おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに なさってんですか163  草取ってる

2015年04月27日 00時00分00秒 | 農業

写真1 ビール麦の先、ネギ畑にMさん。麦は、かつて冬作物の代表


写真2 ネギ畑で作業のMさん


写真3 ネギ畝を跨ぎ、雑草をとるMさん。横に畑の境界木、ウツギ
     かつて畑を分けたウツギ、今畑のど真ん中。そのわけ、ウツギのみぞ知る



写真4 Mさんが取った雑草、軽4輪トラックの上

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 04月02日、ネギ畑でビニールトンネルを解体していたMさん(72歳・注1)
 本日18日、ビール麦の向こう、同じネギ畑で作業中(写真1・写真2)
 
 ネギ畝を跨いで草を取り、竹籠に入れるMさん(写真3)
 こんちわー、なに、なさってんですかー、と大声をかける
 草を取りながら筆者の方へ、Mさん

 次のように教えてくださる
  草が増えないうちに取ってる
  丈がまだ低いネギなので除草剤をふれない、ふると負ける

  今後、ツチアゲを3回行なう、白い茎・白ネギを作るために
  ネギ丈の伸びに従い作土を寄せあげる
  そのたびに施肥、“ネギは肥料を食う”
 
  草取り中の畑は借地
  借地料は1反当たり5千円払っていると思う
  経営を譲ったのではっきりした額を知らない
  耕作放棄地の草刈りを請け負う農家がある
  請負料は年4回で4万円と聞く

  Mさんが暮らす集落は現在150世帯ほど
  かつては60~70世帯、多くは農家
  マチノテイ、すなわちマチに勤める分家や他所からの移住世帯が増えた

  Mさんの青年時代、すべての農家でユウガオを栽培して干瓢を造った
  今年、ユウガオ・干瓢農家は1戸
  現在、農業で食べているのは5戸
   干瓢+イチゴ+水稲 1戸
   イチゴ+水稲 2戸
   ホウレンソウ+水稲 1戸
   ネギ+水稲 1戸(Mさん宅)
 住宅地化、都市化もあり“農家らしい農家”は激減

 注1:弊ブログ2015年04月09日。当地ではビニールトンネルの湾曲樹脂支柱をメハジキと呼ぶ
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2015年04月18日 撮影地:栃木県下野市

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