愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

立憲主義を取り戻すことが国民連合政府の要である

2015年10月01日 12時56分18秒 | JCPの活動、国民運動、国内の政治・経済等

 2015年9月19日、日本共産党中央委員会は緊急の第4回中央委員会総会を開催して国民連合政府実現への提案を戦争法及び集団的自衛権行使容認閣議決定撤回で一致するすべての政党、団体、個人へ呼びかけることを決定した。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2015/09/20150919-yobikake.html

 映画作家である想田和弘氏は、日本共産党が提案している国民連合政府について以下の通りにツイッターで触れている。

『立憲主義そのものが覆された状態ですので、それを回復する必要がどうしてもあると思います。そのための共産党提案だと僕は理解しています。志位氏は閣外協力でも良いと言っているのに、なんであんなに民主党が尻込みしているのかよく理解できません。』
【引用元】https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/649416886455771137

 日本共産党が提案している国民連合政府については、映画作家である想田和弘さんの理解の通りである。

 国民連合政府をつくるために求められる一致点は、戦争法廃止と集団的自衛権行使容認閣議決定を撤回して立憲主義に基づく政治秩序を回復することである。その他の事柄について、各党で一致できることを実行するにしても一致できない事柄に関しては脇に置くことが前提である。何故ならば、日本共産党が2015年9月19日に緊急の第4回中央委員会総会決定で提案した国民連合政府は暫定的な性質を持つからである。

 国民連合政府が自らの任務を遂行した後には、衆議院解散総選挙を行って国民に信を問うということが前提だ。なにも各党に対して日本共産党に政策を合わせるように政策転換を要求しているわけではない。また、日本共産党の志位和夫委員長は、立憲主義に基づく政治秩序を回復するための政府をつくることができれば、閣外協力でも良いと明言している。
https://youtu.be/Lba3lId_gIk

 民主党及び維新の党の一部には、国民連合政府実現への提案について尻込みしている人々がいる。保守から革新に至るまで立憲主義に基づく政治を行う政党と政治家にとっては、安倍自公政権こそが共通の敵であるはずだ。国民連合政府実現を躊躇しているようでは、本気で安倍自公政権に対決して立憲主義を取り戻す気があるのかどうかということが根本から疑われる。

 戦争法廃止と集団的自衛権行使容認閣議決定撤回をして立憲主義を取り戻すことは、様々な政策の違いを脇に置いてでも保守から革新に至る様々な政党、団体、個人が実行する国民的大義である。国民連合政府実現について尻込みしている政党及び政治家には、今の日本において何が最も大切な大義であるのかという、政党と政治家の存在意義の根源に立ち入って主権者国民の利益を擁護する立場で考えて行動していただきたい。