Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

不思議空間「ポリネシアよろず屋」

2015-01-23 10:07:58 | シアトル

「ウォーキングシアトル」の第30番のメインスポットとも言える
「クボタガーデン」については
一昨日に書かせていただきましたけれど
このコースを勝手に名づけてみれば
「レトロでシュールなお散歩コース」
あるいは、「昔懐かしお散歩コース」とでもなりましょうか(笑)。

この一帯のそこはかとない寂れ具合は
時間的にも距離的にも
まるで、別世界にワープしてしまったようです。

シアトルの町なかは
いくらうろうろしたところで怖いと思うこともありませんが
ここは、ひとりだったらちょっと怖いかもしれません。

けれども、その「怖さ」というのは
襲われてお財布を持っていかれるというような身体的な怖さではなく
ふーっと知らない間に異空間・異次元に入ってしまいそうな心理的怖さです。

怖さというよりは
「あれ、ここ知ってる。」「ここ、来たことがある気がする。」的な
不思議感覚、デジャビュ感覚と言った方が適切かもしれません。

このお店がまさにそうでした。
「Rainier Beach」(レーニアビーチ)駅を下りて
二つの道路が交差したところに
一瞬目を疑うような建物がぽつりと建っていたのです。

ハワイ風、南太平洋風の「ロングハウス」です。
その名も「Vegetable Bin Polynesian Deli」
「ポリネシアよろず屋」と言ったところでしょうか。

すーっと引きこまれるように入ってみれば
中は椰子の葉陰のように薄暗く
埃をかぶったような品々が所狭しとならびます。

誰もいないがらんとした店のレジにいるのは
「いらっしゃいませ」ひとつなく、ただ静かに、ただにこやかに
ただそこにいるだけの、華やかで美しい、褐色の肌の中年の女性です。

白地に赤のハイビスカス模様のドレスを着て
店内を歩く私たちに特別目を配るわけでもなく
時折ふーっと眼差しを遠くに向けるのは
故郷のサンゴ礁の海でも見ているのでしょうか。

「ここ、来たことがある、絶対に来たことがある。
 表に出たら、あのぬかるみの道が続いていて
 イランイランの香りがして、歩いていけばあの海があるはずだ。」

一瞬、そんな思いにとらわれて
ありもしない花の香にくらくらとするようでした。

さて、そんな不思議な「ポリネシアよろず屋」には
面白いものがたくさんありました。

まずはこれ、味の素の山です!!!
しかもかなり大きな袋です。


子どもの頃は、祖母や母がまるで魔法の粉ように
お漬物にかけたり、卵ご飯にかけたり、料理に使ったりしていましたが
私が母となった頃には、味の素は「魔法の粉」から「化学調味料」に転じ
まず使うこともなくなりました。

そのほかにも懐かしい物にたくさん出会いましたよ。

コスタリカのカッサバ(YUCA)の冷凍や
フィジーのパンの実やタロイモ。


ハワイのビールも、ハワイの塩もずらりと並び


サモアの蛸もKUI KUI(雲丹)も


このココナッツミルク自体は珍しくはありませんけれど
こんなに大きな缶がずらり。


それにしても、この色、すごくありません(笑)?


味の素に次いで驚きの発見はこれでございました。


日本のコンビニではありません。
シアトルの郊外の不思議な一角にポツンと建つ
「ポリネシアよろず屋」での話です。


読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。

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