今日の考え事〈applemint1104〉

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NHKスペシャル「東京リボーン第2集・巨大地下迷宮」の感想

2019-02-12 12:25:49 | テレビ

今回はいつにも増して見応えがありました。始めから終わりまで知らない事だらけ。
このような報道をもっと政府はやるべきだし、国民が知るべきだと思いました。

まず東京都が日本の都市機能を一点集中させてるが故に、東京が過密化していますが、その機能が地下で巨大化しているそうです。
13の地下鉄が走りライフラインが走り、それがもうこんがらがっている。その上に次々と新しいビルが出来て新駅が作られようとしています。
東京地下に走るケーブルや路線を合わせたら地球3周分だとか。東京は世界一の過密集積地だそうです。

番組は、新しい駅を作る地下工事の現場を追っています。
ビルとビルの間の地下通路。それは誰も把握出来ないほど広く長くなっていて増殖中だそう。
地下通路の下に地下鉄を作っていますが混み合っているのでその下に新しい地下トンネルを作っています。

地下トンネルを掘り進むのが巨大なシールドマシンです。掘削機械なのですが、超巨大なものは直径16メートルだそう。
この活躍によって今まで多くの地下鉄工事が出来ていました。
が今回の現場で使われていたのはコンパクトな3mのシールドマシンです。障害物が多いため、コンパクトな機械でないと掘ることが出来なくなっているとか。
しかも地下25mは軟弱地盤で、水分が多く豆腐のようだと例えられました。繊細な操作作業です。
驚いたのはそれら掘り終わった巨大マシンがそのまま地下に埋められ眠っていることです。
地下に上げるのは経費がかかるのでそのまま埋め立ててしまうそうです。
悲しいですね‥東京にはそうやって埋められたシールドマシンが千個もあるそうです。
この話はなぜか心に染みました。

また、虎ノ門ヒルズ駅という駅が2020年に完成しますが、その工事は困難を極めているそうです。
地下には古くなったインフラの線が現れ、コンクリートの塊など障害物が行く手を阻みます。下水管から漏れ出した汚水の悪臭に耐えながら、泥を掻き出しては運ぶという過酷な作業が深夜行われています。

そこまでして何で新駅を?と思ったら、これは不動産会社のプロジェクトで、人の流れを変えるというのを狙っているのだそうです。
何だ、商売か~。利益のために、駅を作り、過酷を極める工事をさせるわけですね。
そういうもんなのか?それでいいのか?腑に落ちない感じがします。(でもそれが資本主義なんだろうな)

しかし後半になって、東京の地下に別の顔が見えてきました。
なんと、防災の役割です。3.11の経験を課題に、地下空間を災害の避難場所に作りかえる工事が進んでいるのです。
東京駅の地下広場に5千人、渋谷の地下広場で1万人を収容できる空間を建設中なのです。
東日本大震災の時仙台駅の天井が崩落したことの反省から、天井は震度7に耐えられる鉄骨を渡しています。
更に、洪水が起きた時の雨水を溜める貯水槽の役を果たす空間も作られています。暗渠ですね。

このように、東京一点集中の弊害をわきまえた上で、災害にも耐えられる次時代への建設が今進んでいるのです。
これはすごい!
何故こういう事を政府で広報しないのか?せっかく巨大設備が出来てもその存在と使い方を知らなければ意味が無いでしょう。
もりかけ問題に途方もない時間を費やしてないで、こういう明るいニュースもマスコミは報道すべきでしょう。

地下で働いている過酷な男たちの仕事には恐れ入りました。このような人達がいるから世界最大の都市機能を備えた集積地が成り立っているのでしょう。
なんかありきたりの感想になってしまいました‥
次は海底トンネルの話だそうです。東京リボーン3回目は11月だそうです。取材に時間がかかるのでしょう、大分先ですね。



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