何回練習しても発音が難しいHaarlem。
RとLの連続は克服しなければならない苦手な発音です。
繁華街からちょっと路地を入っただけで、静かな住宅街。
オランダ人は人生を楽しむことを知っている。
ハーレムの住人は鮮やかに花を咲かせて、短い春を楽しんでいる。
オランダに行って感じることの一つは、日本人は本当に忙しいなあ。。。ということ。
オランダの機械はよく故障するし、地下鉄は突然工事が始まるし、バスは二週間もストで走らないし
トラム(路面電車)は勝手に路線変更するけど、誰も文句言う人がいない。
ま、いっか。。。。って
心なしか花も悠然と咲いているような。
ゆったりした心を、帰国してからも持ち続けたいのだけど。。。いつの間にか流されて
せかせかとなってしまう。
アンティークショップ。窓辺には色とりどりのアンティークビーズの首飾り。
ついつい何十分も時間を費やして、店の隅々まで眺めてしまう。
濃いブルーの小花もようのティーポット。手頃な値段で迷ったけれど
今ユーロが高いし、持って帰るの大変だし。
それに形ある物はいつか壊れるから。。。最近、それが私の中の決め台詞。
アンティークだけど。。。ガラクタ屋に近いかな。12、3歳の女の子が店番してた。
思えば中学生の修学旅行、ナントカランドより鎌倉の小さな商店巡りのが
楽しいと感じる子供だったから。。。こういう小さなガラクタ屋は血が騒ぐ。
めずらしく好きな絵画について。
スルバランという17世紀のスペインの画家の作品です。
この絵に初めて会ったのが、ハーレムの小さな美術館での特別展。
それ以来。。かどうか覚えていないけれど、静物画が大好き。
今回もその美術館に行って好きな静物画だけ時間をかけて眺めている。
飽きないのは何故なのかな。静物画は”still-life”。
静かな命の中にある何かに魅かれるのでしょうか。
ちなみにこの絵のカップソーサーの上の薔薇はオールドローズ。
歌の生徒さんで、この薔薇を見事に咲かせていらっしゃった方がいて
その美しさに感動し、現在、薔薇を育てることに挑戦しています。
九州ほどしかない小さな国、オランダ。
この小さな国の税金は高い。
所得に合わせて下は30%から上は60%、給料からひかれる。
でも税金の行き先、使い方は明確。
「給料の40%取られるなんて、本当に大変だよ。
でもそれで、貧しい人や困った人が助かるなら、
それは必要なことだと思ってるんだ」というオランダ人。
こういうことを言える国民が羨ましい。
ところ変わってユトレヒト。私の好きな街のひとつ。
ここの運河はアムステルダムとまた違った趣き。
ところで運河の多いオランダだけど、柵なんかないところがほとんど。
子供が落ちたりしないんでしょうか。。。という疑問に友人が答えてくれました。
オランダでは子供たちは洋服を着たまま泳ぐ練習をするんだそうです。
もちろん、運河に落ちた時のことを想定した訓練です。
なんて現実的!!!!
明日は水泳のテスト、というと、洋服を着てどれだけ泳げるか。。。という
テストなんですって。
それでも、外観を大事にする理由で柵をつけようとは思わないんですね。
自分の身は自分で守る。でも困った人には親切にするその精神。。。。すてき。
6月20日、2ヶ月ぶりにオランダに到着したこの日は、ユーロサッカーのまっただ中。
オランダが強敵フランスをくだしたばかりで、対ロシア戦を翌日に控え盛り上がってる。
たしか3月はイースターで埋め尽くされていたけれど、今回はサッカーのデコレーション。
オラニエ公(Oranjeと書く。英語のオレンジOrangeと同じ意味ですね)という実在の王族の名から、
オレンジはオランダのシンボルの色として広まり。。。
お祭りの時は町中の何もかもがオレンジ色に染まってしまう。
(対フランス戦では、『オレンジなんか、朝食のジュースとしてギュっと絞ってやるぞう!』
『なにおう!フランスパンなんてポキッとへし折って食べてやるう!』という
ジョークが飛び交ったんだそうです。洒落てるなあ。)
サッカー観戦は国民的行事で、老若男女とっとと家に帰るかパブにこもって、
スナックをつまみながらビールを片手にみんなでサッカーを見ている。
街を歩く人はいない。がらーんとしている。
私も郷に入れば郷に従え、で友人宅で観戦。(時差ぼけで半分寝ていたが。。)
しかし。。。オランダは決勝にさえ行けずに敗れてしまった。
前にも話題にしたとおりなかなか一番になれないオランダ。
視聴者を魅了するサッカーで、いい試合をしたことにみんなが満足しているし
よく言えばあきらめが早く潔い。
楽しみ方を知っている、大人度が実に高いオランダ人なのです。