昨日劇場出撃した「イミテーション・ゲーム」
公開初週で国内興行収入8位だったから、絶対に空いてんべ~と思って行ったら、連休っていうこともあったのか80%くらいは席が埋まっていました。
でもね、こういう素晴らしい作品を劇場で見る人が多いのはいいことだと思うな~。
決してハッピーエンディングとは言えないラストだが、素晴らしい手触りの作品に充足感を感じる。
上映終了後数分で相方が
「今年のナンバーワンだろ」
と・・・
いやいやまだまだ、今年は「バードマン」やらなんやら結構豊作だからね~とは思うが、少なくともベスト3に入ることは間違いなしである。
カンバーバッチのペイル・グレーって言ったらいいのか、水色って言ったらいいのか、あの瞳の色。
天才特有の社会性・社交性に乏しいキャラの数学者、アラン・チューリング。
ナチの暗号機エニグマのパターン解読に挑む。。んだが、チーム作業はイヤ、自分が確信をもっている機械の製作に没頭。
この機械につけた名前、クリストファーにまつわる話が衝撃的。
その衝撃の描き方も、どっか~~~んっていう感じではなく、静かに潜航していく哀しみとして・・
この映画のすごいところ、というかチューリングたちがとった行動のすごいところは、エニグマのパターンを解読した後にある。
解読できた!という歓喜の後にある。
そのあたりは完璧にネタばれになるので、ぜひ劇場で!
ノルマンディ上陸作戦なども、彼らの〇〇が働いていたんだね~
チューリングは同性愛者、本人は隠していても周囲はなんとなく察知していたらしい。
演じるカンバーバッチの細かい動きになんとなくそれとなく感じさせる部分があり、うまいな~。本当にこの人、大した人だわと再確認。ワンカット、数秒の中に、いくつもの表情の変化を見せる、それもごく自然に。
今回オスカーはとれなかったけれど、いずれ。。。時間の問題でしょ。
この満足感は「英国王のスピーチ」を見終わったときと似ていました。
劇場で見るべし!