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月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

ストレートに食材の風味を生かす、ピュアな味!「Osteria Giulia (オステリア ジュリア)」

2012-08-21 18:18:28 | 兵庫・神戸ごはん

8月19日、日曜日のこと。

晴れわたる夏の空。
深いブルーの地に、
入道雲がふわふわに湧き出ていて、
車で走っている最中にシャッターを切る。
子どもが描く絵日記のようだ。

週末は、おいしいイタリアンを久しぶりに食べた。

子宮全摘出手術後、初めてのコースランチ!

以前は仕事柄、あれほど頻繁にうまいものを食べる機会があったのだが…、
術後2カ月で、まあ仕方ないね。

「Osteria Giulia (オステリア ジュリア)」。

ここは、デパートの3階とは思えないほど、
開放感にあふれていて優雅な気分になれる空間。

四角い木のテーブルと椅子、清潔なテーブルクロス。

働いているスタッフも若い人が多いが、
皆キビキビとよく働き、サービスも届いている。


今回は「2,625円」のランチコースに、白ワインを添えて。

最初に胚芽パンとフォカッチャ。焼きたてで本当にうまい!

さあ、前菜盛り合わせ





トマトを添えたほどよい酸味が爽やかな
「いわしのマリネ、トマトソースを添えて」。

生地の外はサクサク、内は玉子の風味がしっとりと焼き上がった
おいしい「オムレツ」。

白ワインとの相性抜群の「生ハム」や、「パテとバゲット」。
「サーモンのサラダ」などがセットされていて、どれも夏向きのいい味付け。

次のリザーブまでの間、周囲に目を配ると
きれいな浴衣をきた6人の女性グループや
英国紳士の帽子をかぶった男性とその家族。
などなど。買い物の途中に立ち寄ったなどという来店客は少なく、
ここの料理をわざわざ食べに来たといった装いの人たちが多い。

グルメ記事を20年以上書いてきた私が思うに、
いい店にはたいていが
来店客の質(人柄も含めて)が優れている。


家庭画報の撮影ページでもないのに、
どこからこんな品のいい紳士・淑女が集ってきたのだ、
と関心するような方々が、
本当に幸せな表情で食事を召し上がっていらっしゃる。

最近では、梅田の「新太呂」という天ぷら屋とか、
新福島に移転した小さなビストロ「大西亭」、
京都先斗町の「ほっこりや」、
梅田食堂街の「御陵院 香雅」(そば)も、そうだった。
人に教えられる味がある。

2品目は、「ジャガイモのジェノベーゼ、ショートパスタ」で。



くるくるに曲がったパスタに、新鮮なバジルの風味をからませて食べる。
ズッキーニはシャキシャキ。ジャガイモもほくほくでおいしい。

メインは、「若鶏のグリル、グレープフルーツソースをかけて」




皮はパリパリ、内側はしっかりと引き締まった胸肉。
夏向きのグレープフルーツソースが、ほどよく肉と調和し、
食欲をそそり、どんどん食べられる。
最後はビスコッティとコーヒーで。

ここのバール姉妹店である
「ガストロミーア エ バール ジュリエッタ」同様、
ここの料理の特徴は、よけいなものが一切ないピュアな味。
食材の味を丁寧にいかし、味も盛りつけも、直球勝負。
決して肩肘はらず、飾らず、モリモリ食べられるのが
実に気持ちいい店である。


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