愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

子どもの貧困

2010年09月12日 21時53分28秒 | 貧困根絶をめざす
 子どもの貧困をどう解決していくのか、このことはたんに貧困に苦しんでいる子どもたちを救済しようとかそういう問題ではありません。子どもの貧困問題を解決していくことは日本の未来の根幹に関わることです。9月7日付の「しんぶん赤旗」の「潮流」(朝日新聞の天声人語にあたるコラム)には子どもの貧困の現状を突きつける内容がありました。罫線以下、該当記事を転載します。


2010年9月7日(火)「しんぶん赤旗」

小学校などの夏休みが終わり、2学期が始まって1週間。地域によっては2週間余が過ぎました。近ごろは「授業時間の確保」のため夏休みを短縮する自治体も増えています▼8月下旬に授業が始まった東京都内の小学生のお母さんは「休み明け2日目から通常の6時間授業。教室にクーラーはなく、娘は体調を崩してしまいました。学力向上のためというけど効果があるのかどうか…」と首をかしげます▼長い夏休みは子どもが成長する機会でもあります。休み中に泳げるようになって自分に自信をもち、張り切って2学期を迎えた子。授業でつまずいたところを繰り返し学習し、わかる喜びを知った子…。課題にじっくり取り組める、時間のゆとりの大切さを感じます▼一方「給食がない夏休みが怖い」という小中学生も増えているそうです。子どもを直撃する貧困。家では十分な食事がとれず給食がおもな栄養源になっているため、休み中に体重が大きく減ってしまう子もいるといいます▼政府の調査では、18歳未満の7人に1人が貧困状態にあります。十分に学んだり進学したりすることができず、「どうせうちは貧乏だから」と夢を奪われる子どもたち。貧困が物やお金だけではなく子どもたちの希望や意欲まで奪っています▼子どもはみんな可能性をもっています。お金のあるなしにかかわらず安心して暮らし、豊かな教育を受ける機会を保障するのはおとなの重い責任です。子どもたちが生き生きと夢や希望を語れる社会をつくるために。

【転載元】
きょうの潮流 2010年9月7日(火)
- しんぶん赤旗


 学校に通っている子どもたちにとって夏休みは、楽しみの一つであって良いものだ、と私は思っています。ところが、貧困が日本全国に広がるなかで「給食がない夏休みが怖い」という小中学生が増えているというのです。家で十分な食事を摂れないために休み中に体重を大きく減らす子どもがいるというのです。これは、国民一人当たりのGDPが世界で第2位の日本でのことです。

 最近、テレビのニュースなどを見ていると児童虐待に関することが頻繁に報道されているように思えてなりません。児童虐待というと多くの人は、家庭内において親が子どもを虐待する場面を想起するでしょう。実際にそうなのですから。同時に、私たちが児童虐待に関して考えるときは、家庭内というミクロのことだけではなく政治と社会のあり方というマクロのことをも合わせて考えることが大切です。

 子どもの貧困は、その子どもの正常な発達をあらゆるところで阻害していきます。子どもにたいして将来への希望や可能性を根こそぎ奪っていきます。子どもの貧困を克服することは国家の責務です。子どもの貧困が放置されてきた累積が現在の状況です。

 貧困を、子どもの貧困を放置する社会と政治のあり方そのものが、貧困に苦しむ子どもたちへの社会的、階級的ネグレクト・虐待というほかありません。


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