ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

11月25日~12月16日 つづき

2019-02-18 | 11~12歳
回復(2)
並行してリハビリを始めようかと、獣医さんに往診してもらった。体を起こしたりすることで、お腹も動き静脈やリンパの流れも良くなる。脳にも適度な刺激をあたえ、気分もかわる。念入りに診察して、先生が「本当に驚きました!」と許可をくれたので、ひと安心した。1-2日で急速に悪くなった時点で、先生は正直難しいと思っていたとのこと。アリエスの底力と看護の勝利ですねと言ってくれた。お世話になりっぱなしの先生に、心から頭を下げたのだった。それから関節可動域運動に加えて、1日1回、数秒でもハーネスで補助して座位を取るリハビリを開始した。
けいれんのコントロールに時間がかかったために、必要十分な体位交換による除圧ができず、褥瘡が1か所できた。肘タコやおもつかぶれのケアも含め、1日最低2回は洗浄と処置をするようにした。

連休が終わってからは当然仕事に行っていたが、以前から勤務を調整していたので何とか急性期を乗り切れた。それからは食事とリハビリのほかに、少し動き出すようになって排泄の問題が出てきたので、衛生面の強化に取り組んだ。自分でちょっとずつ場所を移動していたり、帰宅してみるとおしっこでびしょ濡れになっていたり、頭がはっきりしてきただけに、思うにまかせぬアリエスが不憫でならなかった。動物としての最低限の誇りを守ってやれていない気がして悔しくて仕方がなく、自分に腹が立っていたのもこのころ。

防水カーペットやおむつの導入で、そんなおしっこ闘争も解決する。別の機会に書こうと思うが、おむつの使い方を教わって不在時のみ使用するようにした。いろいろな物品や道具の、製品選びも装着も位置取りも、ひとつひとつアリエスと一緒に上達した。アリエスが気持ちよさそうにしたり、うまいタイミングでなにかしてやれた時は、本当に幸せだった。小さくても毎日喜びを積み上げて、どんなに長い看護生活になっても平気な思いだった。

決して止まってはならない。流れの妨げになるような不注意をおかしてはならない。楽しくも緊張した日々。朝の光に号泣することもなくなり、かわりに出勤前の清拭や傷の洗浄、マッサージと体位交換などで忙しく過ごした。12月14日、アリエスは11歳を迎えることができた。


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