杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ALWAYS続・三丁目の夕日

2007年11月07日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2007年11月3日公開 

昭和34年春。黙って去っていったヒロミを忘れられない芥川(吉岡秀隆)は、再び連れ戻しにやってきた川渕(小日向文世)に、人並みの暮らしをさせることを条件に淳之介(須賀健太)との暮らしを認めてもらう。だが、淳之介に生活の苦労をさせていたことに気付き、安定した生活とヒロミ(小雪)のため、再び“芥川賞受賞”の夢に向かい、純文学の執筆を始めた。一方、鈴木オートでは、六子(堀北真希)も一人前になってきて、仕事も順調。そんなある日鈴木家に新しい家族が加わって・・・

2005年11月公開作の続編。
この作品においては「二匹目のドジョウ」は存在したって感じ
東京オリンピックの開催が決定し、日本が高度成長時代に足を踏み入れることになる昭和34年、高速が架かる前の日本橋を最新のVFXで甦らせていることが話題になっているけれど、他にも「こだま号」や「羽田空港」完成した「東京タワー」「ローラー式脱水洗濯機」など、懐かしい映像に目を奪われました。

鈴木オートの父ちゃん(堤真一)は相変わらず短気でおっちょこちょい。母さん(薬師丸ひろ子)の陽だまりのようなふんわりした温かい笑顔に癒され、淳之介の健気さに涙を誘われ、二時間半があっという間でした。

茶川さんの生活臭あふれる服装は前作では毛玉だらけのセーターに象徴されていましたが、今回は薄汚れたワイシャツ、かな彼のボサボサに膨らんだ頭を見てると、散髪してやりたい虫が騒ぎます 今回は彼の芥川賞騒動を中心に描かれていますが、候補作「踊り子」だもんな。でも感動もののストーリーでした

タバコ屋のおばちゃん(もたいまさこ)やアクマ(宅間)医師も健在。
笑いの中に、戦争で喪った人や思い出のエピソード(鈴木オートの夫婦にも色々あったのねぇ)がさり気なく描かれているのも、この時代の裏にひっそりとあった悲しみを伝えていて良かったです。

この映画がほろ苦く胸を打つのは、今は殆ど見られなくなってしまった近隣の助け合いや人間関係の濃さへの郷愁なのでしょうか。

シネコンはレディースデーの割りに男性も多く、年齢層としては中高年が主流だったかな。映画関連商品にガシャポンの「三丁目の夕日ストラップ」と「ピンバッジ」が出ていました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする