今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「ドクターX」スペシャルの感想

2016-07-04 10:23:52 | ドラマ
途中寝てしまって熟睡、気づいた時には12時という最悪な事態でしたが、幸運にも録画を録っていました。
深夜見直しますと、いやーなかなかよく出来たドラマではありませんか。
舞台は金沢なのですね、(途中まで戸塚だと思ってた)
 
やや定型化した筋書きですが、今回は捻ってきました。変化球です。
大物だけどあくどくて、相当な腕を持っているのに今は外科手術をやらない。得体の知れない男、ビートたけし演じる黒須病院長。
そんな裏の顔を持った男にスカウトされて病院に赴き、今まで通りの流儀を貫き通そうとする大門未知子。
しかしそこは創薬の研究開発の拠点だそう。
「外科手術は野蛮な治療法、内科的治療で全ては収まる」という考えの病院長に未知子はたじたじです。
確かにかかる経費を考えたら、少ない費用で多くの患者が助かるのは内科的治療、投薬による治療なのです。
しかも、大門の派遣元の晶さんは、病院に手術代金をふっかけて来ます。
1千万が2千万、そして1億とか…
これは真っ向からの対決です。
 
きれいで颯爽とした米倉。スタイルもよく美人で(への字口が気になるけど)今風のしゃれたファッションがよく似合う。
でも40なのでしょ?もう若くないし。
何を言われてもぶーたれて「いたしません」とか「私失敗しないので」とか、会議(カンファレンス?)の場でも脚を組み前をはだけで、大人げない。横柄です。
食べ物屋ではしゃぐ姿との落差が大きくて、げんなりです。
にしても、確かにこの容姿はダントツだわ、と脇役と比較して感心しきりでした。
 
羽生くんを思わせるスケート選手が大門の手術を待ちわびていたのに、突如として暴漢に襲われて右手を骨折してしまう大門。それもどうやら黒須のしかけた罠だったよう。
もう暫く手術は出来ません。手に保険掛けておけばよかったのに…
しかし間一髪で救ってくれた男がいました。なんと、優香と結婚したばかりのあの青木さん演じるマタギです。
 
いつも脇役で見慣れているのに、今回はどんぴしゃの適役でした。
彼は全てを知った上で、山の中の家に居候させてくれたのです。(そんな都合の良い偶然あるかい)
まぁでも彼の存在感は素晴らしく、見ていて全てを受け入れられました。

一月経ち、彼は無理矢理大門を病院へ連れ戻します。
何故そこまで知っていた?そしてなぜあの晩に彼はあの場所に居合わせたの?
勝手な妄想で失礼しますが、私は彼は大門の隠れたストーカーだったのでは…と思いました。
(勿論半分冗談ですが)
 

右手の回復への不安を拭って大門は手術に向かいます。がそう簡単には成功させるものかという…
手術は時間が足りなくなり絶体絶命に。
その時、病院長が鶴の一声をかけ、危機から脱出したのです。
偽羽生君の手術は大成功し、鮮やかな4回転半の演技を披露しました。
そしておまけ付きが…
黒須が手術をやらなくなったのは、右手の手術失敗があったからだそうです。
大門は「私がやりましょうか?」と声をかけるのですが…
この時のたけしはまんざらでもなそさう。米倉との親密さにドキドキしてる風にも見えました。
 
ちょっと難を言わせて貰えば、この中のシーンで、たけしと橋爪さん、岸部さんが会食してる時に、私はこれがどうしてもドラマに見えなくて、トーク番組に見えたのです。
つまり、みなテレビに出過ぎていて、見飽きてるんですよね。うーんこれは問題だ…。
他の人はどう感じたんでしょうか?
また、たけしの喋りが不明瞭で、セリフが伝わってきませんでしたよね。
ドラマの命はセリフだと改めて思いました。「聞きづらい」と思わせちゃいけないでしょ。
脚本家が知恵を絞って考えたセリフなのに。
 
まぁしかし2時間、楽しめました。
黒須の大門に放った言葉、「神になったつもりか?このアマ!」これが心に残りました。
プロ中のプロになんてことを。
あれはたけしのアドリブだったんではないでしょうか。どうでしょう。