ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

最近・・・

2008-05-06 | 0~1歳
 最近アリエスは脚をちょこっと上げておしっこをするようになった。ところが、いわゆるオス犬の排泄光景とは少し違い、前方内側に引くように、つまり人間で言えば非常に女の子的仕種なのだ。普通外側に広げてするものだと思うが、彼のは「あらちょっと失礼するわ」みたいな感じだ。もしかしてアリエスって・・・いや、これから「method」が変化するのか?思わずじいっと見てしまう。失敬。

 夜は今まで私が2階へ上がるとすぐについてきていたが、このところ時間差攻撃をするようになった。寝やすいところ(たぶん涼しい場所?)を自分で選んでひと寝入りしてからトイレ、それからあくびしながら上がってくる。はじめは頭をつき合わせて合宿状態で寝ていたのに、ほんとに進歩したなぁ。

 歯磨きに続き、肉球のケアを始めてみた。毎日オレンジエックスで拭いているが、アスファルトを歩くせいか少しざらついていた。アロエエキス入りという透明ジェルを塗ってみると、2日ほどで効果を実感。ケアグッズも色々ある。すごいねぇ。ぱんぱんに盛り上がった肉球は、まるで黒豆をくっつけているみたいだ。

 肉球周囲毛もだいぶ伸びてきたのでカット。赤ちゃん用の爪切りを買わなきゃと騒いでいたら、アリ子母が私のおさがりを出してきた。へえ、これで切ってたんだ。まさかアリエスの「肉毛」カットばさみになるなんてね。

おいしいね!

2008-05-05 | 0~1歳
 アリ子母はアリエスのフードによく鶏肉やレバーのトッピングを施す。フードだけでは食べないからというわけではなく、元来おいしいものをたくさん食べさせたい性質なのだ。アリエスの場合は栄養バランスを検討し、全部手作りではなくフードに付け加える形態を選んでいる。私は彼の余分にあやかれるので、トッピング大賛成!

 これから夏に向け、肌を強くし蚊やダニがつきにくい体を目指そうとニンニクを導入。生を薄く細かくスライスして恐る恐る混ぜてみると、喜んで食べる。サーモンオイルも肌強化効果があるそうだ。

 トリーツは色々お試し中。落ち着いてきたら私も簡易燻製(?)にチャレンジしたいが、今のところ市販の品が物珍しくかわるがわる食べさせてみる。大フィーバーするのは鮭の皮を硬く干してロールしたもの。しかし匂いとウロコがすごいので、掃除は必須。アリエスはいたくお気に召したものは、私達に背を向けてかじる。・・・取らないって。それにしても、おもちゃもそうだがかじるトリーツももたない。私達にとって「比較的長持ちします」は10分、「長く噛めます」は1時間を意味する。
 手から食べさせてもらう時には、彼は対象物をそっと噛む。噛むというより前歯ではさみ取っている。バクッと口を開けるのでガブガブッといくかと思いきや、そろりと歯を下ろすのだ。指を噛まないような配慮に見えて仕方がない。うっとりしてるだけか?

 口を開けて歯をチェックしてみると、トリーツのカスが付着しているのを発見。まったく忘れていた歯磨きにトライ。犬用練り歯磨きはおいしいらしく、指や歯ブラシをものともせず「もっとやろうよ!」と期待の眼差し。しめしめ。

 時々彼はアリ子母のところへ私のスリッパを貢物として、食事のお礼参りにゆく。そしておもむろに仰向けになり、クネクネとワニダンスをして感謝の意を表する。なんだそれ。ワニエス。

 食事以外のおもしろい仕種。

 庭でたわしキャッチ(なぜかっこいいボールじゃダメなのか)競争をしていても、落ちている木の枝が気になる彼。一応たわしをくわえるのだが、急いで離し枝に持ち替える。そこへ私の足が近づいてくると、慌てふためいてたわしにスイッチ。でもやっぱり枝・・・昔よく遊んだチェーリングに似ている。懐かしい・・・。しかし、二兎を追う「兎」一兎をも得ず。

 妙な音を聴くと左右に小首をかしげ続ける。橋幸夫だ。ワニ幸夫。
 

子育てって

2008-05-04 | 0~1歳
 アリエスが吠えることで、アリ子母と「育てる」ということについてよく話すようになった。これまでも家族の中である程度のコンセンサスを持っていたが、壁にぶつかると語り合う機会も増える。

 アリ子母は、あちこちに揺れる私を見ながら自分の子育てを思い出すようだ。迷いぶつかりながら進む道。正解はどこにもなく、いやたくさんあり、しかし将来に明確な答えが出るであろう問題。
 これまで、できなかったことも短時間で克服し順調に成長してきたアリエスを逆に心配していたらしい。いやーうまくいかないことがあってよかった、と。確かにその通りだ。年齢にそぐわない理解力と考える力、自制心を持った彼。過剰な期待はまちがっている。困難があったほうが、あとで成長できるものよ。・・・そうか、そうだよね。

 普段はアリエスと私だけで散歩をするが、今朝はアリ子母が付き合ってくれた。アリエスの吠えは明らかによく分からない外界への不安と緊張に思える。そこで家の中と同じように話し声が聞こえている状況を作ったらどうだろうか。そういう趣旨だ。それから普通に歩くのは、彼にはのろすぎるのではないか?私が小走りなら、彼は決して前に出ることなくついてくるのだから。
 のんびり話しながら歩いては時折私と一緒に走る。そして歩いてくるアリ子母のところまで引き返す。それを繰り返した今日は、運動量も増え吠えることもほとんどなく帰ってくることができた。午後にも車で出かけ、広い道で散策を楽しめた。吠えるのを我慢できた彼は、心なしか少しお兄ちゃんに見え、ちょっとだけ自信を持ったようにも見えた。

 失敗しても怒っても、すぐに次へ。やり直せることは失敗とは呼ばない。アリエスを赦しふがいない自分を赦し、頭を垂れずに進むのだ。アリエスを守り導くことは24時間365日休みのない私の仕事。犬の群れではリーダーたるもの、そうやって毅然としているのだろう。気づいてみれば、結局はアリエスが私を育て日々の姿勢を変えてゆく。この子は天佑というものなのだろう、本当に。理解できない状況にあっても不安を補って余りある信頼を寄せられるよう、少しずつでも努力していきたいと思う。けれど悲壮感はなく、振り返ってそれも楽しかったなと思えると分かっている自分がいる。何より今が充実していると感じるからかな。

 早朝の藤棚、午後はやぐるま草の道。花のゴールデンウィーク。

 

兄弟辞典

2008-05-04 | 0~1歳
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/a2/07a3f96767ac44c578e4b570c095e46e.jpg

 アリエス達のお父さんは春日部のクリームくん、お母さんは福岡のいろはさん。ブリーダーさんによると、クリームくんはシェパードらしい低い歩様が魅力とのこと。いろはさんはまさにオオカミといった美貌と大きな耳、これらは犬舎の誇りとも言えそうだ。アリエスの検討をしている時、犬舎のHPやオーナーさん達のブログなどから、ある程度の「人物関係図」を調べた。これを眺めるとブリーダーさんの苦労のあとがよく分かるし、ブリーディングの上で意図している理想が垣間見えてとても興味深かった。わが子が決まると、あっという間に放り出したけれど。

 さて、唯一の男兄弟テーオくん。噂によれば心優しき紳士だ。あくまでも白く、立ち姿の気品などは惚れ惚れする。どこから見ても男前です。けれどお腹丸出しの寝姿はアリエスにそっくりの3枚目風で、・・・ということは「イケメンで話もおもしろいモテ男くん」ということかな。

 我らがツナデ姫。つぶらな瞳に秒殺されます。先住のアニーお姉さんとの美人姉妹。年頃になったら、かぐや姫状態でパパさんは悩むのでしょうね。こんなにかわいい顔をして、彼女は海も池もすでにへっちゃらなバリキャリ。最近は食欲が出て、毛並に磨きをかけているみたいです。

 かわいい兄弟達と一緒に年月を重ねていけることは、心強くうれしいものだ。これもアリエスがくれた大切な交流。

 

 

運命論者?

2008-05-03 | 0~1歳
 アリエスを迎えるまで、3年ほどの時間を費やした。「犬と一緒に暮らしたいな」と思い始めてから条件を整えるまで、そしてこのお母さんの子を譲って頂けたら、と思い定めるまで。

 アリ男は少年時代を白い柴犬シロと共に過ごし、彼による精神的支えが大きな影響を与えた。その思い出は大切な大切な宝物だと、折に触れ感じることができる。シロはアリ男の心のずいぶん中心に近いところに、今も生きている。
 私の家には昔大きなジャーマンシェパードのボビーがいた。まるで子牛のように見え、警察犬訓練所を卒業した。しかし屋外におり、その頃まだ犬を恐れていたアリ子母もお勝手口から鍋だけ差し出す日々。アリ子父は仕事。私達はボビーに、家族として充分に寄り添えなかったのではないか。そんな悔恨を胸に過ぎてきた。
 
 「白いのがいいなぁ」「シェパードはどう」・・・みんなの希望を満たす犬種などいないと思っていたが、ある日「白いシェパード」を発見する。いるんだ、すごいね、すごいね!そして詳細情報の収集と紆余曲折の末、犬舎への見学に至る。アリ子母の幼少時咬傷トラウマはきれいさっぱり払拭され、貴婦人のような容貌と控えめな性格のお母さん犬に出会う。私達の訪問時にちょうど妊娠中であった彼女が、アリエスを出産してくれた。

 兄弟姉妹は全部で6頭。男子2、女子4だ。お母さんのお腹の大きさからは9頭ほどと推測されていただけに、1頭ずつの体は大きかった。ブリーダーさんが話されるような、「写真だけでこの子だ!という出会い」なんてないだろうな、やっぱり見に行かなくちゃ。・・・と考えていたのに、アップされた画像を見てみると「この子、この子だ」という思いが湧き上がってくる。自分にしては意外なことだった。けれど予約の順番は男の子のうち4番目だ。その時はまるでシャーマン状態で何をしていても、それこそ夜トイレに起きても、「あの子がうちに来てくれるように」と祈り倒した。夢にまで見た。だいぶ時間が経ち、やっぱりだめだ・・・と失望しかけた頃、電話が鳴ったのだ。
 アリエスにシロやボビーの投影をする危険があったが、そんな心配も無用だった。彼は彼、輝くばかりの率直な生命力と個性。
 
 このブログにコメントをくださる兄弟犬のパパさんママさん達、それに犬達とハッピーライフを送っている人々はきっと、同じ思いの中わが子と出会ってきたのだと確信する。こればかりはやっぱり運命なのではないだろうか。みんな行くべきところへ行く。これからもどうか、幸せであるように。

 明日は頂いた画像で兄弟姉妹の紹介を。