シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

こういうやつ、いるっていう不快感マックス

2019-07-02 14:14:26 | Weblog

昨日は家で仕事しながら「フォーリング・ダウン」を鑑賞。
ながら見なので、レビューもいい加減で勘弁してね。

1993年に公開ってことは、もう四半世紀前の映画になるのね。
でも、今の日本ってこういうやつ、いるいるって感じました。

嫁に逃げられ、子供にも会えない。
仕事もうまくいかず、解雇される。
そんな主人公。おそらく(異常なまでに)几帳面で、頭も悪くないんだろう。
でも、端々に見えるのは、
「俺は間違っていない。悪いのは全部まわりだ」
っていうとてつもない身勝手な人間性。

家族との思い出のビデオでも、それが顕著で、買ってあげた木馬に娘が乗らないことが気に入らず、グイグイ無理強いする場面がある。

嫁が「やめてくれ」と言っても、全く意に介さない。

この男はもともとそうしたコミュニケーション能力がゼロに近いのか。あるいはどんどん転がり落ちる人生の悪循環の中で形成され強化されたキャラなのかは不明。
完全なメンヘラなのか、はっきりとは描かれていないけど、近いものがあるかもしれない。

この映画、見ていて不快になることはあっても、この男への同情心というか、少しでも哀れに感じられる部分がなく・・

なので画像を検索して貼る気にもなりません。

こうしたことを描くのは「アメリカの病巣をえぐっている」とか「不条理なことがリアルに起きそうな昨今」っていうことを伝えているとは思うけどね。

でも、こういう類の感覚の人間に残酷に命を奪われている人達がいることを思うと、ますますもっていやな気持ちになる。
不快感マックスな映画であった。。。