皆さん、こんにちは。
横浜国立大学、豊穣な社会研究センターのセンター長の細田 暁です。
豊穣な社会研究センターは、2023年4月に発足しました。「豊穣な社会」を目指して、研究と教育に取り組みます。
「豊穣な社会」とは何か?
この問いこそが重要であると考えています。
私が抱く「豊穣な社会」のイメージは、「すべての人が先天的・後天的に与えられた資質と能力を十分に活かし、生き生きと生活し、将来世代のために夢と希望を抱いて生きるための環境を耕し続ける、豊かで稔りある社会」というものです。センターでは、「豊穣な社会」を目指して、総合学術的かつ実践的な研究・教育を展開します。
なぜ、豊穣な社会を目指す必要があるのか?
現在の日本社会が、豊穣な社会からどんどんとかけ離れて行っているから、と考えるからです。なぜ、どんどんかけ離れていくのか。この根幹的な原因についても、センターのメンバーで勉強を重ねていますので、どんどん情報発信していきたいと思います。
2023年4月の開設を目指して、「防災・減災」に貢献する研究センターの設立を横浜国立大学が検討していました。土木工学という分野で、防災・減災に関する研究・教育に取り組んできたYNU防災研に白羽の矢が立ち、検討を重ねた結果、「豊穣な社会研究センター」が設立されました。
私は、防災・減災という取組みに対して、自然災害のみをイメージしません。むしろ、人災と呼ぶべき災害によって、日本社会の良さ・強さがどんどんと毀損されている状況にあると思っています。その上でさらに巨大な自然災害に見舞われるリスクがある、と認識しています。
そこで、センター長の専門分野である土木工学も含んで、社会を支えるインフラに関する研究、デジタルツイン技術による防災・減災のための研究、そして、幸せな社会のための人と人のつながり方についての研究、を通じて豊穣な社会を目指す研究センターを構築しました。
豊穣な社会研究センターには、横浜国立大学の中の様々な分野の研究者が集い、また学外からもセンタのビジョンに共鳴する優秀な研究者・実務者に参画してもらい、それぞれの得意技を生かして、豊穣な社会のための研究、教育に取り組んでいます。
また、2023年度中に、「元気なインフラ研究所」と「つながり方研究所」については、それぞれのコンソーシアムの設立を計画しており、学外の行政機関、インフラ管理者、ゼネコン、コンサルタント、材料メーカー、つながり方研究に関心のある様々なプレーヤーが集い、議論し、共同研究も自由闊達に実施できる仕組みを構築します。
「もしも×可視化研究所」においては、「都市丸ごと解析」のデジタルツイン技術を用いて、横浜市と連携して研究を行っており、巨大災害に対する防災計画の改善や都市のレジリエンスの改善のための実践的な研究をスタートしています。
豊穣な社会研究センターの活動にご関心の方は、遠慮なくお問い合わせください!
センター長 メールアドレス: concrete(あっと)ynu.ac.jp
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