梅棹忠夫先生の「研究経営論」を読みました。
以前、藤野陽三先生が、土木学会誌で紹介されているのは見ていました。同僚の菊本先生にセンター試験の前ごろに紹介していただき、すぐに購入して読みました。
研究のやり方、大学での研究のあり方、など非常に参考になることが多く、身につまされることも多くありました。
研究者はやはり閉じこもっていてはだめで、 異なるdisciplineを持つ研究者たちが徹底して議論することが重要、とありました。批判を受けないとダメですね。
私は泥臭い研究者ですし、短期的に成果を挙げようともあまり思っておらず、これは重要だ、と心の底から思ったものについてはしつこくしつこく続けていきたいと思っています。
多くの方々と議論しながら、着手した研究の方向性を適宜修正し、コンクリートの研究も、マネジメントの研究も、防災の研究も、時間はかかってもよいので社会実装を常に念頭に置いて、しつこくやり抜きたいと思います。
研究の時間スパンとしては、「10年」を一つの目安と思うようにしており、10年くらいかけて社会実装に至るようなテーマを見つけていきたいと自分では思っています。すでに取り組んでいる研究については、10年程度はしっかりと行い、論文、解説文、社会実装等でアウトプットを自分たちの全力で出していければと思います。瞬間速度よりも、続けることが大事だと私は思います。
今日は東京(現在、東京都民です)も積雪の予定で、横浜国立大学のキャンパスでもさっそく雪が降り始めています。
昨日は、心身の不調でどうにも活力が無く、学生たちの研究指導はやりましたが、仕事は早々に切り上げて帰宅。火曜日に紛失したiPhoneも無事に回収することができて(飯田橋のお店に忘れただけですが)、一安心。子どもたちと三人で夕食を外で食べました。子どもたちもそれぞれの新しい環境で頑張っていますが、ワイワイと話しながら楽しく食べました。
仕事用のノートPCを切り替えようとしており、その関係で種々のデータのバックアップも確認しました。家族の写真も増える一方ですが、いくつかのハードディスクに保管しています。子どもたちが小さいころの写真を見ていて感慨に浸りました。
子どもたちと夕食を食べに行く前に、子どもたちにもそれぞれが小さいころの写真や動画を見せましたが、キャアキャア騒いでいました。あんな小さかった子どもたちがそれぞれ逞しく育っていることにうれしく思いますし、その間、様々な方々に支えていただいたことに感謝の念で一杯です。
夕食後、自宅で三人でトランプ。大富豪を二回ほどやって盛り上がりました。
就寝前に、ベッドの中で、次女の提案により歌を歌うことになりました。以前はよくやっていたのですが、昔の写真をみんなで見たことも次女の気持ちに影響したのでしょうか。
それぞれが歌って何周かして、大笑いしてから寝ました。
普段はもちろん家族は大切にしているつもりですが、激走しているので、心身が疲れてふっと立ち止まるときに、家族の大切さが身に染みます。
今朝は寒く、今日は雪ですが、心身の調子も戻ってきたように思います。次女と自分のお弁当を作りました。
長女と通学通勤するときに、「雨上がりのメデジン」という本のことを話しました。 スペイン国民児童文学賞を受賞した作品だそうで、コロンビアのメデジンの十歳の二人の少年の姿を描いた名作だそうです。「土木史と技術者倫理」を受講している土木の2年生から紹介を受け、今朝、読み始めました。長女ももちろん読める本なので、読み終わったら長女にプレゼントしようと思います。通勤中に半分読み終わりましたが、とても素敵な作品で、味わって読んでいます。
少しずつですが、本来の状態に戻りつつあります。
2月8日(日)は三崎にて、研究室の冬合宿で、日本人学生の修士2年、学部4年が全員発表し、OBの方々も5名程度参加しての議論になりますので、少しでも充実した内容となるよう、研究指導もしっかりと行いたいと思っています。