杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

タロットカード殺人事件

2007年11月21日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2007年10月27日公開

公開から三週間以上経って、劇場も小さいスクリーンでしたが、軽妙なテンポの良さと、漫才のようなアレンとスカーレットの掛け合いが楽しい作品でした。


夏休みを利用してロンドンの友人宅に滞在中のアメリカ人学生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、マジック・ショーの助手に選ばれた際に敏腕新聞記者ストロンベルの幽霊に遭遇し、連続殺人事件の犯人が青年貴族ピーター・ライモン(ヒュー・ジャックマン)だという特ダネを明かされる。ジャーナリスト志望のサンドラはスクープをものにしようと、三流マジシャンのスプレンディーニことシド(ウディ・アレン)と組んで上流階級のピーターに近づくのだが、逆に恋に堕ちてしまう。

映画雑誌にはウディはスカーレットに首ったけと書かれているけれど、『マッチポイント』に続くロンドン・シリーズ第2弾の本作も彼女がヒロイン。アレン自らがマジシャン役で出演し、二人のやり取りが笑えます。

サンドラは意気込んで取材に行って、酔わされてベッドインしちゃっても後悔しないし めげない女子学生。幽霊からピーターが犯人と聞かされ、マジシャンのシドを強引に巻き込んで探偵の真似事を始めたのに、自ら恋に落ちてしまう。そりゃ~いかにも英国貴族な優雅さを持ち、とびきりのハンサムですから、仕方ないか(笑)ヒューがとにかく素敵でした。

そもそもこの幽霊、死出の旅(何故か船上)でピーターの秘書からこの特ダネを聞いて、記者魂の未練たらたらで死神の目を盗んで現世に出てきてジャーナリスト志望のサンドラに目をつけるんですね。以来、ちょこちょこと現れては助言をしていくというちょっと変わった展開が面白いの。

イケメン貴族のピーターともすぐにベッドインしちゃって、彼の無実を信じちゃうサンドラがおバカだけど可愛い。それを懸念し忠告するシドはお父さんのような役回りです。

シドとサンドラはユダヤ系アメリカ人という設定。話の中にも宗教やユダヤ人であることを誇りにしているようなセリフがポンポンと飛び出すのも、他のハリウッド映画とちょっと違う点かな。

豪華なピーターのアパートや実家の館の英国式庭園がお洒落~。
シドの乗る車(ベンツのスマートカーなんだって)が可愛いです。
この車種、丁度数日前、実際に目にしたばかりで個人的にタイムリーです。

話の筋は、多少の矛盾点はあるけれど、ラストで綺麗にまとめられてます。
ただ、特にタロットカードに拘る必然性はなかったかなぁ。トランプでもチェスの駒でも何でもいいじゃん(^^;

ピーターに近づくために溺れる演技をしたサンドラ、さて実際の泳ぎの腕は・・・綺麗なオチになってました。意外とツメが甘いピーター(笑)というか、女好きのマザコンだったのね。

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