杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

エディット・ピアフ 愛の讃歌

2008年07月07日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2007年9月29日公開 フランス=チェコ=イギリス 140分

1915年にパリのベルヴィルで生まれたエディット(マリオン・コティヤール)は幼くして両親と生き別れ、祖母が営む娼館に身を寄せる。一度は失明したものの奇跡的に回復し、後に大道芸人の父に引き取られ、日銭を稼ぐためにストリートで歌っているところを、名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレに認められ、その歌声から“ピアフ(雀)”と名づけられる。やがて世界的なスター歌手となった彼女は生涯最愛の恋人マルセルと出会うのだった…。

低く力強くしゃがれたユニークな声を持ち、40代なのに老婆のように背中が曲がったピアフを、マリオン・コティヤールが絶妙に演じています。我儘で愛に貪欲なピアフですが、周囲にもまた愛されていたことが映画を通して伝わってきます。

ただ、個人的に彼女を好きかと言われたら私はダメだな(^^;
薬漬け、酒漬けになる心身の苦労はあっただろうと思っても、彼女の行動を肯定し受け入れる気持ちには最後までなれませんでした。それは、ピアフが置かれていた環境や状況が決して私には理解し想像できるものではないことも関係していると思います。

けれども、ピアフが今なお名声を得る歌い手であるということは、彼女自身の生き様があったればこそだということは、ラストの歌に象徴されていると思います。

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