愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

【閲覧注意】リビアの独裁者カダフィを倒すことを口実にした虐殺は許されない

2011年10月16日 02時49分37秒 | 戦争のない世界をめざす



 まず、最初に申し上げておきます。

 もし、上に貼り付けてある動画を再生して視聴しようとするならば、動画を視ることによってあなた自身の精神がダメージを受けることを覚悟してください。なんの覚悟もなく(軽い気持ちで)動画を再生しようとは考えないで下さい!この記事に貼り付けている動画はそういう内容の動画です!!


 上の動画を私はツイッターから下記のページをたどって知りました。
http://humanrightsinvestigations.org/2011/08/30/war-what-is-it-good-for-absolutely-nothing/

 みなさんもご存知かと思いますが、リビアで独裁政権をつくって人民を抑圧したカダフィ政権が事実上崩壊しました。どこの国のことであれ、独裁者が倒れることそれ自体については、私が心から歓迎することです。そういう意味では、カダフィ政権の崩壊を私は歓迎します。

 私は、日本において武装闘争とはまったく縁のない革命運動をしております。選挙を通じて日本共産党が政権を奪取することを私は想定しております。これは、日本国憲法があり、まがりなりにも議会制民主主義が日本において、かなり危ないとはいえ、あるからこそできることです。ですから、日本とまったく状況が違う外国において、合法的な方法で人民のための政府を建設する条件がまったくない国において、人民が革命軍を組織して武装蜂起してもやむをえない場合があると私は考えております。武装蜂起がやむを得なかったケースとして20世紀以降のことについてだと、キューバ革命(1959年)やサンディニスタ革命(1979年)があります。

 現在のことで言えば、リビアにおいてカダフィ独裁政権を打倒するために人民が革命軍を組織して武装蜂起しました。革命軍を組織したリビア国民評議会が首都トリポリを制圧してリビアを実効支配しております。カダフィ政権下のリビアにおいては言論の自由がなく、選挙など合法的に武装蜂起を伴わないやりか方での革命が不可能とも考えられ、人民の武装蜂起そのものはやむを得なかったのではないかと、私は個人的には考えております。しかし、外国の軍隊が自らの思惑をひっさげて軍事介入して空爆するなどということだと話は別です。

 リビア国民評議会を支援するという理由でNATOがリビアで空爆を行いました。そこで出た犠牲者の多くが一般の市民でありカダフィ独裁政権の担い手だったわけではありません。カダフィを妥当するためならば一般市民、非戦闘員の死人が出ても仕方がないというわけにはいきません。日本では、リビア情勢といっても表面的なことを、それも欧米側の都合の良い部分だけを無批判にマスコミは流すだけでNATOによる空爆によってなにが生じたかということをまともに報道していません。少なくとも私が知る限りでは。

 私がなぜ外国の介入をよろしくないことと扱うかと言うとやはり民族自決権の問題が発生し、そして当該国における人民の国家造りへの自主性を損なうだけで何一つ良いことがないからです。カダフィがどれほど悪い独裁者であっても、だから非戦闘員死人が出ても良いということにはなりません。例え、武装闘争による革命がやむをえない状況であっても革命軍サイドが非戦闘員を死なせるということは、本来あってはならないことです。なぜならば、非戦闘員を死なせることが革命の大義を大きく損ねるし、そもそも論として革命のめざすところとかけ離れるからです。革命の大義を損ねるようなことでは、独裁者を打倒してもその後がよろしくなくなるということになりかねません。

 今後、リビアがどのような道筋を辿るのか、予断を以って見ることはできませんが、リビアの人民には外国の思惑に振り回されることなく本当の意味で人民が主人公の国づくりを、私は心より願うしだいです。


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