今日の考え事〈applemint1104〉

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NHKスペシャル「シリーズ人生100年を生きる命の終わりと向き合う」第二回の感想

2018-11-27 11:30:32 | テレビ

「人生100年時代を生きる」シリーズです。1回目を書いたからついでに2回目の方も見てみました。
今回とてもすっきりしたまとめ方でした。
今の医療技術がかなり進んでいるので、終末期の高齢者も生かし続けることが出来るようになりました。
人工呼吸器、胃ろう、透析などによって。
その結果、高齢者は命があると言うだけの生をどこまでも生き続けることになってしまいます。
果たしてそれが本人の望んだ生き方なのか?

終末期を迎えた高齢者を家で看取ると決心した家族が多くやりがちなのは、高齢者の容態が変わった時に慌てて救急車を呼んでしまうことです。
もし呼んでしまうと救命治療が施され、そのまま延命医療へ移行してしまうのです。これは知りませんでした。
その結果、本人は線に繋がれて生き続けなければなりません。
勿論、回復する場合もあるかもしれません。が、それは非常にまれな場合だけです。
延命治療は家族にとっても不幸である場合が多いようです。

昔の人は、体が弱ってくると奥の部屋で寝かされ、段々食事も取れなくなるとかかりつけの医者から貰った薬を飲んで
自然に火が消えるのを待つといった感じでした。
いよいよ悪くなった時に医者に来てもらい、最後の診断をしてもらいます。大げさな治療はされないのです。

近い将来、認知症の人が700万人になるそうです。それらの人が皆終末医療で生き続けたら‥
家族の負担と医療費の負担は国全体で計り知れません。
何より本人の負担が大きいのです。

今医療界で高齢者と家族たちに進めているのは、
「終末期にどこまで延命措置を望むか」
「どういう終わり方が自分らしいのか」
元気な内に話し合って本人の意志を確かめておくことだそうです。

元気な内は、家族の間でもなかなかそういう話題を語り合いにくいです。が、人生の集大成をサポートすると考えれば‥
ここは一つ気持ちを切り換えて、話をしなくてはなりません。
見ていて、覚悟が必要だと感じました。

平和で安全な世の中。でも常に人の生き死にはあります。
事故や災害が起これば、どこでも誰でも命の危機にさらされる可能性があります。
急激に増える高齢者だけの問題ではなく、私たち共通の問題でもあるのだなと思いました。

 



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