歌舞伎の名だたる俳優さんたちが年に一度やっている俳優祭ってえのがあるんですって。
その俳優祭で、1989年は、なんと「ベルサイユのばら」のパロディをやっているの!
先日ニコニコ動画をフラフラしてて「ベルばら パロ」っていうのを発見。
パロ好きなワタクシが暖簾をくぐってみましたら。。。
すごい顔ぶれでヅカ版「ベルばら」をパロッているの。
これが超爆笑もの。
この俳優祭って、忙しい皆さんが、ほぼぶっつけ本番でやっているものらしく
セリフは忘れちゃってるわ、
思いつきでどんどん話がふくらんじゃってるわで
すごいの!
フェルゼン役の澤村宗十郎は体型が超悪く、コメントで書かれているように
「パタリロ」状態。
フェルゼンって言えばですよ、マリー・アントアネットに愛され、オスカルにも愛される、世紀の美男子だったはず。
それがチンチクリンの爺様がやるから受ける。
頻繁にセリフを忘れ、横にいる共演者に脚本を読んでもらったりしてる。
面白すぎやろ!
マリー・アントアネット役は中村雀右衛門
当時すでにかなりの高齢で、階段を下りるのもちょっとヨタっていたが、さすがに驚異のなで肩で
立派に女に見える。
オスカルを助ける幼馴染のアンドレは
右近さん。
この人がまた似あわないのよ、おしゃれな軍服が。
登場したとき
「やっと出番が来た、この俳優祭の役作りのために5キロも減量した。なのに、いまだチビデブだ」
とか言っちゃうの。
たびたびヅラがずれるのも受ける!
しかも、恋仲のオスカルよりチビだし~
ヒロイン(ヒーロー)、オスカルに
福助さん。
この方、すごいヅカファンらしく、ノリノリ。
も~~オスカルをやりたくて、やってみたくて、ついに念願叶ったって感じ。
カツラと衣装を自前で作ったらしいの。
演技も結構真剣。てか、この人しか真剣にやっていないのが、また受ける。
アンドレとの会話の最中、ふたりが急にだまったと思ったら
「アンドレ、君のセリフだ」
当時まだ勘三郎さんが存命中で、カンクルー候夫人なんていう役を楽しそうに演じていらっしゃるのだが
福助オスカルがその勘三郎カンクルー候夫人に向かって
「姉(勘三郎妻)に知られるとまずいようなことを私はたくさん知っているぞ」
とセリフをぶつけるのも受けるの~
芸のない三流芸能人のパロディはただやかましいだけだが
こういうすごい人たちの文化祭的なノリのパロディはほんと面白い。
ブイエ将軍は、なぜか全編歌舞伎調のセリフ回しだし、
バスティーユの戦闘シーンでのダンス、みんな全然足が上がっていないし、
かわいい設定のはずのロザリーは超ブスだし、
歌舞伎座のお客さんも笑い過ぎで最後疲れたんじゃないだろうかね~
恥ずかしくなるんだもん、こちらがさ。
まーた選りによってベルバラかい。
でも、これ見てみたいかも。
今年から歌舞伎ファンなんだ、あたし♪
過去の俳優祭なんかの記事を拾い読みしてると、これ見たかったなぁってのが、いーっぱいあるの!!!
因みにあたし初代辰之助のファンになってるの。
残念なことにはとっくにお亡くなりになってるんだけど。
あー東京さ行きてぇ~。
映像ライブラリーで全部拝見したいっ
古い建物独特の香りがして、良かったな~
このパロディは、芸達者さんたちが好き放題やっていて、
面白いよ。
NHKで中継されたものらしく、随所随所で局アナの超
冷静なナレーションが入って、それがまたいいんだよね。
よく噴出さなかったって感じ。
ニコニコ動画で見てみてね。