造りから撤退の予感

 注1:弊ブログ2013年06月27日 注2:弊ブログ2013年07月23日 注3:弊ブログ2013年07月22日
 注4:弊ブログ2013年07月24日25日08月05日07日 注5:弊ブログ2013年07月14日 注6:弊ブログ2013年07月12日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1・写真2;2015年04月25日 写真3・写真4;同月18日 撮影地:栃木県下野市








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする