シネマトリックス

面白かった映画、つまらなかった映画、見なかった映画は空想で・・今はたまののんびり更新です。

みゆき座らしい作品

2010-03-01 21:28:19 | Weblog
前にも書いたが
昔の映画館って、上映作品に小屋ごとの「色」ってのがあったじゃない?

日比谷映画はアクションもの
テアトル東京、有楽座、パンテオンあたりは、でっかい映画
東急レックスはささやかなかわいい映画
テアトル銀座もちんまい映画
ニュー東京(確かあったよね、でも東宝だったかな?)は、ず~~っとヒットしない映画ばかり上映していたけど、あの記録的ヒット作「小さな恋のメロディ」で超もうけたと思う
スバル座は、音楽系とか、ちょっとひねった映画

そして、みゆき座はモロ女子向け、恋愛文芸路線

ベルイマンの作品は、みゆき座と岩波ホールで見ました
いかにも・・ざましょ

そして、この「シベールの日曜日」はまさに、みゆき座のための映画
ではないだろか?

小学校高学年のとき、日曜洋画劇場で見て、
あまりのショックでその夜いつまでも寝られなかったのを覚えています

だって
残酷なんだもん

ざ~んこくな~~天使のように~~♪
しょうじょ(少年じゃない)~よ、神話にな~~れ♪

ってな・・



ロリコンの皆さんにとっては、バイブルのような作品ってことらしいが、
普通に恋愛ものとして見ることができます

男性は大人ですけど、戦争の後遺症で記憶を失っており、空虚・空白感を抱えている・・
心もとない感じは、ある意味「子供」

少女は魂レベルで、彼より成熟しており、
ある意味「大人」

なので、小さい子供を好きになるおっさんの話じゃないわけですな

立場は逆転しています

主演のシベールを演じたパトリシア・ゴッジは本作とあと1本の映画のみで映画界からいなくなったようです

美しい人だが、シベールのイメージがきょ~~れつ~~だったかしら
今はどうしているのかね~?

パンフの写真は、ふたりが木にナイフを刺して、そのナイフを通して、木の幹から出てくる音を聴くシーンだったと思う

美しいっす