シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

「盲獣」

2013-09-03 11:09:51 | Weblog

以前夜中にyoutubeを徘徊してて、とんでもな映画と出会ったと書きましたが、

それがこれ

江戸川乱歩原作の「盲獣」

緑魔子扮するモデルの女性が疲れて自室にマッサージ師を呼ぶんだけど

やって来たのが船越英二扮する全盲のアンマさん。(ほんとは彫刻家らしい)

彼はずっと前からこの女性に憧れていて、部屋に呼ばれてチャンス到来!ってなもんで彼女を拉致。

自分のアトリエに連れ込み、彼女の彫刻を作ろうとする。

登場人物は船越さんと緑さんと、船越の母親を演じる千石規子さんの3名のみ。

ず~~~~っと暗いアトリエ中心の展開。

なんせ、船越さんは全盲なもんで、暗くても平気。

視覚なんかより、はるかに素晴らしい触角の世界があるじゃないか!ってなもんで。

拉致された緑さんは、精神が破綻してきて、そんな世界もいいじゃないかってなっちゃう。

逃げたくても逃げられないと感覚狂っちゃうよね。

ラストはすんごい!

触覚をどんどん感じたい緑さんは、船越さんに苦痛という刺激を要求。

腕を切り落とさせて「イタイ!イタイ!でも気持ちいい!」ときたもんで。

腕に刃物をあてるシーンはあったけど

さすがに直接切っていく描写はなく、

床にぼとって落ちる腕もいかにもマネキンのそれだったけど、

なんかさ~~

滅入るっす。

船越さんといえば

「母さん」ってにニコニコしながら、

おリョウさんのお店で精神的浮気を楽しむかわいい小市民的なイメージが強かったので、

こげなドロドロアクの強いキャラを演じていらしたことにクリビツ。

でもさ、こういう作品って

妄想は妄想、ドラマはドラマって観るのはいいけど

「そうか、オンナはどんなに嫌がっても、最後には服従して、監禁される快楽に溺れるんだ!」

と錯覚するドアホが観るとホント危険だな。

夜中にこんな作品を見て、マジでドンヨリしちゃいました。

 

 


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