陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

花 神    司馬遼太郎 著

2012-03-04 07:42:01 | 
竜馬がゆくを読んだ、面白かったと息子に話したら、息子がこれを貸してくれた。
いや、持っていると言うので懇願して借りた。
司馬遼太郎なんて、ちょっとジジムサ系の人が好む?息子の歳に似合わない趣味だね。
私は割に思った事は口にする性質なので、
気が付いた時はそう聞いてしまっていた^^;

なんでも主人公の大村益次郎が発達障害のアスペルガー症候群の自分に似ているだそうな。
かつてウィトゲンシュタインも似ていると分厚い難解な本も貸してくれたが、
こっちは数ページで返した^^;
これはさすが読み口の易しい司馬遼太郎センセ。最後まで読めた。

息子の事は書かない約束だけど、この程度の事はいいよね?ダメ?
(ダメなら消去しま~す(*^^)v)


花神〈上〉 (新潮文庫)
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花神 (中) (新潮文庫)
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花神 (下巻) (新潮文庫)
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同じ風雲期に生き竜馬同様、刺客に襲われ生涯を閉じた。
ところだけ似ている。
動の竜馬にして静の蔵六(作中はこの名で語られていることが多かった)
行動の竜馬に対して、理論の蔵六か?

女性に対しても道徳が勝ち、
シーボルトの娘の気持ちを知って尚、自分の気持ちを抑えるシーンが続く。

理の人は、情の人々に苦手扱いされたり、果ては憎悪の対象に成り得る。
正論ほどにくらしいものはないという、いかんともしがたい人間の情がわいてしまうのだ。

冷静に考えれば、
これほど維新という革命に重要人物はいないだろうというところでも
あらぬ誤解から嫌われ抜く。
彼はただ兵法にのっとって、かくあるべきと、
周りの思惑も根回しもなしで言いきっているだけなのだ。

もともと貧乏ない村医者の出。
ここで初めて士農工商の時代において、医師は武士階級でなく卑しい平民であったと知る。
下級武士の志士からも百姓という蔑称をもらっていたが、
平然と自分の成すことだけに専念した人という記しかたがしてある。

己の信じるものにまっすぐ、戦の仕方も知る兵法理論で計画し、ことごとく成功してゆく。
兵法の理に適っているのだろうが、
無駄死は避け、撤退、逃げろを盛んに言うので、
切腹だの誇りを重んじる侍魂に触発しても平気。持論を曲げない。

酒の肴は豆腐。豆腐と決めたら豆腐。他に何もいらない。
何かに集中する時の過集中力。
たしかにアスペルガーっぽい人であった。

ハナガミと打つと花神が出てくる。
おお~花粉飛ぶ季節^^;横道脱線(*^_^*)

この題名はいったいどうして付いたんだろう?
花ほど蔵六に不似合いなものはない。どっちかというと無骨そのもの。
巻末の赤松大麓氏の解説で分かった。
『花神』と中国のことばで『花咲か爺』を意味する。
日本全土に革命の花が咲き、明治維新の功業が成るためには花神の登場が必要であった。
それが近代兵法の創始者大村益次郎ということらしい。

今月半ばに、
山口から、この小説にも度々出てくる長州から京へ長崎へと移動の拠点となった
三田尻港まで萩往還の一部を歩く予定がある。
三田尻にはシーボルトの娘イネとのラブロマンスの話もあった。
そこを見て来るのねん~♪
ウォーキングがまた楽しみとなる。

自宅の鋳銭司(すぜんじ)から山口まで萩まで下関までと蔵六はよく歩く。
萩往還は53キロだったか?
明治維新の志士たちは実によく移動している。
健脚でもあったと想像する。
平成維新の格の差はこんなところにもあるかな?




今朝は小雨。春雨のような感じ。
ウォーキング例会。
瀬戸の小島上の関へ。
途中の鳩子の湯で別行動のドロップアウト予定にして6キロ強。
後、温泉であったまるから雨だってだいじょうブイ…参加しまぁ~~す♪

出かける前に、本は息子に返しておこうっと。
最近、物がぽろぽろなくなる???我が家には謎のブラック・ホールがあるに違いない








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